2010年4月10日 飛行6日目(Flight Day: FD6)
飛行5日目に引き続き、「レオナルド」(多目的補給モジュール1)から国際宇宙ステーション(ISS)にラックを移設する作業が行われ、ISSの窓を利用した観測用ラック(Window Observational Research Facility: WORF)とEXPRESS(Expedite the Processing of Experiment to the Space Station)ラックが「デスティニー」(米国実験棟)に設置されました。これにより、レオナルドに搭載して運搬したラックは全て移設されました。
また、飛行7日目の第2回船外活動に向けて、使用する工具の準備や手順の確認が行われました。その他、米国の広報イベント、教育イベントが行われました。
「きぼう」日本実験棟船内実験室では、STS-131ミッションで運ばれた「蛋白質ユビキチンリガーゼCblを介した筋萎縮の新規メカニズム(MyoLab)」実験の実験試料が、第23次長期滞在クルーのティモシー・クリーマー宇宙飛行士により、細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)の培養室に取り付けられました。
この日、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)で、第23次長期滞在クルーのオレッグ・コトフ宇宙飛行士がエアフィルタを掃除している際に、煙感知器の警報が鳴りましたが、すぐに誤報であることがわかりました。
なお、飛行6日目に必要があれば実施するとされていたセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を使用したスペースシャトルの機体の詳細点検は、ディスカバリー号の打上げ時やOBSSを使用した点検、ISSへの接近時に得られた画像やデータの詳細な分析結果から、必要ないと判断されました。
飛行6日目の山崎宇宙飛行士
物資移送責任者(ロードマスター)である山崎宇宙飛行士は、野口宇宙飛行士と協力して、WORFとEXPRESSラックをレオナルドからデスティニーに運び、設置する作業を行いました。また、STS-130(20A)ミッション時に「トランクウィリティー」(第3結合部)に搭載して使用した物資運搬用のプレート3台をレオナルドに回収する作業も行いました。
飛行6日目終了時点で、スペースシャトルのミッドデッキの物資の72%、レオナルドの物資の33%の移送が完了しています。
飛行6日目の山崎宇宙飛行士の食事
朝食 | 昼食 | 夕食 |
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ウェイクアップコール
山崎宇宙飛行士ら7人のクルーは、リチャード・マストラキオ宇宙飛行士のためにかけられたボン・ジョヴィの“We Weren’t Born to Follow”で、日本時間4月10日午前10時21分に起床しました。
≫ STS-131 Wakeup Calls (NASA:英語)飛行7日目の予定
- 第2回船外活動
- レオナルドからの物資の移送