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土井宇宙飛行士へのインタビューとQ&A
平成9年11月29日 平成9年10月6日 平成9年8月1日

NASAホームページに寄せられた質問です。土井宇宙飛行士は、ミッション期間中、スペースシャトルからそれらの質問に回答をしました。


Q2:東京のオオノ・ミチスケさんからの質問
 私は東京の練馬区の中学校の英語の教師をしています。私の英語の授業で、生徒にインターネットでNASAのホームページを紹介しました。生徒は、ホームページを見て非常によろこんでいます。ところで、将来、宇宙ではどんな言語が標準言語として使われるのか、土井さんの考えを教えて下さい。
土井:
 日本語ですといいたいところですが、それはたぶん違うでしょう。しかし、正しいかもしれません。(笑)私は、どんな言語でも宇宙での共通言語になれると思いますし、また新しい言語を学ぶことは非常に幸せなこととも言えます。新しい言語を学ぶことは、チャレンジングなことですし、その国の文化や人々や、彼らがどの様に暮らしどの様に考えているのか学ぶ良い機会でもあると思います。そういった意味で、どんな言語でも将来宇宙の言語になることができるし、私たちもそれに対し準備すべきでしょう。


Q5:サナダ・ユミコさん(30歳)からの質問
 スペースシャトルの船内と船外から星を見ることは出来ますか?また、地球からの眺めと宇宙からの眺めとは違いがありますか?
土井:
 私たちは、スペースシャトルの船内と船外から星を見ることが出来ます。船内の全ての明かりを消せるのでよりよく星がみえます。私たちは、シャトルの窓から6等星の星まで非常によく見ることが出来ます。地球からの眺めと宇宙からの眺めの違いは、宇宙から星を見る時に星は瞬かないということです。地球からは、大気や空気の対流によって星は瞬きます。ここ宇宙では大気がないため、星は常に輝いています。私たちは、その星達をスペースシャトルから眺めることが出来ます。


Q9:バージニア州のキャロリン・ホワイトブレットちゃん(8歳)からの質問
 船外活動で壊れた衛星を回収するために、訓練でどの様な準備を行ったのか教えて下さい。
土井:
 私たちは水中で船外活動の訓練をしてきました。水の中だと、浮力が重さを打ち消すので、私たちは水中を自由に動くことができます。この訓練は、宇宙で船外活動を行うための良いシミュレーションとなっています。


Q10:東京のデイビット・ウィリアムスさんからの質問
 船外活動の間、日本を見ることができましたか?また、その時の感想を教えて下さい。
土井:
 船外活動でスペースシャトルコロンビアの外にいたとき、私は、日本の上空を通り過ぎたことを教えてもらいました。しかし、残念ながら私はその時日本を見ることができませんでした。しかし、日本の上空を飛んでいるときに、ちょうど私は船外活動でスパルタン衛星を捕まえようとしていたときなので、非常にうれしかったです。


Q25:千葉のラッセルさんからの質問
 私は、ここ日本で英語の教師をしています。船外活動の一番おもしろかったところを教えて下さい。
土井:
 船外活動で一番興味深かったところはスパルタン衛星を捕捉することでした。私は、スパルタン衛星を捕捉するためにペイロードベイ(貨物室)のMPESS(ペイロードの支持構体)の上に1時間半立っていました。私はその間、宇宙と、地球を眺めることができ、私はここに存在しているのだということを強く感じました。また、スパルタン衛星を捕捉することは非常に壮観で、良い経験でした。私の人生において、非常に良い経験になりました。


Q26:テキサス州のマーク・エロウィッツさんからの質問
 エレクトリックスチルカメラ(Electronic Still Camera: ESC)で写したたくさんの写真はスペクトルの赤の部分が感光性が強いと思いました。これは、エレクトリックカメラで使われているCCDsが青よりも赤が感光性が強いからですか。
土井:
 マークさん、その通りです。スチルカメラで使われている光学装置は非常に赤に及び赤外線領域に感光性が強いので、いくつかのカメラは赤のスペクトルとその他のスペクトルが強調されるでしょう。


Q28:東京のタナカ・ヨシノリさんからの質問
 宇宙服の着心地はいかがですか?宇宙服の中は非常に蒸すと聞きましたが。
土井:
 私の場合は、全く蒸しませんでした。宇宙服は、温度調節及び湿度調節機能があるためとても快適でした。ですから、あなたも宇宙服内の環境を適切に調整できるでしょう。そういう訳で、宇宙服はとても快適でした。


Q29:横浜のサイトウ・ジュンキ君(10歳)からの質問
 船外活動中、宇宙服の中で汗をかいたとき、顔の汗はどうやって拭うのですか。
土井:
 汗をかかなかったので、顔の汗を拭いませんでした。宇宙服には、環境調節機能があるため、宇宙服内の空気は比較的乾燥していて、すごく動いたとしても、汗をかきませんし、快適だと思います。


Q30:東京のアリモト・ノリフミさんからの質問
 日本の食べ物は持っていきましたか?なぜ、こういう質問をしたかというと、とりわけ、将来における長期ミッションにおいてはクルーの精神健康上、食べ慣れた自分の国の食事を食べることは重要だと思うからです。
土井:
 ノリフミさん、私もあなたの意見に賛成です。このミッションに、私は2、3の日本食を持ってきました。最も基本的なものは、もちろんご飯で、またお味噌汁と梅干しを持っていきました。また、私はカレーがとても好きなので、日本のカレーライスを持っていきました。将来、お寿司を持っていくことが可能になるかもしれません。もっていけたらいいなと思います。


Q35:熊本県のカン・コウタロウ君(10歳)からの質問
 なぜ、昼間でも宇宙は暗いのですか?
土井:
 とてもよい質問です。スペースシャトルからは昼間でも暗い空がみえます。地球ではなぜ昼間に空が明るいかというと、地球には大気があり、その大気は光を吸収し光を放射するからです。なので昼間空は青く見えます。しかし、宇宙は大気がないので、昼間でも暗いというわけなのです。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/shuttle/archives/sts-87/crew/answers/


Last Updated : 1997.12. 9


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