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今月の基礎訓練レポートは、7月の前半に行われたロシアでの水上サバイバル訓練と7月の後半に行われた種子島施設ツアーについてご紹介します。
水上サバイバル訓練では、帰還カプセルから海面へ脱出し漂流しながら緊急救命機器などのサバイバルキットを操作する実技などや、パラシュートでの着水の実習などを行いました。 両宇宙飛行士候補者はまず、訓練の拠点となる母船甲板上で、防水手袋を着用した状態で携帯食の摂取や水筒の組み立て、紅煙(日昼用)/発火(夜間用)などを用いた救命信号の発信実習を実施しました。 次に、打上げおよび帰還時に着用する与圧服を着て、インストラクタとともに帰還カプセルに乗り込みました。帰還カプセルはクレーンで母船から海上へ静かに降ろされ、帰還カプセル内で与圧服から脱出用の防水・防寒用の衣服に着替えました(帰還カプセルは約2時間、海面に浮かんでいました。また、これらの作業中は荒波模擬のため、外側より帰還カプセルを人為的に揺動させたりしました)。その後、サバイバルキットを携帯してハッチから海面に飛び込み脱出しました。脱出後は海上でサバイバルキット(救助信号ピストル、発煙筒、反射鏡)を使用したり、海上での泳ぎ方などを訓練しました。 さらに、緊急事態を想定し、カプセル内で衣服は着替えず与圧服のままでフローティング装備のみを装着して脱出し、海面で同様のサバイバルキット操作を行う訓練も実施しました。
古川、星出、角野宇宙飛行士候補者は、日本のロケット発射基地である種子島宇宙センター及び増田宇宙通信所の各施設と運用業務を視察してきました。 種子島宇宙センターでは、H-IIロケット8号機の打上げ準備が着々と進んでいる大型ロケット発射塔や大型ロケット発射管制棟、H-IIAロケット打上げに向けてLE-7A(H-IIAの第1段エンジン)の試験を行っている液体エンジン試験場などを視察しました。 増田宇宙通信所では、人工衛星の追跡管制設備を視察し、人工衛星を追跡している現場の状況を学びました。 最終更新日:1999年 8月 18日 |