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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-04

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第12次長期滞在クルー
2006年1月27日(金) 午前10時30分(米国中部標準時間)
2006年1月28日(土) 午前1時30分(日本時間)

今週、国際宇宙ステーション(ISS)では、船外活動の準備が主に行われました。

第12次長期滞在クルーのコマンダーであるウイリアム・マッカーサーとフライトエンジニアのバレリー・トカレフは2月3日(日本時間2月4日)に予定されている船外活動のため、手順の確認行い、工具を集め、機材の準備を行いました。船外活動は約6時間行われる予定です。今回の船外活動は、米国東部標準時間2月3日午後5時20分(日本時間2月4日午前7時20分)に開始される予定です。NASAテレビによる生中継は同日の午後4時30分(同午前6時30分)から始まります。今回の船外活動では、スーツサット(SuitSat)という一風変わった衛星を放出する予定です。これはロシアの古いオーラン宇宙服にアマチュア無線機を設置したものです。スーツサットは軌道上に数週間とどまり、その間に科学研究やアマチュア無線による追跡が行われる予定です。最終的にはスーツサットは大気圏に突入して燃え尽きる予定です。

また、クルーはレール上を移動するモービルトランスポータ(台車:MT)の非常用ケーブルカッターに安全ボルトを取り付ける予定です。MTはISSのロボットアームを乗せたプラットフォームを、ISSのトラスに沿って移動させるために使われています。その他の船外活動時の作業としては、ロシアのストレラ(Strela)ブームの取り付け機構の移設を行います。このストレラ(Strela)と呼ばれるクレーンは、船外活動クルーや荷物の移動のために使われます。

マネージャ達は、第13次長期滞在クルーの打上げを1週間延期し、第12次長期滞在クルーのミッション期間を延長することを決定しました。第13次長期滞在クルーはカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から3月29日にソユーズロケットで打ち上げられる予定です。ISSとのドッキングは4月1日に予定されています。第12次長期滞在クルーの帰還は4月8日に予定されています。この延期により余裕が生じた時間は、第13次長期滞在クルーが乗るソユーズ宇宙船(12S)の飛行準備に使われます。

今週は、タンパク質結晶成長モニタ実験(Protein Crystal Growth Monitoring by Digital Holographic Microscope for the International Space Station: PROMISS)が行われました。PROMISSと呼ばれるこの実験では、タンパク質結晶の正確な成長過程を観察するための診断装置が使われます。この実験装置は1月19日に起動されました。この実験は、「デスティニー」(米国実験棟)に設置されている微小重力研究グローブボックス(Microgravity Science Glovebox:MSG)の中で15日間行われます。タンパク質結晶をより深く理解することにより、新しい医薬品の開発の参考になる可能性があります。

地上から制御する二元コロイド合金実験(Binary Colloidal Alloy Test: BCAT)では、EarthKAMと呼ばれる学生の写真撮影実験用の撮影機材を借用して、6番目の試料を経過時間に従って撮影を行いました。この実験は、地上での結晶化と臨界点における流体の物理現象を研究するものです。アラバマ州ハンツビルにあるNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用チームが、ISSでの米国の科学実験の計画を立てます。

NASAの教育プログラムの一環として、マッカーサーは宇宙飛行士がどのように無重力に適応するかの説明をビデオ撮影しました。このビデオはNASAの教育用成果物として学校の授業で使われる予定です。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

NASAとNASAのプログラムについてはhttp://www.nasa.gov/homeをご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、2月3日の船外活動後に発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-4.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2006年1月30日

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