ISS搭乗日本人宇宙飛行士活動レポート　2002年 8月

ISS搭乗宇宙飛行士活動レポート　2002年 8月

　ISS搭乗宇宙飛行士の2002年8月の活動状況についてご紹介します。

ESAアドバンスト訓練

　8月後半から9月初旬にかけて、ドイツの欧州宇宙機関(ESA)宇宙飛行士センターにて、第1回ESAアドバンスト訓練がおこなわれました。
　アドバンスト訓練は国際宇宙ステーション(ISS)のシステムおよび運用について理解を深める訓練で、ISS参加各国でおこなわれます。
　古川、星出宇宙飛行士は、土井、若田宇宙飛行士の他、ESAとNASAの宇宙飛行士たちと共に計10名で、以下の訓練をおこないました。

コロンバスモジュール訓練

　コロンバスモジュールはISSに取り付けるESAの実験モジュールです。コロンバスモジュールの電力系、データ処理系、熱制御系、環境制御系などの主要サブシステムや実験装置などについて学びました。


訓練の様子				訓練を受けた宇宙飛行士とコロンバスモジュールモックアップ

欧州補給機（ATV）訓練

　ESAが開発している欧州補給機（ATV）のシステムの概要について学びました。

　その他、ドイツ・アストリウム社工場でのコロンバスモジュール実機の視察や、体力トレーニング、現地報道陣の取材を受けました。

「きぼう」船内実験室気密試験

13mチャンバーに入る船内実験室

　筑波宇宙センターにおいて、「きぼう」日本実験棟の船内実験室気密試験がおこなわれました。19日にはプレス公開がおこなわれ、星出宇宙飛行士は、報道陣に対してコメントを述べました。
　「きぼう」船内実験室気密試験についてはこちらをご覧ください。

先端技術体験プログラム

教員方との意見交換

　文部科学省が企画し、教員研修センターが主催する「先端技術体験プログラム」が8月19日～22日まで今年も筑波宇宙センターで開催されました。これは工業高校の教員の方に最新の技術に触れていただき、授業に役立てていただくことを目的としているものです。
　初日に星出宇宙飛行士は、日本各地から集まった30名の教員と宇宙開発の意義などについて、意見の交換をおこないました。

ISS搭乗日本人宇宙飛行士活動レポート9月分は10月中旬頃に掲載予定です。お楽しみに。

最終更新日：2002年10月2日