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STS-107 NASAステータスレポート #26

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ミッションコントロールセンター
2003年 2月10日(月) 午後 6時00分(米国中部標準時間)
2003年 2月11日(火) 午前 9時00分(日本時間)

 

NASAのショーン・オキーフ長官は、本日、約12,000片のスペースシャトル「コロンビア号」の破片が、テキサス州のフォートワースとルイジアナ州とテキサス州の州境の間の500マイル(約800km)の一画で回収されたことを報告しました。破片は識別のためのタグが取り付けられ、フロリダ州のケネディ宇宙センター(KSC)に輸送され、そこで行われている調査に使用されます。

何が2月1日のコロンビア号の事故を引き起こしたのかについて、主要なもしくは妥当な説明はありません。故障の木解析(Fault-tree analysis)や可能性のリスク評価(Probability Risk Assessments)などが、可能性のある原因についてひとつでも見落とすことがないようにする、重要な手段として引き続き行われています。NASAは、事故の原因を特定する支援をし、問題の答えを見つけ、可能な限り早く安全な飛行運用を再開することに集中しています。

コロンビア号の翼の前縁部の強化カーボン・カーボン(RCC)の一部が回収されました。左翼からのものと思われています。破片の探索と収集は続けられています。破片の最初の一群は、バークスデール空軍基地から2月11日にトラックに載せられて18時間かけて運ばれ、KSCに2月12日に到着する予定です。

NASAのオキーフ長官は、NASAは事故の調査に関する情報について積極的に公開するため最善を尽くしてきた、そして、独立したコロンビア号事故調査委員会(CAIB)に権限を委譲する時期に来ていると語りました。NASAは情報について、入手され次第、適切に、定期的に公開することを続ける予定です。「我々は、CAIBの意見に従い、定期的に調査がどのように進行しているかについて議論するつもりです。」とオキーフ長官は語りました。彼はまた、この委員会は、スペースシャトル運用の続行のために、収集されたデータやハードウエアが公開される時に、NASAに助言をする予定であると付け加えました。

「我々は、この委員会が、メンバーが適切さを感じながら実行できるための独立性と客観性を保つことを保証し、あらゆる支援をするつもりである。調査がどのように進歩しているかの議論の歩調を決めるために、我々はCAIBに従うであろう。」とオキーフ長官は語りました。

オキーフ長官は、初めから、NASAの監察官(Inspector General)が監察官行動の条件下で、CAIBの独立性と客観性を保つことを助けるために、地上でのオブザーバーであったことを語りました。

オキーフ長官は、CAIBの勧告を可能な限り早く一般に公開するつもりであると付け加えました。「情報に基づいた判断を公のものにすることは我々の責務である。」と語り、委員会のメンバーの航空機や他のタイプの事故に関する経験の精度と広さについては、NASAの調査を凌ぐものであると説明しました。

CAIBは最初の記者会見を米国東部標準時間2月11日午後3時(日本時間2月12日午前5時)にヒューストンのジョンソン宇宙センター(JSC)のティーグ講堂(Teague Auditorium)で行う予定です。委員会の議長であるハロルド・ゲーマンがCAIBのメンバーについて紹介し、委員会の構成、活動、調査予定について議論する予定です。

国際宇宙ステーション(ISS)上の第6次長期滞在クルーは、プログレス補給船(10P)で運ばれてきた補給品の荷ほどき及び、米国東部標準時間2月11日午前6時34分(同2月11日午後8時34分)に予定されている、プログレス補給船のスラスタを使用したリブーストの準備を続けています。このリブーストは22分間行われ、ISSの軌道を約7マイル(約11km)上昇させる予定です。

コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライト・エンジニアのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティットは、米国東部標準時間2月11日午前9時34分(同2月11日午後11時34分)に始まる記者会見の中で記者の質問に応対する予定です。この記者会見は、NASA TVで放映され、NASAの各センターにいる記者からの双方向の質疑応答も行われる予定です。

スペースシャトルミッションの先の見えない飛行停止の間、4月終わりに打上げ予定の新たなロシアのソユーズTMA宇宙船に関する計画の調整や、クルーの決定などを急ぐ必要はありません。ISSの補給品は6月まで十分あります。軌道上にはISSの高度及び姿勢を1年、保てるだけの燃料があります。ISSを有人で、安全かつ生産的な状態であり続けさせるためにISSパートナはいくつもの案を考えています。「まず、クルーの安全を確保する必要がある。そして次にISSを安全に保つことが必要だ。」とISSとスペースシャトル飛行局次長であるマイケル・コステルニク氏は語りました。

 

NASA TVは、AMC-2衛星、中継器9C、西経85度、垂直偏波3880MHz、音声6.8MHzで見ることができます。

NASAについてのより詳しい情報は、www.nasa.govをご覧下さい。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-107/sts-107-26.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 2月12日

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