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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2007年8月

最終更新日:2007年9月26日

JAXA宇宙飛行士の2007年8月の活動状況についてご紹介します。

NEEMO訓練

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NEEMO13に参加したメンバー(アクエリアス内、手前中央が古川宇宙飛行士)(提供:NASA/NOAA/UNCW)

古川宇宙飛行士は、米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration: NOAA)の海底研究室「アクエリアス」にて行われた第13回NASA極限環境ミッション運用(NASA Extreme Environment Mission Operations: NEEMO)訓練に参加しました。アクエリアスは米国フロリダ州沖合の海底約20mに設置されています。

NEEMO訓練は、長期間の宇宙飛行に似た環境下で、国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在ミッションなどで必要となるリーダーシップやチームワーク、自己管理などの能力を向上させるとともに、ISSおよび月・火星探査に向けた新技術・ミッション運用技術の開発などを目的として実施されるものです。2006年には、若田宇宙飛行士が、コマンダーとして第10回NEEMO訓練に参加しました。

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月面上のローバを模擬した乗り物に乗って船外活動を行う古川宇宙飛行士(提供:NASA/NOAA/UNCW)

古川宇宙飛行士は、参加したメンバーとともに、月・火星探査での活動を想定したNASAの次世代宇宙服開発関連の試験や遠隔操作によるローバ(Remotely Operated Vehicle: ROV)との協調運用、月面上のローバを模擬した乗り物を使用した探査などを行いました。訓練では、火星探査を想定し、コントロールセンターとの通信の遅れ(約20分)があることから、地上からの指示に頼らずに、クルー自身で作業手順を判断する訓練も行われました。また、古川宇宙飛行士は、クルーが急病となった場合の緊急時の医療訓練も実施しました。

NEEMO訓練は、実際の宇宙飛行に最も近い訓練と言われます。それを経験し、ミッション時のクルーの心理状態を知ったことは大きな収穫でした。

月の重力を模擬した状態で行った船外活動では、将来月で使用する宇宙服の最適な重心と重量を調べました。いくつかの宇宙服重心と重量を設定し、歩いたり、走ったり、坂道を登ったり、転んでから起き上がったり、シャベルで土を掘ったり、階段を登ったりと、様々な作業を行い、作業のやりやすさを評価しました。特に宇宙服が重い場合、効率的に移動するため、身体を前傾して重力をうまく利用するようにしました。今まで訓練を受けてきた、宇宙ステーションなどでの無重力下での船外活動とは身体の使い方が異なり、興味深かったです。

無重量環境訓練施設(NBL)でのウォーター・サバイバル訓練

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与圧服(オレンジスーツ)を着用する星出宇宙飛行士

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救命ボートに乗り、無線機で連絡を取る星出宇宙飛行士

星出宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にある無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)にて、1J(STS-124)ミッションクルーと共に、ウォーター・サバイバル訓練を実施しました。

この訓練は、打上げ・帰還時にスペースシャトルに異常が発生した場合を想定し、スペースシャトルからの脱出手順や、海上に着水後、救助が来るまでのサバイバル装備の操作方法などを習得するための訓練です。

スペースシャトルから脱出したクルーが海に落下することを想定し、NBLのプールを使用したこのようなサバイバル訓練が実施されます。打上げと帰還の際に着用する与圧服(オレンジスーツ)とパラシュートバッグの中には、医療キットや小型の救命ボート、浮き輪、水、無線機などのサバイバル装備が入っており、訓練は実際の状況を模擬するため、これらの与圧服・パラシュートバッグを着用・装備して行われます。

※ 星出宇宙飛行士が自ら綴るジャーナル"Tsukuba, Station, S/G1"にも訓練の様子が掲載されています。是非ご覧下さい。

救急医療実習訓練

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実習を行う野口宇宙飛行士

若田、野口両宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で、ISS長期滞在に向けた訓練の一環として、救急医療実習訓練を行いました。

この訓練は、医療機材の熟知や医療技術を身につけるための訓練です。ISS長期滞在時に怪我や病気をした際には、地上に相談はできても対処自体は自分たちでしなければなりません。

若田、野口両宇宙飛行士は、チェックリストに従った診断方法や治療方法、また実際にISSにある医療器具を使用した縫合、点滴、カテーテルの挿入などの実習を行いました。

「きぼうから始まる未来」第28回宇宙ステーション利用計画ワークショップ

山崎宇宙飛行士は学術総合センター(東京都千代田区)にて開催された「きぼうから始まる未来」第28回宇宙ステーション利用計画ワークショップに参加しました。

このワークショップは、来年打ち上げられる「きぼう」日本実験棟での日本の科学実験テーマについて、実験を実施する研究者からの発表や、日本の宇宙実験技術について、技術者からの紹介などを通して、研究者をはじめ広く一般の方々にも「きぼう」の利用について理解を深めてもらう事を目的に行われています。

山崎宇宙飛行士は、「ISSの世界へようこそ!」をテーマに、ハイビジョン映像による最新のISSの紹介、司会を務めたJAXAの坂本誠一教授との対談、そして宇宙での生活や地上での訓練の紹介を行いました。また、講演の中で山崎宇宙飛行士は、「私自身、宇宙への興味は小学生の頃に持ちました。子供たちにも是非、何か興味を持ち続けてほしい。」と、子供たちへメッセージを送りました。


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