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今日は土曜日ですが、午前中は訓練です。
私たちが寝泊りしているドミトリーの一室に関係者が集まって、船外活動のシミュレーションを行いました。通常、国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動を行う場合、2人1組で実施します。そしてもう1人が宇宙ステーションの中から船外活動を支援します。小惑星での活動を想定した今回のNEEMO15の船外活動でも、同様の体制で実施されるので、その流れをメンバーで確認するわけです。
左の写真は船外活動のクルー役の、デイビッド・サンジャック(写真左、カナダ人宇宙飛行士、以下デイビッド)とスティーブ(写真右)の2人。実際に使用する道具類を身に着けて、なるべく現実のミッションに近くなるように心がけます。
私はアクエリアス内から船外活動を支援する役。数台のコンピューターに、周辺の地図やタイムライン、クルーが行動する手順などを表示し、2人のクルーに指示を出していきます。支援する役とは言っても、実はこのポジションが一番忙しく頭を使うのです。
オーケストラの指揮者のような存在でしょうか。実際にやってみて、いかに適切なタイミングで要領良く、必要な情報だけを簡潔に伝えるのが難しいか、よくわかりました。
道具の使い方を確認したり、手順についての疑問点を質問しているうちに、瞬く間に午前中の3時間が過ぎていきます。
シミュレーションが終わって、メンバーそれぞれ来週からのミッション開始に向けた追い込みに入る中、私たちクルーは明日日曜15時までのお休みです。月曜から13日間の閉鎖環境に入るわけですから、その前の最後の息抜きをというわけです。私はどうしてもお米が食べたくて近くの中華レストランで昼食をとり、その後は足りない物を買い物に行ったり、洗濯したり、船外活動の手順書を読み込んだり、アクエリアスに持っていく荷物のパッキングをしたりして過ごしました。
いよいよ月曜からNEEMO15が始まります。好き放題書いてきた事前訓練の模様をお伝えするのもこれが最後になります。次回はアクエリアスの中からレポートしたいと思います。忙しくなって筆不精が本領を発揮するかも?(笑)
更新が待ちきれないよという方(ほとんどいないと思いますが)のために、なんと!アクエリアスの内外の様子がリアルタイムで覗けるサイトが用意されています。
Live Webcams - AQUARIUS REEF BASE(英語)
中にはメインの居住区に設置されているカメラもあるので、家の中みたいにうっかり変な格好でうろつき回らないようにしないと・・・。
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