飛行概要 |
| 飛行の概要は以下のとおりです。明示のない時間は米国中部夏時間です。詳細はステータスレポートをご覧下さい。 |
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| 打上げと帰還日時 |
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打上げ日時 | 2002年10月 7日午後 3時45分(米国東部夏時間)
2002年10月 8日午前 4時45分(日本時間) | 帰還日時 | 2002年10月18日午前11時44分(米国東部夏時間)
2002年10月19日午前 0時44分(日本時間) | ミッション期間* | 10日19時間57分 |
*:打上げ/帰還時刻の秒時の処理により、フライト期間が両者の差と異なる場合があります。 |
アトランティス号の着陸 | |
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| 当初予定していた10月2日の打上げは、ハリケーン「リリー」がヒューストンのNASAジョンソン宇宙センター(JSC)に迫り、その対応作業のため5日間延期されました。 |
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| ISSとの結合および分離日時 |
| 結合日時 | 2002年10月
9日午前10時17分(日本時間2002年10月10日午前 0時17分) | 分離日時 | 2002年10月16日午前
8時13分(日本時間2002年10月16日午後10時13分) | 結合期間 | 6日
21時間56分 | |
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| EVA(船外活動) |
| この飛行では計3回のEVAが行われました。ISS組み立てとしては、ISSから実施したものも含め、通算46回、計285時間25分のEVAを実施したことになります。
今回のEVAは順調に行われ、予定していた作業は全て完了しました。また、余裕があったため、STS-113ミッション(11A)で行う予定であった作業の一部を前倒しで行うことが出来ました。 |
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第1回EVA(飛行4日目) |
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開始時刻 | 2002年10月10日午前10時21分(日本時間2002年10月11日午前
0時21分) | 終了時刻 | 2002年10月10日午後
5時22分(日本時間2002年10月11日午前 7時22分) |
作業時間 | 7時間1分 |
作業者 | デイヴィッド・ウルフ、ピアース・セラーズ |
主要作業内容 | - S0トラスとS1トラス間の電力通信ケーブルの接続
- S1トラスのラジエータパネルのロンチロック(打上げ時の固定器具)装置の解除
- S1トラスに固定されて打ち上げられたSバンドアンテナ(SASA)の取り外しとS1トラスの所定の場所への設置
- CETAカートのロンチロックの解除
- CETAカートのMBS/MTへの連結(第2回EVAの作業を前倒しで実施)
- S1トラスへの外部TVカメラの設置
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第2回EVA(飛行6日目) |
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開始時刻 | 2002年10月12日午前
9時31分(日本時間2002年10月12日午後11時31分) |
終了時刻 | 2002年10月12日午後 3時35分(日本時間2002年10月13日午前 5時35分) |
作業時間 | 6時間4分 |
作業者 | デイヴィッド・ウルフ、ピアース・セラーズ |
主要作業内容 | - P6-Z1トラス間、Z1-Lab間のアンモニアQD(着脱コネクタ)へのSPD(Spool
Positioning Devices:機能改修用の器具)の設置
- S1トラスのATA(アンモニアタンク)とNTA(窒素タンク)間の配管接続
- S1トラスのラジエータパネルのロンチロック装置の解除(第1回EVAの残作業)
- CETAカートのスイングアームの展開や連結器の固定解除、右舷ブレーキシステムの解除
- 2個目の外部TVカメラのデスティニー外壁への取り付け
- CETAカートの試運転
- S1トラスのRVBM(Radiator
Beam Valve Module)SPD18個の設置
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第3回EVA(飛行8日目) | |
開始時刻 | 2002年10月14日午前
9時11分(日本時間2002年10月14日午後11時11分) |
終了時刻 | 2002年10月14日午後 3時47分(日本時間2002年10月15日午前 5時47分) |
作業時間 | 6時間36分 |
作業者 | デイヴィッド・ウルフ、ピアース・セラーズ |
主要作業内容 | - 8Aからトラブルを生じていたMTのIUA(Interface
Umbilical Assembly)の安全化ボルトの解除
- S0トラスとS1トラス間のアンモニア配管の接続
- 同配管のQDに計4個のSPDを設置
- S1トラスのキールピン(スペースシャトル貨物室の底に固定するピン)2個とそれを支えていたドラッグリンクの取り外しと収納
- S1
TRRJ(Thermal Radiator Rotary Joint)のQDへの2個のSPDの取り付け
- S1
Pump ModuleへのSPDの取り付け(11AのEVAで予定していましたが、作業が順調に進んだため実施)
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| 船内活動 |
| EVAとともに以下の船内活動も行われました。 |
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- 「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を用いたS1トラスの取り付け
- カナダアーム2によるEVAの支援、記録のためのカメラ撮影
- アトランティス号から「クエスト」(エアロック)の高圧ガスタンクへの酸素と窒素の補給
- 「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)のTVIS(エクササイズ用のトレッドミル)の交換修理
- クエストの空調装置の除湿装置の交換
- 日本のHDTVカメラを使った地球観測
- ISSへの810kg以上の機材や補給品、実験装置、約751リットルの飲料水の搬入
- 実験装置や実験試料、ISSで不要となった物品(約810kg)のアトランティス号への搬入
- TV局、通信社とのインタビューなどの広報活動
- SHIMMER(Spatial
Heterodyne Imager for Mesospheric Radicals)実験装置による大気観測
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| リブースト |
| リブーストとは軌道高度を上昇させるための軌道制御のことです。ISSは、空気抵抗で高度が徐々に下がります。そこで、その次の便が到着するまでの高度低下を見込んで、スペースシャトルをISSから分離する前に、スペースシャトルのスラスタによりリブーストを実施しています。また、プログレス補給船のスラスタによるリブーストも行います。STS-112ではリブーストを次のように実施しました。
実施日 | 飛行日数 | 実施宇宙機 | 上昇高度 |
2002年10月12日 |
6日目 | アトランティス号 |
6.3 km |
2002年10月14日 | 8日目 |
アトランティス号 | 3.6
km | 2002年10月17日* |
12日目 | プログレス補給船 |
6.9 km | |
*:アトランティス号がISSから分離後に実施 | |