星出宇宙飛行士が搭乗した「きぼう」打上げ第2便、1J(STS-124)ミッション。1Jミッションは、地上の多くの人により支援されましたが、日本人宇宙飛行士たちも、さまざまな形で支援に加わりました。
土井、若田、野口宇宙飛行士は、ミッションの管制が行われるNASAジョンソ宇宙センター(JSC)、スペースシャトルの打上げ・着陸地であるNASAケネディ宇宙センター(KSC)にて、スペースシャトル「ディスカバリー号」の打上げやミッションの進行状況などを、日本や海外の報道関係者らに対して数度にわたり解説を行いました。若田宇宙飛行士は、1Jミッション以外に、自らの国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在や宇宙飛行士がNASAで行う訓練についても、報道関係者らに紹介しました。
また、山崎宇宙飛行士はJSCにて、NASA宇宙飛行士室の1Jミッションのロボティクス主担当として、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)、「きぼう」ロボットアームの運用をモニタし、リアルタイムでの支援を行いました。山崎宇宙飛行士は、1Jミッション前からロボットアーム運用の手順確認や訓練への立会いなどを行ってきました。
ミッション中にISSと日本科学未来館をつないで行われたJAXA広報イベントでは、日本科学未来館の館長である毛利宇宙飛行士が司会進行を務めました。
1Jミッションが完了し、「きぼう」組立てミッションは、2J/A(STS-127)ミッションを残すのみとなりました。15A(STS-119)ミッションに搭乗し、ISSでの長期滞在を開始する若田宇宙飛行士が、2J/AミッションでISSに運ばれる船外実験プラットフォームと船外パレットをISSで迎え入れることになります。
6月は1Jミッションの支援のほか、ISS長期滞在に向け、ロシアでの訓練も行いました。今回のロシアでの訓練ではISS内で急減圧が発生する状況を模擬できる低圧チャンバーでの訓練もあり、ロシアの有人宇宙飛行の訓練技術が非常に充実した完成度の高いものであることを感じました。「きぼう」の軌道上組立てで大活躍をしてくれた土井宇宙飛行士、星出宇宙飛行士に続き、来年2月からのISS長期滞在飛行を成功できるようさらに気を引き締めて訓練に励んでいきたいと思います。 |
|