このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
種子島宇宙センターでは、2009年夏期の打上げに向けて、宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)技術実証機(初号機)の準備が順調に進められています。
4月23日未明に種子島宇宙センターに到着したHTV初号機は、種子島宇宙センターの第2衛星フェアリング組立棟に搬入され、構成要素ごとに輸送後の点検が行われました。その後、国際宇宙ステーション(ISS)へ運ぶペイロードを補給キャリア与圧部と補給キャリア非与圧部に搭載する作業が行われました。
補給キャリア与圧部には、物資輸送用バッグ(Cargo Transfer Bag: CTB)に収納された食料品や衣服などの補給品および各種実験試料が、HTV専用の補給ラック(HTV Re-supply Rack: HRR)に格納された状態で搭載されました。また、補給キャリア非与圧部には、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォーム実験装置である超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submilimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)と、NASAの実験装置が、曝露パレットに取り付けられた状態で搭載されました。
ペイロードの搭載が完了した後には、補給キャリア与圧部と補給キャリア非与圧部を結合する作業が行われました。その後、6月24日に電気モジュールと推進モジュールを含めた全機結合が行われました。
HTV初号機は、全機結合までの組立作業を終え、今後、全機点検や燃料の充填など、打上げに向けた最終準備段階に入ります。
2008年12月に筑波宇宙センターで実施した全機結合試験で、各要素の結合を一度行っているため、種子島宇宙センターでの結合作業はスムーズに進みました。
一方、100個以上の荷物を種子島宇宙センターに受け入れ、重心を考慮してキャリアに搭載していく作業は従来のロケットや衛星にはなかったものです。荷物の到着が遅れたり、直前に変更になったりと苦労もありましたが、これは国際宇宙ステーションの補給機として独特のノウハウにあたる部分であり、関係者は着実に経験を積んでいます。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |