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JAXAの宇宙飛行士

大西宇宙飛行士のNEEMO日記(第2回)「10月10日:訓練に向けた準備編その2」

最終更新日:2011年10月12日

突然ですが私は今、アメリカ・フロリダ州のキーラーゴという町に来ています。昨日10月9日にヒューストンからマイアミへ飛行機で移動し、そこからさらに車で1時間半ほど南下してたどり着きました。フロリダ半島からキーウエストへ向かう有名なオーバーシーズハイウェイ上の、キーズ諸島への玄関口とも言える町です。



キーラーゴ


NEEMO15は17日から始まりますが、今日からその事前訓練が現地で行われます。初日の今日はまずダイビング器材のセットアップから始まり、続いてチームメンバーの顔合わせ。と言っても、まだ30人ほどのチームです。トータルではNASAの関係者だけでも90名近くに上るため、主要メンバーのみといった感じです。

今日のメインイベントはなんと言っても午前中に実施された泳力テスト。海での活動には色々な危険が潜んでいるので、ある程度の泳力が求められるわけです。テスト項目は以下の3つ。

・400mを12分以内に泳ぐ(泳法は問わず)

・10分間立ち泳ぎ

・25mを息継ぎなしで潜行

運動がそれほど得意でない私には、いずれもなかなかのハードルです。

最初の400m。クロールが苦手な(というか出来ない)私は、迷わず平泳ぎをセレクト。隣のレーンのアメリカ人チームメイト2人がクロールで飛び出す中、慌てず騒がずマイペースに泳ぎきり、記録10分40秒でフィニッシュ!結構ギリギリ。ちなみに、400m自由形の世界記録は3分40秒台だそう。世界の壁は厚い・・・

続いて10分間立ち泳ぎ。これは2008年に実施された宇宙飛行士候補者選抜試験中の科目と同じです。立ち泳ぎと言っても、こちらはとにかく浮かんでいればいいという決まりなので、ずっと楽です。開始の合図と同時に皆一斉に仰向けにプカーッとプールに浮かぶ姿は、なかなか壮観です。

さて最後の25m潜行。用意周到な私は、実はフロリダへ発つ前日、近所のプールでこれを練習してみたのですが、かなりきついです、これ。どうしても途中で苦しくなって立ってしまうんです。でも何度か練習しているうちに、苦しさを一回我慢するとまたしばらく頑張れるということに気づいて、それからは驚くほど気持ちよく泳ぎきれるようになりました。

この、すぐに諦めずもう少し頑張ってみる、というのは水泳に限らず大切なことかもしれません。
結果、全員無事に合格。晴れて午後のダイビングスキルチェックへと進むことになりました。

と、ここまで書いたところでフロリダの夜も更けてきたので、今日はこの辺で。



NASAによるNEEMO15の写真はこちら

アクエリアスのライブ映像はこちら(英語)

※特に断りのない限り、日時は現地時間(米国東部夏時間)です。

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