ロシアでの長期滞在訓練
若田、野口両宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に向けた訓練を行いました。
若田、野口両宇宙飛行士は、ロシアが開発した「ザーリャ」(基本機能モジュール)、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)、「ピアース」(ロシアのドッキング室)の生命維持システムや熱制御システム、通信システムなどについて、シミュレータを使用した訓練や講義を通して、知識を習得しました。
今回の星の街での訓練は、ロシア居住棟の環境制御システムの最終訓練及び口述試験がありました。アメリカのシステムと違い、ロシアのものは最新式とは言えませんが信頼性が高く、故障してもすぐにメンテナンスできることが優れていると思いました。各国の技術の優れた面を見ることができるのが長期滞在訓練のひとつの楽しみです。 |
|
STS-123ミッション前の最終訓練
3月11日に打ち上げられ、約16日間にわたるミッションを終えたSTS-123(1J/A)ミッション。2月、土井宇宙飛行士らクルーは、NASAケネディ宇宙センター(KSC)にて、ミッション前最後の大掛かりな訓練となる、ターミナル・カウントダウン・デモンストレーション・テスト(Terminal Countdown Demonstration Test: TCDT)を行いました。
TCDTとは、クルーと地上要員が打上げ当日の作業を前もって確認するために射場で実施するリハーサルです。
詳細は以下のページをご覧ください。
NASA/JAXA合同シミュレーション(JMST)
星出宇宙飛行士は、STS-124(1J)ミッションのクルーとともに、ミッション中の運用を模擬したNASA/JAXA合同シミュレーション(Joint Multi-Segment Training: JMST)を実施しました。
シミュレーションでは、STS-124ミッション中に実施する船外活動の運用を模擬しました。星出宇宙飛行士は、カレン・ナイバーグ宇宙飛行士とともに、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を操作し、船外活動の支援を行いました。
ISSのクルー睡眠用個室を確認
若田宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)が6人体制となるのに備えてSTS-126(ULF2)ミッション以降に打ち上げられる予定のクルーの睡眠用個室のモックアップによる構造確認作業を行いました。
クルーの睡眠用個室は、クルーのプライバシーを確保し、快適に睡眠できる、防音構造になっています。個室には、照明や空調ファンに加え、非常警報が聞こえるよう、スピーカが設置されています。個室は、ISSの各モジュールにある共通ラックと同じ寸法になっており、他の実験ラックと同じようにモジュール内に取り付けられる構造になっています。