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飛行6日目
宇宙飛行士デイヴィッド・ウルフとピアース・セラーズは、本日行われた今週2回目となる船外活動でスムーズに移動し、予定よりも早く作業を行いました。国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれた新しい要素に命を吹き込む作業を続けると共に、ISSの冷却システムのコネクタに将来問題が起きないように予防するための器具を設置しました。 船外活動は、米国中部夏時間10月12日午前9時31分(日本時間10月12日午後11時31分)から開始され、約30分早い午後3時35分(同10月12日午前5時35分)に終わりました。公式な作業時間は6時間4分でした。ウォルフとセラーズがSTS-112期間中にアトランティス号で運んだ新しいS1トラスをISSに取り付けるために、ISSで3回行う予定の船外活動のうちの2回目となるこの船外活動は、約6時間半を予定していました。 2人は、ISSのトラスに取り付けられたレール上で将来使用されることになる新しい手動式の車を準備しました。CETA(Crew and Equipment Translation Aid)カートと呼ばれるこの車は、最終的には約91mの長さになる予定のISSのトラスのレールの上を修理や建設用の資材を載せて、宇宙飛行士自身の力で推進させながら移動するものです。船外活動クルーは、また22個のSPD(Spool Positioning Devices)をISSのアンモニア冷却ラインのコネクタに取り付けました。SPDは、これらのコネクタが固着する可能性を防ぎ、必要であれば漏れを防ぐことも出来ます。 さらに2個の同様な器具が船外活動中に設置される予定であり、合計で24個設置するはずでしたが、これらは取り付けられませんでした。この2本のラインへの接続に関しては、予想していたのとは異なった取り付け状況であり、2個のSPDは正しくはまりませんでした。しかし、ISSの技術者やマネージャたちは、これら2つのコネクタは満足できる状況であり、今後の作業は必要ないと判断しました。 その他の作業としては、デスティニー(米国実験棟)の外壁にもう1個のTVカメラを取り付け、10月14日の午後に展開を予定している新しいトラスのラジエータへアンモニア供給用の配管を接続し、2003年の秋に次の右舷側トラスを取り付ける際に使用する機器の点検が行われました。 本日の船外活動では、STS-112のミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)サンドラ・マグナスとISSサイエンスコマンダーのペギー・ウイットソンがISSのカナダアーム2ロボットアームを操作し、船外活動クルーの作業用の足場として使いました。ウォルフとセラーズが船外活動を実施する前に、アトランティス号のコマンダーのジェフリー・アッシュビーとパイロットのパメラ・アン・メルロイは、1時間にわたってスペースシャトルの小さなジェットを何度も噴射することにより、ISSとスペースシャトルの高度を約6.4km上昇させました。スペースシャトルは明日も、もう一度リブーストを予定しており、さらに高度を約3.2km上昇させる予定です。 ISSとアトランティス号のクルーメンバは、午後7時46分(同10月13日午前7時46分)頃に就寝し、10月13日午前3時46分(同10月13日午後5時46分)頃に起床する予定です。 次のステータスレポートは10月13日の朝(同10月13日の夜)に、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-112/sts-112-11.html 最終更新日:2002年10月15日
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