このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

NASAステータスレポート(2008年まで)

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #07-16

最終更新日:2007年4月 2日
« ISS-07-15 | 一覧 | ISS-07-17 »

第14次長期滞在クルー
2007年3月29日(木) 午後6時30分(米国中部夏時間)
2007年3月30日(金) 午前8時30分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)の第14次長期滞在クルーは、次の長期滞在クルー到着に備えた作業を続けており、準備の一環として、3人はソユーズTMA-9宇宙船(13S)に乗り込んで、ドッキングしていた場所から別のポートへ24分間かけて移動を行いました。

フライトエンジニアのミハイル・チューリンがソユーズ宇宙船(13S)を操縦して、「ザーリャ」(基本機能モジュール)の地球側のドッキングポートから離れ、次に「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の後方のドッキングポートにドッキングしました。この移動により、第15次長期滞在クルーを乗せて4月9日に到着する予定のソユーズTMA-10宇宙船(14S)がドッキングするための場所が空きました。

チューリンは、米国中部夏時間3月29日午後5時30分(日本時間3月30日午前7時30分)に、ザーリャからソユーズ宇宙船(13S)を分離し、3月29日午後5時54分(同3月30日午前7時54分)にズヴェズダのポートに再ドッキングしました。このときISSは南アメリカの東海岸の上空210マイル(約338km)の位置を飛行中でした。数分後、ソユーズ宇宙船(13S)のドッキング機構とISSのドッキングポートのフックとラッチが確実に結合し、ソユーズ宇宙船(13S)はしっかりとISSに固定されました。分離から再ドッキングまでの時間で、クルーは地球を約1/3周しました。

コマンダーのマイケル・ロペズ-アレグリアと、フライトエンジニアのチューリンとサニータ・ウィリアムズは、この3月29日の分離と移動に備え、重要なISSのシステムをシャットダウンし、万が一再ドッキングに失敗した場合にもISSが自律的に運用できる状態に設定しました。

分離に先立って、チューリンはソユーズ宇宙船(13S)の予備バッテリを起動しました。これは主バッテリの電圧がわずかに低めであったため、予防措置として行われました。この電圧低下は、ソユーズ宇宙船(13S)のシステムの一部を起動したために起きたものであったことがすぐに確認され、主バッテリの電圧もすぐに正常値に戻りました。

3月29日深夜から3月30日早朝にかけて、クルーはソユーズ宇宙船(13S)のハッチを開けてISS内に戻り、ISSの設定を通常通りに戻しました。3月30日は、クルーの休暇に当てられ、ソユーズ宇宙船(13S)の移動に合わせて変更していた睡眠サイクルを元に戻す時間として使われます。

ソユーズ宇宙船(13S)の移動に向けた他の準備として、ソユーズ宇宙船(13S)が再ドッキングする場所を空けるため、ズヴェズダの後方ポートにドッキングしていたプログレス補給船(23P)が3月27日に分離、投棄されました。この作業は滞りなく行われ、プログレス補給船(23P)は3月27日午後1時11分(同3月28日午前3時11分)に分離し、3月27日午後5時44分(同3月28日午前7時44分)に、地球の大気圏に再突入しました。

クルーのその他の活動として、SPHERES実験(Synchronized Position Hold, Engage, Reorient, Experimental Satellites: 複数の小型衛星を使い、姿勢や位置を同期させて保持するフォーメーショ ン飛行の船内実験)の1回目も行われました。この実験は、ISS内部で飛行させることができる直径約8インチ(約20cm)の球状の衛星を複数個使って行われます。この衛星は、将来の衛星開発や運用に役立つと考えられる編隊飛行と自動ドッキングの基礎的な試験に使われます。バッテリからの電力で駆動するこれらの衛星は、二酸化炭素を推進剤として12個のスラスタを噴射し、ISSの内部を飛行します。週末の「サタデー・サイエンス」の時間中に、ウィリアムズはこのSPHERES実験を行いました。今回の実験では初めて3機の衛星が同時に試験飛行をしました。マサチューセッツ工科大学(ケンブリッジ)の研究者たちは、今回の実験は大成功だったと述べています。

一方地上では、第15次長期滞在クルーのコマンダーであるフョードル・ユールチキンとフライトエンジニアであるオレッグ・コトフ、そして米国の実業家で宇宙旅行者のチャールズ・シモニー氏が、4月7日に予定しているカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地からの打上げに向けた準備を進めています。

ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:International Space Station Status Report #07-16(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約