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訓練も早4日目。今日は昨日ご紹介したSuperLite17を使用したダイビング訓練です。
上の写真はキーラーゴを出発してアクエリアスの海域まで向かう途中です。海が見事に凪いで、海面が鏡のようになっているのがご覧いただけるでしょうか。こんなに穏やかな海を見たのは生まれて初めてです。透明度もかなり良くなっていて、絶好のダイビング日和です。
左の写真が装着前のSuperLite。ヘルメットの向かって左側から出ているケーブルを通して、船に積んだ酸素タンクから空気が送られてきます。手前の黒い物体は一般のスクーバダイビングで使用される浮力ベスト(BC)で、その後ろに少し見えているタンクが非常用の酸素タンクです。
首から上を密閉するわけですから、装着は細心の注意をもって進められます。ケーブルの接続、各種バルブの作動点検、非常用酸素への切り替えテストなど、監督者が読み上げるチェックリストに沿って、一つ一つ項目を確認していきます。
実際に装着してみると、思っていたよりも閉塞感があります。自分の呼吸音がスピーカー越しに聞こえてきて、視界の狭さと相まって気分は一瞬ダースベイダー。でも次の瞬間、あれ、なんか息がしづらい・・・?呼吸するのにも、すごく抵抗があるのを実感します。慌てて吸気抵抗を減らすノブを回して、調節します。そうこうしているうちに、今度はヘルメット内に残っていた海水が額を伝って目の中に入ってきて、目が染みてきます。でも目を掻こうにも掻けない!13kgのヘルメットの重みで頭が重い!
そんなこんなで初めての環境に戸惑いつつも、ヘルメットの装着を完了。ドボンと海に飛び込んで、水面でもう一度バルブの点検をしているうちに、少しずつ落ち着いてきました。何だか呼吸も随分楽になってきた気がします。浮力でヘルメットの重みももう感じません。水中での活動を目的にしたヘルメットなので、船の上での不自由さは致し方ないのかもしれませんね。
落ち着きを取り戻し、潜行用のロープを伝って水深約6mの海底まで降りたところで訓練スタート。
まず最初の科目。ケーブルから供給される空気を止めます。スピーカーから「空気止めたぞー」の声。しばらくスーハースーハーしていると、明らかに吸気抵抗が増してくるのがわかります。と、突然いくら吸ってもそれ以上吸えなくなります。座学で学んだとおりに、慌てず非常用酸素タンクのバルブを開きます。ヘルメット内に再び空気が充満します。「非常用に移行完了、呼吸問題なし」を報告して科目終了。
次の科目。ヘルメット内を海水で満たします。スピーカーから「心の準備できたらいつでもいいぞー」の声。海底に仰向けに横たわって、首元に手を突っ込んで、力を込めて密閉部を押し広げます。ヘルメットの中に見る見るうちに海水が入ってきます。逆に言えば、そうでもしないと入らない設計になっているわけですが。息を止めて、海水が満ちたのを確認してから身を起こし、これまた座学で学んだとおりにバルブを開いてヘルメット内に空気を送り込み、海水を追い出します。「海水排除完了、呼吸問題なし」を報告して科目終了。
こうやって書くと何だかとても大変なように聞こえるかもしれませんが、実際は熟練したダイバーが常に横で待機していて、少しでも異常があるとすぐにサポートに入れる体制が整っているのです。
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