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宇宙ステーション補給機(HTV)

HTVの運用

宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)は主に以下の流れで運用されます。

  1. 打上げ
  2. ランデブ
  3. ISSへの結合
  4. ISS結合中の運用
  5. ISSからの分離/大気圏への再突入

打上げ

HTVは、H-IIBロケットの先端に搭載されて、種子島宇宙センターから打ち上げられます。

H-IIBロケットから分離すると、HTVは自動的にサブシステムを起動し、筑波宇宙センター(Tsukuba Space Center: TKSC)にあるHTV運用管制室(HTV Mission Control Room: HTVMCR)との通信を開始します。

画像:HTVの打上げ

HTVの打上げイメージ

画像:H-IIBロケット第2段からの分離

H-IIBロケット第2段からの分離イメージ

ランデブ

ロケットから分離した後、HTVは以下の手順でISSに近づきます。

  1. ロケットから分離後、自動的にNASAのデータ中継衛星(Tracking and Data Relay Satellite: TDRS)との通信を確立。
  2. HTVの状態を地上で確認し、その後ISSに向けて約3日間かけて徐々に近づく。
  3. ISSと直接通信が可能な近傍域通信領域(ISSから23kmの距離)に到達。
  4. 近傍通信システム(PROX)との通信を確立。
  5. PROXと双方向に通信を行いながらGPSの信号を用いてISSに近づき、ISSの後方約5kmの地点にISSに対して相対的に停止。

ISSへの結合(近傍運用)

HTVは、ISSの下方(地球方向)から徐々にISSに接近し、最後はISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持され、ISSに結合されます。このときの運用を近傍運用といいます。

ISSに接近するまでの手順は以下の通りです。

  1. GPSの信号を用いてISS下方約500mの位置に移動。
  2. レーザーレーダ(RVS)を使って、「きぼう」に設置された反射板(リフレクタ)を目標にISSに接近。(ランデブセンサ航法)
  3. 最終的に、ISSの下方10m付近の領域内で停止。

ランデブセンサ航法での接近速度は1分間に1~10m程度で、接近中にISSのクルーは接近の一時停止、一旦後退、接近中止などのコマンドを送信することができます。

画像:HTVのISSへの接近

HTVのISSへの接近イメージ

HTVがISSに対して相対的に停止したことが確認されると、HTVのスラスタが停止され、SSRMSで把持されます。その後、ISSの「ハーモニー」(第2結合部)の地球側の共通結合機構(CBM)に結合され、ISSに係留されます。

画像:HTVのISSへの結合

HTVのISSへの結合イメージ

係留期間中の運用

HTVがISSに結合されハッチが開かれると、ISSのクルーは、補給キャリア与圧部から船内用補給品(実験ラック、飲料水、衣料など)をISS内に移送し、逆にISSの不要品を補給キャリア与圧部に積み込みます。

また、曝露パレットを補給キャリア非与圧部から取り出し、船外用補給品を移送します。

画像:HTVのISSへの結合

曝露パレットのHTVからの取出しイメージ

ISSからの分離/大気圏への再突入

HTVへの不要品の積み込みなどが完了すると、HTVはISSから分離され、大気圏に再突入し燃焼廃棄されます。HTVの落下可能領域は南太平洋ですが、バックアップとしてインド洋にも設定されています。

画像:HTVの大気圏への再突

HTVの大気圏への再突入イメージ

 
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