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基礎訓練レポート 1999年 8月


 今月は、文部省宇宙科学研究所での講義と水中用宇宙服のサイズ合わせについてご紹介します。
 
文部省宇宙科学研究所(ISAS)での講義

ISAS所長と宇宙飛行士候補者

講義風景
 8月18日から8月20日の3日間、古川、星出、角野宇宙飛行士候補者は、神奈川県相模原市にあるISASの相模原キャンパスで、宇宙科学研究、天文学、月惑星探査、太陽物理学といった日本が行っている宇宙観測や宇宙科学分野の講義を受け、またISASの施設や開発中の人工衛星などを見学しました。
 その中の「星や星座の識別」の講義では、相模原市立博物館のプラネタリウムで、星や星座の位置から自分の位置を把握する方法等を学びました。また、その日の夜には屋外で天体観測を行いました。
施設見学プラネタリウムでの講義天体観測
(星出宇宙飛行士候補者)

水中用宇宙服のサイズ合わせ
古川宇宙飛行士候補者
 来年2月、船外活動(EVA)のための基本的な動作を習得するために、宇宙飛行士候補者は筑波宇宙センターの無重量環境試験棟で水中用宇宙服を着用してEVA訓練を行う予定です。
 水中用宇宙服は、宇宙でEVAを行うときに使用される宇宙服とほぼ同じものです。上半身、下半身、グローブといったパーツ毎にサイズが取りそろえてあり、体の大きさに合わせてサイズを組み合わせています。さらにサイジングパーツと呼ばれる腕や脚の長さを合わせるための補正用品などで、より体に合うように微調整することができます。
 宇宙服を着用すると体を自由に動かすことが難しくなります。例えば、肩の動きが制限されたり、足元が見にくくなります。また手はグローブをすると2倍くらいの大きさになり、サイズが合っていないと指先が思うように動かせず作業しにくくなります。より体を動かしやすくするために宇宙服が体に合っていることが必要なのです。
 したがって、事前に宇宙飛行士候補者の水中用宇宙服のサイズ合わせを行いました。宇宙飛行士候補者はサイジングパーツで調整された水中用宇宙服を着用して、腕や脚の長さが合っているのか、痛いところはないか、腕や指の動きはどうかなどを確認しました。
握りの確認キーボード、スイッチ等の操作性の確認テザーの取り扱い性の確認


月刊基礎訓練レポート9月分は10月初旬に掲載予定です。お楽しみに!


最終更新日:1999年 9月 10日

 

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