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アメリカ航空宇宙局(NASA)は、平成25年12月11日に発生した国際宇宙ステーション(ISS)の外部排熱システムの異常への対応として、3回の船外活動(EVA)でポンプモジュールの交換を行う方向で調整に入ったと発表しました。
ISSの熱制御システムは、外部熱制御システム(External Thermal Control System: ETCS)と内部熱制御システム(Internal Thermal Control System: ITCS)に分かれており、船内で発生した熱はITCSで集め、船外の熱交換機を通してETCSに送られ、ラジエータから宇宙空間に放熱します。
ETCSは2系統あり、A系のポンプモジュール内の流量調整弁(冷媒のアンモニアを冷却用ラジエータへ流す量を調整する弁)の故障によりA系の排熱機能が停止しました。
これに伴い、異常が発生した系統に接続されている各モジュールへの給電用電源変換装置(この中には、「きぼう」への給電用電源の2つのうち1つが含まれる)の排熱ができなくなったため、当該給電用電源変換装置から給電を受ける「きぼう」の電源系統(2系統のうち1系統)による電力供給を停止しました。
このポンプモジュールの交換のため、リチャード・マストラキオ、マイケル・ホプキンス両宇宙飛行士により、平成25年12月21日、23日、25日の3回に分けてEVAが実施される見込みですが、EVAの実施については、平成25年12月20日に最終決定される予定です。
なお、平成25年12月20日に予定していたシグナス補給船運用1号機(Orb-1)の打上げは平成26年1月以降に延期となりました。
以上
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