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ISS搭乗宇宙飛行士活動レポート 2001年 11月

 古川、星出、角野宇宙飛行士の11月の活動状況についてご紹介します。
 3人の宇宙飛行士は先月に引き続いてのアメリカヒューストンでのアドバンスト訓練、日本での活動・業務と日本と米国を行き来する多忙な生活が続きました。

アドバンスト訓練
 アドバンスト訓練とは国際宇宙ステーション(ISS)システムおよび運用についてより深い理解を得るための訓練で、各国の訓練施設を使用して実施される訓練です。米国テキサス州のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で行われる訓練としては今春に続き2回目になります。今回は、土井、若田、野口宇宙飛行士も参加し、ISSの主要システムの訓練のほか、ISSにおける医療運用や軌道上修理、米国が提供する一部の実験装置、軌道上で使用されるカメラによる撮影などの訓練を実施します。さらに、移動手段として使用されるスペースシャトルに関する訓練も一部行います。
 そのうち、11月に行われたいくつかの訓練風景をご紹介します。

  • ISSで使用する器具とその使用方法についての訓練
     ISSで使用される消火器や掃除機、ハンドレール等の操作、ハッチの操作等についての訓練を、JSC内のISSモックアップを使用して行いました。


    消火器の操作訓練 ハッチの操作訓練


  • スペースシャトル緊急脱出訓練
     スペースシャトルの打上げ/帰還時に着用する与圧服を着用した状態で、スペースシャトルからの緊急脱出の訓練を行いました。
     スペースシャトル打上げ上昇時に緊急脱出する必要がある場合や、着陸後、ハッチが開かない場合に天窓から降下用ロープを使用する場合、また同じく着陸後にハッチから降下用ロープを使用する場合やスライドを使用する場合など様々な状態を想定した訓練が行われました。

    左から星出宇宙飛行士、角野宇宙飛行士、トーマス・ライター宇宙飛行士(ESA) スペースシャトル訓練設備 スペースシャトル打上げ時の緊急脱出 スペースシャトル着陸後、天窓から降下用ロープを使用しての緊急脱出
    スペースシャトル着陸後、ハッチから降下用ロープを使用しての緊急脱出 スペースシャトル着陸後、ハッチからスライドを使用しての緊急脱出


  • システム不具合対応訓練
    訓練の様子。
    右はは向井宇宙飛行士と共にSTS-95のミッションに参加したペドロ・デューク宇宙飛行士(ESA)。
     実際の作業状態を模擬した、システム不具合対応訓練も行いました。この訓練はシナリオに基づき、ミッションコントロールセンター(MCC)と交信をとりながら、不具合に対処する方法を習得するものです。



第3回「きぼう」日本実験棟船外活動手順開発試験
 筑波宇宙センターの無重量環境試験棟で、2001年11月5日から26日まで第3回「きぼう」日本実験棟船外活動手順開発試験が行われ、古川、星出、角野宇宙飛行士らも若田宇宙飛行士、NASAのタナー宇宙飛行士らの宇宙飛行士と共に被験者としてこの試験に参加しました。
 11月12日の報道関係者への公開では、若田宇宙飛行士が宇宙服(*)を着て試験を行い、角野宇宙飛行士が解説を行いました。

試験の詳細についてはこちらをご覧下さい。

*水中で使用する宇宙服は、軌道上で使用する宇宙服の一部を水中用に改修したものです。

古川宇宙飛行士
星出宇宙飛行士
若田宇宙飛行士試験参加時に報道機関に説明をする角野宇宙飛行士 角野宇宙飛行士


角野宇宙飛行士、千葉県松戸市民栄誉賞受賞
贈呈式の様子
(写真:松戸市提供)
 千葉県松戸市出身である角野宇宙飛行士が松戸市の市民栄誉賞を受賞し、11月22日、松戸市役所にて贈呈式が行われました。
 同賞はスポーツ、文化、社会活動などで目覚ましい活躍、功績を上げた松戸ゆかりの個人、団体を表彰する制度で、平成11年に初の贈呈となった矢切の渡し船頭・杉浦正雄さんに続くものです。
 今回は角野宇宙飛行士の他に帝国ホテル料理顧問・村上信夫さん、阪神タイガース打撃コーチ・和田豊さんも受賞されました。
 松戸市市民栄誉賞贈呈についてのホームページはこちらをご覧下さい。


星出宇宙飛行士、「きぼう」利用シンポジウムin関西に出席
 2001年3月に東京で開催された第1回「きぼう」利用シンポジウムに引き続き、第2回として、シンポジウム「新世紀 宇宙ルネッサンス時代の幕開け~社会に開かれる国際宇宙ステーションに向けて~」が11月28日、大阪府大阪市の大阪梅田スカイビル36階 スカイルームにて開催されました。
 このシンポジウムは、「きぼう」の秘める能力を掘り起こし、これを十二分に活用していくという観点から、現在の「軌道上研究所」としての利用に加え、民間の方々による利用も含め、新たな分野・形態への多様化を推進することを目的に開催されたもので、その模様は、NASDA本社(東京都港区)およびNASDA筑波宇宙センター(茨城県つくば市)にも同時中継され、これまで宇宙環境利用とは比較的関係の深くなかった方々とも活発な意見交換ができました。
 星出宇宙飛行士は「国際宇宙ステーションの建設状況と日本の取り組み」と題してISSおよび「きぼう」日本実験棟についての説明を行いました。
 ホームページはこちらをご覧下さい。


 ISS搭乗日本人宇宙飛行士活動レポート12月分は2002年1月中旬に掲載予定です。お楽しみに。


最終更新日:2001年 12月 19日

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