2010年4月9日 飛行5日目(Flight Day: FD5)
米国中部夏時間4月9日午前0時31分(日本時間4月9日午後2時31分)から6時間27分にわたり第1回船外活動が行われ、「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォームの先端に設置されている宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment - Attached Payload: SEDA-AP) からの微小粒子捕獲実験装置/材料曝露実験装置(MPAC&SEED)の回収、アンモニアタンク(Ammonia Tank Assembly: ATA)の交換準備、S0(エスゼロ)トラス後方に設置されている故障したレートジャイロ・アセンブリ(Rate Gyro Assembly: RGA)の交換などの作業が行われました。
回収されたMPAC&SEEDは、その後、野口宇宙飛行士によって「レオナルド」(多目的補給モジュール1)内に保管されました。
また、船外活動と並行して、レオナルドから国際宇宙ステーション(ISS)への本格的な移送作業が開始され、2台の無重量保管ラック(Zero-g Stowage Rack: ZSR)がそれぞれ、「きぼう」日本実験棟の船内保管室と「デスティニー」(米国実験棟)に、冷蔵・冷凍庫(Minus Eighty Laboratory Freezer for ISS: MELFI)が「きぼう」船内実験室に、クルーの個室が「ハーモニー」(第2結合部)に、筋萎縮抵抗研究・運動システム(Muscle Atrophy Research and Exercise System: MARES)ラックが「コロンバス」(欧州実験棟)に移設されました。
なお、米国中部夏時間4月9日午後1時00分(日本時間4月10日午前3時00分)から行われたISSのミッション管理会議(Mission Management Team: MMT)において、スペースシャトル「ディスカバリー号」の熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の後期点検をISSドッキング中に行うため、ミッション期間を1日延長することが決定されました。
これは、現在も機能していないディスカバリー号のKuバンドアンテナの代わりに、ISSのKuバンドアンテナ経由でTPSの後期点検の映像を地上へ送信するためです。
これに伴い、ディスカバリー号の着陸予定日時が、米国東部夏時間4月19日午前8時54分(日本時間4月19日午後9時54分)に変更されました。
飛行5日目の山崎宇宙飛行士
山崎宇宙飛行士は、物資移送責任者(ロードマスター)として、レオナルドからISSへの移送作業の指揮を執り、野口宇宙飛行士とともに、ZSR、MELFI、クルーの個室、MARESの移設作業を行いました。
その後、山崎宇宙飛行士は、飛行6日目に移送する予定の観測用ラック(Window Observational Research Facility: WORF)の設定作業を、レオナルドの中で行いました。
飛行5日目の山崎宇宙飛行士の食事
朝食 | 昼食 | 夕食 |
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ウェイクアップコール
山崎宇宙飛行士ら7人のクルーは、ドロシー・メカフ・リンデンバーガー宇宙飛行士のためにかけられたIdina Menzel とKristen Chenowethが歌うミュージカル“ウィキッド”の“Defying Gravity”で、日本時間4月9日午前9時51分に起床しました。
≫ STS-131 Wakeup Calls (NASA:英語)飛行6日目の予定
- レオナルドからのラック類の移送と設置
- 教育イベント
- 第2回船外活動準備、キャンプアウト(リチャード・マストラキオ、クレイトン・アンダーソン両宇宙飛行士)