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「こうのとり」9号機では船内、船外物資合計で約6.2トン(船内物資約4.3トン、船外物資約1.9トン)をISSに運びます。
主な搭載品は以下の通りです。
固体燃焼実験装置(Solid Combustion Experiment Module(SCEM))はFLAREプロジェクト(Flammability Limits at Reduced Gravity Experiment)の関連品です。FLAREプロジェクトは自然対流のない宇宙ステーションの環境(微小重力環境)を活かし、固体材料の着火・火炎燃え拡がりなどの燃焼現象に対し重力が果たす役割を、様々な固体材料を用いて科学的に明らかにするものです。
integrated Standard Imager for Microsatellites(iSIM)は、スペインの宇宙ベンチャー企業であるSatlantis社が開発している超小型衛星搭載用の地球観測カメラです。軌道上の実証では、ISSの「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォームに設置されている中型曝露実験アダプター(i-SEEP)にiSIMを設置し、高い解像度で地上を撮影します。筑波宇宙センターより軌道上のコンピュータへスケジュールファイルを送信し、それをiSIMが自動で読み込み、撮影を実行します。そして、撮影された映像は筑波宇宙センターへダウンリンクされ、Satlantis社へ転送されます。
「きぼう」の地球を望む窓をメインビューに、近くに配置したタブレット端末等がスタジオの基本セットです。「きぼう」上の機器等も活用し、ISSと地上とのデータ通信プロトコル、短時間で起動可能な双方向通信用専用アプリケーションを独自に開発し、世界初の対面型双方向ライブ配信システムの技術実証および事業化着手に向けた実証を実施します。
「こうのとり」9号機では、宇宙メディア事業「きぼう宇宙放送局」の開設に必要であり、将来の多様な取り組みにも活用可能な、NDフィルター(窓から見える地球とタブレットの画像の輝度を調整)やケーブル、固定器具等の機材を運びます。
関連リンク
COSMICは、「きぼう」に設置されるライフサイエンス実験用の顕微鏡システムです。蛍光観察機能の他、共焦点観察機能やオートフォーカス機能等が備わり、地上の先端生命科学研究と同様の高度なライブイメージングを微小重力下で実施できます。
再生医療に応用可能な立体培養技術の獲得や、細胞レベルでの重力感受機構解明は、「きぼう」における今後の生命科学研究の中心分野候補です。そのような研究では、軌道上の「その場」で細胞組織の三次元構造の立体観察やライブイメージングによる正確な重力応答解析が重要な役割を果たします。COSMICで実施される一連の宇宙実験により、細胞の重力応答メカニズムを解明することで、基礎生命科学や再生医療の進歩への貢献が期待されます。
「宇宙アバター事業」の創出に向けた実証プロジェクトのため、宇宙アバター「space avatar」として、カメラや映像伝達装置等の機材を「こうのとり」9号機に搭載します。
本プロジェクトは、ANAホールディングス株式会社、avatarin株式会社、およびJAXAにより、共創型研究開発プログラム・宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)「AVATAR X Program」における事業コンセプト共創の一環として、遠隔宇宙体験を一般の方に提供する新たなビジネス創出を目指すものです。
「きぼう」の窓付近に宇宙アバター「space avatar」を設置し、その操作体験を一般の方に提供します。世界初の試みとして、一般の方が街中から、「space avatar」のカメラをリアルタイムに直接動かし、「きぼう」船内から、あたかも自身が「きぼう」にいるように、宇宙や地球を眺めることが可能になります。
「こうのとり」9号機では、5号機、6号機、7号機、8号機に引き続き生鮮食品を輸送します。
「こうのとり」9号機では、6号機、7号機、8号機に続いて、補給キャリア非与圧部の曝露パレットにISS用の新型バッテリ(日本製のリチウムイオン電池セルを採用)6台を搭載して運びます。
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