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STS-107 事故調査ステータスレポート #01

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NASAジョンソン宇宙センター(JSC)
2003年 2月11日(火) 午後 2時00分(米国中部標準時間)
2003年 2月12日(水) 午前 5時00分(日本時間)

 

コロンビア号の破片の回収の努力は本日もテキサス州東部及びルイジアナ州西部を中心に続けられています。これまでのところ、1,600以上の回収された部分は、ルイジアナ州シュリーブポートのバークスデール空軍基地(BAFB)に保管されています。BAFBは破片の収集領域の中心地で、ここから、破片はフロリダ州のケネディ宇宙センター(KSC)に運ばれ、コロンビア号の再構築が開始されます。

さらに、300以上の部品が、ラフキン、パレスティン、サン・オーガスチン、テキサスといった各収集地で見つかり、BAFBへの運送を待っています。テキサス州のフォートワースのカーズウェル海軍航空基地にもいくらかの部品があります。破片のBAFBからKSCへの運送は今週開始されます。トラック2台分の部品がルイジアナを出発して陸路で本日KSCへ向かいます。

現在のところ、フォートワースの西で見つかったもので、コロンビア号の破片だと確認されたものはありません。27州と合衆国の外側の8つの管轄地からの報告が引き続き調査され、カリフォルニア州から全部で179の報告が上げられ、105は今処理されています。アリゾナからは162の報告が上げられ、8つが処理されています。ニューメキシコからの12の報告の内、4つが処理されています。

調査は順調に続けられています。回収作業を助けるため、調査者達は、民間航空パトロールボランティア、航空機レーダその他の情報提供者の助けを借りています。米海軍の人達もトレドベンド貯水池や、サムレイバーン(Sam Rayburn)貯水池を捜査するのにかり出されるかもしれません。何人かの目撃者が破片がそれらの湖に落ちるのを見たと報告したからです。これらの湖の調査は数週間続くかもしれません。民間航空パトロールボランティアもまた、フォートワースの西の地域をコロンビア号の飛行経路に沿って調査しています。

いくつかの破片の初期的な特定結果が本日事故調査チームから報告され、それには、約2フィート(約0.6m)四方の外部燃料タンク(ET)のアンビリカル扉、ヒドラジン燃料タンク、それにKuバンド通信システムの電子機器などが含まれていました。このKuバンド通信システムの破片は、昨日間違ってコロンビア号の5つある汎用コンピュータ、General Purpose Computers (GPCs)と呼ばれているもののひとつだと誤って確認されていたものです。回収された部品の中で、GPCだと確認されたものは現状ありません。破片の確定作業はすべて暫定的なもので、正式な確認が残っています。

国際宇宙ステーション(ISS)上では、第6次長期滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティット、フライト・エンジニアのニコライ・ブダーリン)は、ロシアのプログレス補給船(10P)で運ばれてきた物品の荷ほどき作業を一休みし、コロンビア号の事故後初めての記者会見を行いました。会見は、プログレス補給船のスラスタを噴射し、ISSの高度を約6.5マイル(約10.5km)上昇させ、240 x 255マイル(約385x410km)の軌道にした約3時間後に行われました。

バウアーソックスは、クルーはコロンビア号の喪失について、一番初めにジョンソン宇宙センター(JSC)のセンター長ジェファーソン・ハウエルから聞いたと語り、クルーは事故の原因調査の状況について通告を受け続けていると語りました。

「私の最初の反応は、純粋なショックでした。」バウアーソックスは語り、「神経が麻痺してしまい、我々が経験していることが実際に起こったことだと信じることが非常に難しかった。そしてそれから、現実感がやってきて、ようやく悲しみを感じられるようになった。」

バウアーソックスは、ミッションコントロールは、クルーの予定を減らして、彼らが悲しみと追憶に浸る時間を与えてくれたと語り、クルーは精神的な支えを得るために家族と通信する十分な機会を与えられたと語った。

「我々は友のために悲しむ時間を持ち、それはとても重要な事だった。軌道上のここに長時間いると、自分の感情を閉じこめてそれだけに向かい合うことを常に行うことはできない。」とバウアーソックスは語り、「我々にとって、STS-107ミッションの人々は我々の友人であり、我々は彼らと交流をしたことがあり、彼らの喪失を感じている事を認識し、我々それぞれが涙を流せる機会をもてたということがとても大事なことです。しかし、今は、前に向かって進むべき時であり、我々は少しずつそれを行っている。」と語りました。

バウアーソックスとペティットは、必要があれば、彼らは軌道上に1年またはそれ以上喜んで滞在するし、増えた時間は試練ではなく、ボーナスだと受け止めるだろうとミッションコントロールに話した、と語った。もし、ふたりのクルー体制が彼らを楽にさせるだろうと判断された時は、そのクルーはISSシステムを維持するために常に忙しくなるが、それでも有意義な研究を行うことができるだろうと語った。

「ある程度のレベルの研究を行う時間はあるでしょうし、人間がここにいることで、人間の身体についての実験を常に行うことができ、長時間無重量状態にいることでの人間生理学上の影響を見ることができる。」とペティットは語り、「それなので、ISSに人間を残しておくことはとても重要なことです。そのことで、我々はデータ収集を続けることができ、生物科学のデータの10年、15年といった期間でのデータセットは実際に我々の得ることができるより価値のあるデータセットのひとつとなるかもしれません。」と語りました。

第6次長期滞在クルーは米国中部標準時間2月12日午前9時30分(日本時間2月13日午前0時30分)に、ABC、CNN及びNBCとの更なる会見を開始する予定です。この会見はNASA TVでライブ放映される予定です。NASA TVは、AMC-2衛星、中継器9C、垂直偏波85度西経、3880MHz、音声6.8MHzで見ることができます。

NASAについてのより詳しい情報は、www.nasa.govをご覧下さい。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/nmrs/nmrs-01.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 2月18日

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