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本年3月に故障し運用を停止していた、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟の低温冷却水系循環ポンプについて、星出宇宙飛行士によるスペア品との交換後、交換したポンプが正常に機能することを確認し、8月3日に低温冷却水系を通常の運用形態に復帰させました。
スペア品は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)で急きょ打ち上げたものであり、宇宙飛行士と地上チームの連携作業による故障個所の特定やスペア品との交換、そのための作業手順の周到な準備など、このような機器故障への対応は、有人システムならではの特徴を活かしたものであり、その優位性を示すものです。
なお、取り外したポンプは、今後地上に回収して、故障原因の分析評価を行う予定です。
【補足情報】
今回交換したポンプは、「きぼう」日本実験棟船内の冷凍冷蔵庫や空調等の冷却に使用している低温冷却水を循環させるものです。日本時間2012年3月27日午前3時34分頃、同ポンプに電力を供給している電源スイッチが過電流異常を検知し、自動的に電源を遮断しました。
同ポンプの停止後、予め定めていた手順に基づき、地上からの操作で、別系統のポンプに切り替えることにより、「きぼう」の低温冷却水系は安定運用を継続し、他のシステム機器・実験機器への影響はなく、「きぼう」の運用および実験に支障はありませんでした。
原因究明を進めた結果、ポンプに組み込まれた電子回路の故障と判明したため、宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)で打ち上げたスペア品との交換を行いました。
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