山崎宇宙飛行士は、STS-131ミッションに向けて、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行っています。
山崎宇宙飛行士らSTS-131ミッションクルーは、スペースシャトルのモックアップ(実物大の訓練施設)を使用して、軌道投入後の作業を実際のタイムラインに沿って確認する訓練を行いました。クルーは、打上げから約8分30秒後に軌道に投入されると、協力して与圧服(オレンジスーツ)から着替え、船内の生活環境を整えていきます。
また、帰還時の軌道離脱前に行う作業を確認する訓練も行いました。軌道離脱前には、軌道投入後とは反対に、船内を片付け、トイレや調理台などの設備を停止し、帰還に備えて与圧服を着用する作業などを行います。
その他、山崎宇宙飛行士は、ステファニー・ウィルソン宇宙飛行士とともに、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)の操作訓練を行いました。訓練では、スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)から多目的補給モジュール(Multi-Purpose Logistics Module: MPLM)を取り外し、ISSに取り付ける作業や、ISSからMPLMを取り外し、スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)に収納する作業などを行いました。
また、山崎宇宙飛行士は、日本に一時帰国し、JAXA東京事務所にて記者会見を行いました。山崎宇宙飛行士は、打上げに向けた準備状況を説明するとともに、記者からの質問に答えました。会見の中で山崎宇宙飛行士は、「まずはミッションに集中して、いい仕事をしたい。スペースシャトルの集大成となるミッションなので、先輩方の積み重ねの集大成として、次にバトンを渡せるように頑張りたい。」と、ミッションに向けた抱負を語りました。今回が打上げ前最後の帰国となりました。