2010年4月15日 飛行11日目(Flight Day: FD11)
飛行11日目、国際宇宙ステーション(ISS)では、「レオナルド」(多目的補給モジュール1)をスペースシャトル「ディスカバリー号」のペイロードベイ(貨物室)に回収するための準備作業が行われました。
レオナルドの物資の搭載状況の最終確認が行われ、米国中部夏時間4月15日午前2時38分(日本時間4月15日午後4時38分)にレオナルド側の共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)のハッチが閉じられました。
レオナルドをペイロードベイ(貨物室)に収納する作業は、飛行11日目に予定されていましたが、共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)のボルトの駆動を行う制御装置が機能せず、ボルトを解除できない状態となり、原因究明作業に時間を要したため、レオナルドの回収は飛行12日目に延期されました。
飛行11日目では、制御装置の機能が復旧後、「ハーモニー」(第2結合部)側のCBMのハッチを閉じてレオナルドとの連結部を減圧し、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)でレオナルドを把持し、ペイロードベイ(貨物室)の上部に移動させる作業までが行われました。
飛行11日目の山崎宇宙飛行士
山崎宇宙飛行士は、ステファニー・ウィルソン宇宙飛行士とともに、SSRMS操作してレオナルドを把持し、ハーモニーからレオナルドを取り外すと、ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)の上までレオナルドを移動させました。
飛行11日目の朝には、野口宇宙飛行士ら数名のクルーと、「国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士の身体真菌叢評価(Myco)」実験を行いました。
その他、ドロシー・メカフ・リンデンバーガー宇宙飛行士と、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)やSSRMSについて、ロボティクス運用を紹介する教育用ビデオの撮影を行いました。
飛行11日目の山崎宇宙飛行士の食事
朝食 | 昼食 | 夕食 |
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ウェイクアップコール
STS-131クルーは、山崎宇宙飛行士のためにかけられた松田聖子さんの“瑠璃色の地球”で、日本時間4月15日午後1時21分に起床しました。
≫ STS-131 Wakeup Calls (NASA:英語)飛行12日目の予定
- レオナルドの収納
- センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)とSRMSを使用したTPSの後期点検