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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2008年4月

最終更新日:2008年5月28日

JAXA宇宙飛行士の2008年4月の活動状況についてご紹介します。

「きぼう」日本実験棟打上げ第2便に搭乗する星出宇宙飛行士の活動については、1J(STS-124)ミッションページをご覧ください。

ロシアでの長期滞在訓練

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「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)のモックアップ内の若田(中央)、野口(右)、古川(左)宇宙飛行士(©JAXA/GCTC)

若田、野口、古川宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在に向けた訓練を行いました。

若田、野口両宇宙飛行士は、ISSを構成するロシアモジュールのシステムや運用に加え、ロシアモジュールの構造や船内のレイアウト、搭載されている通信システムなどについて訓練を行いました。また、ソユーズ宇宙船に関わる訓練も行い、モックアップ(実物大模型)や帰還時の体感重力を模擬する遠心加速器を使用した訓練を行いました。

古川宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船の制御システム、電力供給システム、通信制御システム、熱制御システムなどの各システムに関わる訓練を行いました。

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遠心加速器を使用した訓練に備える若田宇宙飛行士(©JAXA/GCTC)

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ソユーズ宇宙船のシミュレータにて訓練を行う若田宇宙飛行士(©JAXA/GCTC)

2008年5月、野口宇宙飛行士が第20次長期滞在クルーに任命されました。野口宇宙飛行士のバックアップクルーには、古川宇宙飛行士が任命され、今後、野口、古川両宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟を始めとして、ISSの各モジュールのシステム運用や実験運用に必要な訓練を行うとともに、ソユーズ宇宙船搭乗に必要な訓練を行っていきます。

若田宇宙飛行士は2008年から2009年にかけて約3ヶ月間、野口宇宙飛行士は2009年から2010年にかけて約6ヶ月間、ISSに滞在する予定です。

ISS長期滞在

第20次長期滞在クルーとして、来年後半に半年間に渡り宇宙に滞在することとなりました。日頃から応援して下さっている皆様に感謝いたします。今回のミッションはソユーズ宇宙船で打上げ・帰還することになっており、ISSでは科学実験、船外活動、ロボットアーム操作などを実施する予定です。日本の皆様に「きぼう」の成果を還元できるよう、バックアップ飛行士の古川聡宇宙飛行士や「きぼう」運用管制チームと一体となって努力したいと思います。

ESAでのコロンバス訓練

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2008年2月のSTS-122(1E)ミッションでISSに取り付けられたコロンバス(提供:NASA)

若田、野口両宇宙飛行士は、第18次長期滞在に向け、欧州宇宙機関(ESA)にて、ESAの「コロンバス」(欧州実験棟)に関わる訓練を行いました。

訓練では、コロンバスの船内実験装置や船外実験装置、第18次長期滞在時に実施するコロンバスでの実験に関わる概要説明を受けたほか、欧州引出しラック(European Drawer Rack: EDR)や流体科学実験ラック(Fluid Science Laboratory: FSL)の運用について訓練を行いました。

ISS長期滞在

1J/Aミッションデブリーフィング

1J/A(STS-123)ミッションを終えた土井宇宙飛行士ら1J/Aクルーは、NASA、JAXAなどにて、デブリーフィング(報告会)を行っています。

このデブリーフィングは、クルーが、他の宇宙飛行士や訓練チーム、飛行管制官、マネージャクラス、ミッションに関わった各チーム、各部門と情報を共有し、ミッション前の訓練やミッション中の問題点を洗い出して、今後のミッションに反映する目的で行われます。

JAXA内でも行われ、「きぼう」打上げ第一便の状況および課題をJAXA内部で共有し、次に続く「きぼう」打上げ第二便、1J(STS-124ミッション)に備えています。土井飛行士は担当した作業の状況報告や今後への提案を積極的に実施しています。


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