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トピックス

2010年11月2日、ISSは宇宙飛行士滞在10周年を迎えます

最終更新日:2010年11月 4日

2000年11月2日に国際宇宙ステーション(ISS)での第1次長期滞在クルーの滞在がスタートし、今年2010年11月2日に宇宙飛行士の滞在が10周年を迎えます。

2Rミッション
第1次長期滞在クルーが搭乗した2Rミッションの解説ページです。

関係者からのコメント

10周年を記念して、JAXAの横山哲朗ISSプログラムマネージャ、およびISS滞在経験のある宇宙飛行士からコメントが寄せられました。

ISSプログラムマネージャのコメント

写真:横山哲朗ISSプログラムマネージャ

国際宇宙ステーション(ISS)の有人滞在10周年のお祝いを申し上げます。このISS計画は、過去10年以上にわたって様々な障害や難局に直面しながらも、参加する5つの主要宇宙機関、あるいは先進15カ国のパートナーシップに基づいた英知を活かして乗り越えてきました。
我々JAXAが、2008~2009年にかけて組立て完了した「きぼう」多目的宇宙実験施設および、2009年に就航した宇宙ステーション補給機HTVによる輸送サービスによって、この国際協同事業の一翼を担っていることは大変光栄なことです。

次の10年間の運用利用に向けて我々は、これらの類なき貴重な国民的資産を、より広くの利用者による意義のある活用に供すべく、安全確実で、効果的、かつ効率的な運営に一層努力する所存です。


宇宙航空研究開発機構 ISSプログラムマネージャ 横山哲朗

ISSに滞在した宇宙飛行士のコメント

写真:若田宇宙飛行士

ISS有人滞在開始以来10年が経ち、世界15カ国の協力でISSの組立て・運用が着実に進められてきました。日本もISS上の恒久的な有人宇宙実験施設である「きぼう」日本実験棟の本格的な利用を進める一方、宇宙ステーション補給機HTVでISSへの物資輸送手段を確立し、世界の有人宇宙開発に大きく貢献しています。「きぼう」は安全性や機能性においても優れたシステムであると共に、快適な居住環境を実現した世界に誇れる宇宙実験棟です。古川聡宇宙飛行士は医学の専門家としてISS長期滞在を行う初の日本人として来年5月からの飛行に向け訓練を進めており、医学分野のISS・きぼう利用でも日本の貢献を更に世界にアピールしてくれるでしょう。


JAXA宇宙飛行士 若田光一(ISS第18次/第19次/第20次長期滞在)

写真:野口宇宙飛行士

国際宇宙ステーション、有人飛行開始10周年まことにおめでとうございます。国際パートナーの一員として、また実際に長期滞在した宇宙飛行士の一員として、心よりお祝い申し上げます。これまでの10年間、国際宇宙ステーションを舞台にして様々な有人宇宙活動が繰り広げられ、科学実験の成果や教育啓発活動の影響は世界中に広がりました。これから先のあたらしい10年に向けて、現役宇宙飛行士として国際宇宙ステーションの成果をさらに高めていくように努力したいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


JAXA宇宙飛行士 野口聡一(ISS第22次/第23次長期滞在)

写真:星出宇宙飛行士

地球外に人が常時滞在するようになり10年経ちましたが、これは日本をはじめ参加各国の関係者の努力および相互理解・協力があってこそ成し遂げられたものと思います。
2年前に訪れた国際宇宙ステーションは既に生活感が溢れ、実験研究の仕事場としての機能も確立していましたし、人類が協力することによって成し得ることの大きさを実感することができました。
「きぼう」日本実験棟および宇宙ステーション補給機HTVも今後益々活躍し、多くの科学的知見が得られることを期待しています。
我々宇宙飛行士も、人類の一員として引き続き人類の活動領域および可能性の拡大に尽くしたいと思います。


JAXA宇宙飛行士 星出彰彦(STS-124ミッション)

写真:山崎宇宙飛行士

国際宇宙ステーション(ISS)に人が滞在を開始してから10年。
世界15カ国が協力して建設・運用をし、一緒に生活しています。
地上からの補給と共に、限られた空気や水をリサイクルして環境を保つ、これらの技術が、地球の環境をよくしていく技術につながっていくはずです。
そのISSに独自の「きぼう」日本実験棟、そして宇宙ステーション補給機HTVをもつ日本。
今後さらに10年間、ISSを、幅広い技術実証、実験の場として利用し、科学技術立国として発展していくことを期待しております。


JAXA宇宙飛行士 山崎直子(STS-131ミッション)

10周年を記念してISSと地上を結び記者会見

11月2日に行われる10周年を記念した軌道上記者会見の模様を、以下のウェブサイトにてライブ配信しました。

 
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