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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2014年1月

最終更新日:2014年2月14日

JAXA宇宙飛行士の2014年1月の活動状況についてご紹介します。

ISS長期滞在中の若田宇宙飛行士の活動については、JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在ページをご覧ください。

油井宇宙飛行士、ISS長期滞在に向けた訓練を実施

国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、1月上旬は米国のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行い、中旬以降はロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)で訓練を行いました。

JSCでは、船外活動に関連する訓練を中心に行いました。訓練のひとつとして、船外活動ツールを操作する際に体を固定する方法を確認しました。この訓練で油井宇宙飛行士は、無重量空間での作業を模擬するためにクレーンによって体が吊り上げられた状態になりました。その状態で実際に船外活動ツールを使用してボルトを締める作業を行い、体が一緒に回転してしまわないように、船外活動ツールを持つ手とは反対の手でハンドレール(手すり)を握った状態で作業を行う方法を確かめました。また、ISSの実物大の訓練施設が沈められたプールに訓練用の宇宙服を着用して潜り、ISSの船外機器の交換作業を模擬した訓練も行いました。

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パラシュートを回収する油井宇宙飛行士(左)ら(出典:JAXA/GCTC)

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設営を終えたシェルタの前に立つ油井宇宙飛行士(左)ら(出典:JAXA/GCTC)

GCTCでは、ソユーズ宇宙船のコマンダーであるオレッグ・コノネンコ宇宙飛行士と一緒に、ソユーズ宇宙船の打上げ準備からISSへドッキングするまでの運用をシミュレーションした訓練や、ソコル宇宙服を着用した状態でソユーズ宇宙船のシミュレータに入り、ソユーズ宇宙船が飛行している間に火災や減圧といった緊急事態が発生したことを想定した対処訓練を行いました。油井宇宙飛行士は、手動操縦によるソユーズ宇宙船の飛行訓練も行いました。その他、ソユーズ宇宙船の専用シートライナーを作るために石膏で体の型取りを行いました。

油井宇宙飛行士は、ロシアモジュールの調理設備やトイレの使用方法などを含む環境制御・生命維持システムについての訓練も行いました。

現地時間の1月27日から29日にかけては、GCTCの屋外で冬期サバイバル訓練を実施しました。油井宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船で一緒に飛行するコノネンコ宇宙飛行士とNASAのチェル・リングリン宇宙飛行士とともに訓練に臨みました。

この訓練は、極寒の地にソユーズ宇宙船が不時着した事を想定して行われるもので、クルー全員で協力しながら厳しい環境下で野外生活を送り、サバイバル技術を実地で身につけることが目的です。ソユーズ宇宙船が予期しない場所に不時着した場合は、捜索に2、3日要する可能性があることから、訓練は2泊3日の行程で実施されました。

油井宇宙飛行士らは、ソユーズ宇宙船のパラシュートと木材を使ったシェルタの設営方法や、火のおこし方、救助隊への連絡方法、発煙筒の使い方などを実習しました。

大西宇宙飛行士、自身のISS長期滞在に向けた訓練を開始

国際宇宙ステーション(ISS)第48次/第49次長期滞在クルーに任命されている大西宇宙飛行士は、1月から自身の長期滞在に向けた訓練を本格的に開始しました。

大西宇宙飛行士は、ISSの運用を支える監視制御システム・熱制御システム・電力供給システムといった主要なシステムについての訓練に加え、ISS内の物品を管理する在庫管理システムや米国のトイレに関わる訓練などを行いました。

また、宇宙飛行準備訓練の一環で実施しているT-38ジェット練習機による飛行訓練も継続して行いました。

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T-38ジェット練習機による飛行を終えた大西宇宙飛行士(左)ら(出典:JAXA/NASA)

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編隊飛行するT-38ジェット練習機(手前の後部座席が大西宇宙飛行士)(出典:JAXA/NASA)

若田宇宙飛行士の医学交信イベントに向井宇宙飛行士と古川宇宙飛行士が参加

1月21日、筑波宇宙センター(TKSC)で、健康づくりへの運動継続の重要性をテーマに、若田宇宙飛行士国際宇宙ステーション交信イベント「宇宙と運動」が開催されました。

このイベントに、地上から向井宇宙飛行士と古川宇宙飛行士が参加しました。

古川宇宙飛行士は、若田宇宙飛行士との交信に先立ち、会場に集まった健康増進団体やMission Xに参加する子供たちを前に講演を行い、宇宙に行くことで身体に起こる変化や宇宙での運動方法、運動の大切さなどを写真や映像を交えて紹介しました。

向井宇宙飛行士は、若田宇宙飛行士との交信イベントにおいて司会を務めました。

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講演を行う古川宇宙飛行士(出典:JAXA)

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若田宇宙飛行士との交信イベントの様子(出典:JAXA)

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司会を務める向井宇宙飛行士(出典:JAXA)


若田宇宙飛行士国際宇宙ステーション交信イベント「宇宙と運動」開催レポート
Mission X

油井・大西・金井宇宙飛行士による活動報告「新米宇宙飛行士最前線!」


皆さんこんにちは!

今回は、前回に引き続き、私がテストパイロットになるまでの経緯について書かせて頂きます。実は、この内容は、以前私がロシア語で書いた自伝とほぼ同じ内容です。ロシア語でこれを書き上げた時のロシア語の先生のコメントは「あなたの恋愛の話が入ってないわね。まあ、その件は次の時に教えてね。」でした(笑)。宙亀日記でも、恋愛の事を書く時がくるのかな~?まあ、書いたとしても、恋愛の経験が少ないのであっという間に終わってしまうと思いますが…

さて、話を元に戻しましょう。

自分の希望と反して、米国に行くことになった時「私は何故、自分の意思に反して、いつも厳しい道を選ぶ事になってしまうのだろう…」と思いました。ただ、一度決まってしまったものは仕方ありません。一生懸命、英語の勉強を開始します。日本で約2ヶ月間英語を勉強した後、渡米しました。2ヶ月間の勉強で、不自由なく英語が話せるかと言ったら大間違い!米国到着後、ハンバーガーを買おうとしても買えない(涙)…という状況で米国の生活が始まりました。この状況で、米国内の語学学校に行ったのですが、当時は飛行訓練開始迄の語学訓練期間が、2ヶ月間しかありませんでした。語学を学ぶという面では、2ヶ月間はとても短いのですが、その他の面ではとても有意義な期間でした。何と、週末の研修で、ジョンソン・宇宙センターを訪れる機会があったのです!小さい頃から宇宙への憧れを持っていた私にとっては、すべてが興味深く、英語が分からないなりにも、一生懸命見学したのを覚えています。特に印象に残ったのは、サターンロケットの巨大さと、自分が生まれる前に既にアメリカは人を月に送っていたという事実。そこから、アメリカの国力を実感し、将来決してこの国と戦ってはならないと思うようになりました(自衛官でしたから、安全保障の事もよく考えていたんですよ)。

米国での語学訓練の2ヶ月は、あっと言う間に終わり、T-38での飛行訓練が開始されました。訓練では本当に英語能力の低さで苦労しましたよ!一例を挙げます。管制官との交信の際に、相手の言っている事がわからない場合「Say again.(もう一度言ってください)」という用語を使用します。ある日、私は一人でT-38に乗り(ソロ飛行訓練)訓練エリアに向かいました。

私:「Memphis center. Lancer ○○FL240. (メンフィス・センター、ランサー○○、高度24000フィートに到達し、水平飛行に移ります)」

管制官:「○○××△△」

私:「??!!(何もわからん…こんな時こそ!) Say again?」

管制官:「………Say again?」

私:「!?!?(涙) Say again?」

管制官:「………Sorry…I don't understand you.(ごめんなさい。理解できません)」

私:「(涙涙汗汗) Disregard... (さっき私が言ったことは、無視して下さい)」

管制官:「………Roger…(了解)」

こんな状況で訓練がうまく行く筈がありません!私は英語とフライト訓練に全力を傾注しました。入浴時或いはベットの中でも航空機のマニュアルを読み、そこに書いてある事の暗記に努めました。

お陰で、米軍のマニュアル用語を使った英語ではありますが、意思疎通も少しずつうまく行くようになりました。

何とか米国での訓練でパイロットの証であるウイングマークを受け取る事が出来そうな目処がついた時に、新たにもう一つの試練が訪れます。何と、T-38の訓練を修了した後、米国でのAT-38を使用した戦闘操縦課程に試行として進む事になったのです。日本人がこの課程に行ったことはありませんでしたから、これまでの様にわからないところを日本人の先輩に聞くという事もできません。今後の課程での苦労を思うと、不安は増すばかりでした…さらに、この戦闘機操縦課程に行くためには、再度耐G訓練があります。一生懸命頑張って耐G訓練に臨んだその結果は…

訓練時の状況

オペレーター:「2g…3g……」

私:「グレイアウト!(脳に血が不足し、視界から色が消えて白黒の世界になった状態)フックッ・フックッ・フックッ…(下半身とお腹に力を入れ、特殊な呼吸法を始めます。改めて、血液が脳に送られ、視界に色が戻ります)」

オペレーター:「4g…5g…6g…」

私:「フックッ・フックッ…(まずい、また視界から色が消えた…もっと頑張らないと!)フックッ…ダメだ!目の前が見えない!(これは、ブラック・アウトという状態で、意識もあって、目も開いているのですが、血液が足りずに目の前が真っ暗になった状態です。気絶直前です!)」

そして気絶!!オペレーターにより、緊急停止ボタンが押され、けたたましいブザーが鳴り響きます。

オペレーター:「…Kimiya! Kimiya! Are you OK? Are you OK?(亀美也!大丈夫か?)」

十数秒後

私:「(ビクビクッ:痙攣の様に動きながら目を覚ます様子)あれ?うーん…(しばらく脳が完全には働かない状態が続くので、状況が理解出来ず、日本語で話していました…苦笑)」

オペレーター:「Kimiya! Kimiya! Are you OK?(亀美也!大丈夫か?)」

気絶から約30秒後…

私:「(突然状況を理解し)Oh!! I'm sorry! Yeah! I'm alright! I'm so sorry! (ごめんなさい!大丈夫だよ。本当にごめんなさい!)」

オペレーター「That's alright...(問題ないよ…)」

私:「(またダメだった…しかもむち打ちで、首が無茶苦茶痛いし…)」

さすがに、3度気絶すると自信は完全に喪失し、自分が戦闘機パイロットになることは、間違っているのではないかと思うようになります。

他方、この頃私の人生を左右する、一つの映画に出会います。お店で休日に見る映画を探していたところ、宇宙服を着た飛行士と小さな宇宙船が描いてあるパッケージを見つけます。それが「ライト・スタッフ」でした。航空機の性能の限界を試験するテストパイロット。そして、ライト・スタッフ(正しく優れた資質・素養)を持つそのテストパイロット達が、有人宇宙飛行を目指す物語でした。その時初めてテストパイロットという職業を知るとともに「もしかしたら、日本も将来、有人宇宙開発を行う際にテストパイロットが必要になるのではないか?テストパイロットになれば、自衛隊からでも宇宙飛行士になる可能性があるのではないか?」と思うようになります。

アメリカでのAT-38による戦闘機操縦課程は、2ヶ月間でしたが、本当に沢山の事を学びました。まず、最初に学んだのは、航空機の戦闘は物理の応用だという事!この課程で最初に学んだあるチャートに私は非常に興味を持ったのです。それは、航空機の性能が一目でわかるという優れたグラフで、どのスピードで何Gの旋回を行うと旋回率・旋回半径は○○、どの様に運動エネルギーを失っていくかという事が、一目でわかるのです。そして、テストパイロットの仕事の結果、この様なチャートが作られることを知ります。私は、このチャートの魅力にとりつかれ、以降様々な航空機のチャートを比較したり、搭乗する戦闘機のチャートを研究するようになったのです。

また、その課程では、実戦を経験した戦闘機パイロットの講話を聞く機会がありました。初陣の心理状況、敵を見失ってしまった際の焦り、その様な命に危険が迫った状況での着意事項等、本当に貴重な経験を聞くことが出来ました。以降私は心理学にも興味を持つようになり、戦場心理や社会心理学の本を探して読むようになったのです。(戦闘機での戦闘の難しさは、航空機の操縦の難しさだけでは無いのです。通常航空機の操縦は、水平線や滑走路といった止まった対象を基準に操縦を行えば良いだけですが、対戦闘機戦闘では意思を持って自由に動き回る対象(敵機)に対して機動を行います。その間も敵味方双方、物理法則の影響は受けますから物理学と心理学の双方が大切になるのです。)

米国での経験とそこで得た技能は、私の自衛隊での生活や人生を大きく変えるものばかりでした。その中で、一番大きな変化は、これ以降、優れた戦闘機パイロットそしてテストパイロットになる事を目指し、自分自身で困難な道を選ぶようになった事です。

例えば、日本に帰国後、どの戦闘機に乗りたいか、希望を提出する機会がありました。その際に私は自ら「F-15」と書くようになったのです。(当時の選択肢は、F-1、F-4、F-15の3機種でした。当時世界最強と言われていたF-15のパイロットは、学生の中でも人気もありました。)当然、F-15に乗るためには9G(地球の重力加速度の9倍)に耐えなければなりません。しかし、私はこれまで、3度も気絶しています。一見無謀にも思えますが、私がこの様な高Gに耐える為には、下半身の筋力と持久力が必要であることを知り、真剣に駆け足に取り組むようにもなりました。

夢・目的・目標を明確に持ち、現実を見据えその差を埋めるためにどの様な努力をすべきかを、自分で考え、自分で努力を継続するようになったのです!

そして、もう一つの大きな事件が…

実は私は、渡米の1週間前に、ある可愛らしい元気な女性に出会います。渡米前には2回しか会えませんでしたが、文通を重ね米国から手紙でプロポーズしました。プロポーズの手紙を投函してから、返事を受け取るまでの2週間の長い事ったらありません(笑)!この辺りの話は、またの機会ですね。今回はこの辺りで失礼します!

次回は、戦闘機操縦者としての修行!テストパイロットになる最終決心に至る迄の経緯などを詳しく話したいと思います!

写真

手紙でのプロポーズは大成功!帰国後直ぐに結婚しました!「2回会っただけで求婚とは、ギャンブラーだね!」と言われる事も… 手紙でのやり取りがあったとはいえ、全てを知っていた訳ではありませんでしたから、人生の中でもっとも大きな賭けの一つでした!結果ですか?勿論、人生の賭けは大勝利でしたよ(笑)!

※写真の出典はJAXA



2月になりました。いよいよソチオリンピックが始まりましたね!

以前にも書きましたが、私はオリンピックを観るのが大好きなので、テレビで選手の皆さんを応援したいと思います。

個人的に冬季オリンピックの競技で好きなのはアイスホッケーとカーリングですが、特にアイスホッケーはアメリカもロシアも強いですからね。これから両国を訓練で行き来することになる私としては、どちらの国にも頑張ってほしいです。

ソチオリンピックと言えば、若田飛行士の乗るソユーズ宇宙船に聖火のトーチが搭載されて、宇宙で初めて聖火リレーが行われました。

とは言え、実際に宇宙船の中に火を持ち込むのは危険極まりないので、宇宙に行ったのはあくまでトーチの部分だけですが。。。

ロシアの宇宙機関であるロスコスモスがアップしたこちらの動画で、その模様がご覧頂けます。私も観ましたが、国際宇宙ステーション(ISS)の中を日本、イタリア、アメリカ、ロシアの各国の宇宙飛行士たちがトーチをリレーしていく姿は、スポーツだけでなく、科学の分野でも世界中の国々が1つになれる可能性を示しているようで、なかなか感慨深いものがありました。

さて、ここからは180度方向転換して、今月の話題は先日訓練を受けたばかりのISSに備えつけられているトイレについてです。

たかがトイレ、されどトイレです。

海外旅行をされる際、その国のトイレ事情を気にする方は多いのではないでしょうか。日本は比較的トイレが綺麗ですからね。実際、アメリカ人の宇宙飛行士の間でも、日本の温水洗浄装置付きのトイレは人気があります。最初は使い方がわからず、戸惑うみたいですが(^^;)

私はと言うと、宇宙飛行士になってから、そのあたりの耐性は随分鍛えられました。野外サバイバル訓練ではトイレすらない大自然の中で10日間近く過ごしました。この時はトイレットペーパーも環境に悪影響を与えるので使用出来ないという状況でした。(注:お尻を拭かないという意味ではありません。身の回りの自然の中から、代替品を見つけて使います)

さらにその後参加したフロリダ沖の海底で行われたNEEMO訓練では、“海中トイレ”を使用して1週間を過ごしました。これは要するに、海の中でそのままするだけです。この時は『餌』に群がってくる魚たちと戦いながら用を足す必要がありました。魚たちもたいしたもので、数日もすると「人間が来る」=「餌が手に入る」ということを学習するようで、夜の暗い海の中で沢山の魚に周りをぐるぐる回られるのはあまり気持ちの良いものではありませんでした。なかなか得難い経験だったと思います。

これだけの経験を積んでいれば、はっきり言ってもう怖いものはありません(少なくともトイレに関しては)。

さて、ISSのトイレです。

現在、ISSにはアメリカとロシアの居住区画に、それぞれ1つずつトイレがありますが、元になっている機器自体はどちらもロシア製です。ただ、アメリカ側のものは水再生装置にも接続されている関係で、多少機器が追加されています。

それらの機器の使い方についての基礎的な訓練を先日受けました。

写真

写真は打ち上げ前に撮られたものですが、一見すると地上のものと大きな違いはありませんよね?

宇宙で用を足すとき、地上と違って気をつけないといけないのは、無重力ということです。

そのことを考慮しないと、液体も固体も飛び散って、そのまま周囲にフワフワと浮遊するという恐ろしい事態になってしまいます。そこで、このトイレでは排泄物を掃除機のように吸引できるようになっているのです。

写真の中央に写っているものが、便器に相当するものです。これとは別に、「小」用に漏斗のような形をしたアダプターがついたホースもあるのですが、写真右手に縦に細長く写っているものがそれです。便器もホースも、空気を吸引するためのファンに繋がっていて、排泄物を吸引できるようになっているのです。

便器には地上と同じように蓋がついているのですが、訓練中、インストラクターから口を酸っぱくして「蓋を開ける前に必ずファンのスイッチを入れるように!」と釘を刺されました。

ふと興味がわいて、「ファンをオンにする前に蓋開けちゃうとどうなるの?」と聞いたところ、「臭いがあふれてくるよ(笑)」との答えが返ってきました。

心のノートにしっかりと、「蓋開ける前にファンをオン!」と書き留めたことは言うまでもありません。

先に、アメリカ側のトイレは水再生装置にも接続されている、と書きました。

そうです。現在ISSでは、人間の尿を再生して飲料水にするという画期的な技術が使用されているのです!!

この装置が導入された当時、ISSに滞在していた若田飛行士を含む3名の宇宙飛行士が、乾杯してその飲料水を飲んでいる映像がニュース等でも報じられたので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

さて、ISSのトイレ事情、いかがでしたでしょうか?

今回のコラムを読んで宇宙飛行士を目指すのをやめた、という方が出てこないことを祈ります。。。


写真

ジョンソン宇宙センターの宇宙飛行士のオフィスは、6階建ての建物の5・6階に入っていて、エレベーターか階段でアクセスできるのですが、ある日エレベーターホールに通じる扉にこんな張り紙がしてありました。『成功への近道(エレベーター)はない、階段を使うべし』

NASAの中では時々、こんな遊び心に満ちた、それでいて含蓄に富んだ張り紙を見かけることがあります。以来、よっぽど急いでいるとき以外は、階段を使うようにしています(^^)

※写真の出典はJAXA/NASA


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