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STS-107 NASAステータスレポート #24

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ミッションコントロールセンター
2003年 2月 6日(木) 午後 7時00分(米国中部標準時間)
2003年 2月 7日(金) 午前10時00分(日本時間)

 

スペースシャトル「コロンビア号」の空中分解、および7人の宇宙飛行士喪失の原因を特定する使命を受けた独立した委員会が本日、ヒューストンのジョンソン宇宙センタ(JSC)で活動を開始しました。回収チームはカリフォルニア州からルイジアナ州にかけて、破片の捜索を続けています。

退役海軍大将であるハロルド・ゲーマンの指揮の下で、コロンビア号の事故委員会は、スペースシャトルプログラムマネージャのロン・ディトモアから説明を受けました。この委員会は、コロンビア号が2月1日に再突入してから、着陸16分前に空中分解するまでの間の、収集された材料をまとめる作業を開始しました。

NASAのショーン・オキーフ長官は、この委員会が、「完全に独立したもので、コロンビア号の空中分解に関連するすべての要因を評価する存在」として活動することを再び断言しました。オキーフ長官は、「我々は、この委員会の成果に沿って行動することになるだろう。」と付け加えました。

捜索チームが西部地区、南西地区、湾岸地帯全体に渡って、何百マイルも破片を探しました。オキーフ長官は、本日、ワシントンの国立大聖堂で行われ、チェイニー副大統領が出席したコロンビア号の宇宙飛行士達の追悼式に引き続いて、国際宇宙ステーション(ISS)のパートナー達と会ったと語り、パートナー達が、回収作業および安全な飛行運用の再開のために事故の原因を見つけるというNASAの公約に対する支援を表明したと語りました。

オキーフ長官は、ゲーマン委員長が更に別の人員を独立委員会に加える考えを持っているようであると示唆しました。独立委員会は、設立要綱(チャーター)を強固にするため、NASAとの関係や結びつきは持っていません。設立要綱(チャーター)はhttp://www.nasa.gov/columbia/board_documents.pdfからオンラインで入手できます。

オキーフ長官は、2月12日の上院と下院科学委員会の合同公聴会の前に、調査の進捗に関する詳細を示す予定です。

午後の会議で、ディトモアは調査およびデータや破片の収集の進捗を「素早く、猛烈な勢いある」と表現しました。彼は、シャトルプログラムはゲーマン委員長の委員会を「我々ができる限りの方法で」支援していくと語りました。

ディトモアは、これまでに1000個以上ものコロンビア号の破片が集められたと語り、遙か西のカリフォルニア州で見つかった部品はコロンビア号の物であるかどうか現在解析中であると語りました。今までのところ、テキサス州のフォートワースより西で見つかった破片で、コロンビア号の物であるとはっきり確認された物はありません。

「コロンビア号の喪失の根本原因としては、どのような可能性も排除しない。」とディトモアは語り、「我々は未だにはっきりしない、不明な鍵(ミッシングリンク)を探している最中である。」と語りました。ディトモアは、本日の西部地区の悪天候が新たな破片の回収を妨げていると語りました。天気予報では、週末までには天候は回復するとのことです。

回収された破片は、ルイジアナ州のバークスデール空軍基地で解析され、その後、ケネディ宇宙センタ(KSC)へ戻され、コロンビア号として可能な範囲で再構築され、最後に処分されることになる予定です。

ディトモアは、故障の木(fault tree)解析は、今考えられるリスク評価を元に作成されていると付け加えました。調査チームは膨大な量の写真やビデオ画像を入手しており、それらは、信頼できる物なのか、および調査に進展をもたらす物なのかどうかを見極めるために調べられていると語りました。

国立大聖堂での追悼式の席上で、チェイニー副大統領は、コロンビア号の宇宙飛行士について、「彼らは戦士であり、科学者であり、医師であり、パイロットであった。しかし何よりも彼らは冒険者であった。」と語り、「彼らは未知への使節であった」、「彼らは人間の勇気を示すことで人類の理解を向上させた。」と加えました。

ISS上では、第6次長期滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライト・エンジニアのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティット)が、2月4日にドッキングしたロシアのプログレス補給船(10P)の荷ほどきを続けていました。

ペイロードコントローラは、昨日、「デスティニー」(米国実験棟)にある微小重力研究グローブボックス(MSG)に組み込まれた新たな電力機器の解析を続けています。これによって、ペティットがMSGの電力を入れた後に、回路のブレーカーが飛んだ原因を突き止めようとしています。この科学装置は原因究明の作業が続けられている間は、引き続き停止状態のままにされます。

2月7日に、コロンビア号の宇宙飛行士のための追悼式がKSCで行われる予定です。フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ、オキーフ長官、引退した宇宙飛行士で、1981年4月12日のSTS-1でコロンビア号の最初のパイロットであった、ロバート・クリッペンが参加する予定です。式はNASAテレビで、米国東部標準時間2月7日午前8時15分(日本時間2月7日午後10時15分)、先週2月1日(土)にコロンビア号が軌道離脱噴射を行ったのと同時刻に生放映される予定です。

次回のSTS-107ミッションの事故関連報告は、同2月7日午後4時30分(同2月8日午前6時30分)にJSCで行われる予定です。NASAテレビで放映され、各NASAセンターにいる記者は複数の宇宙センターをつないで質疑応答を行える予定です。

NASA TVは、AMC-2衛星、中継器9C、垂直偏波85度西経、3880MHz、音声6.8MHzで見ることができます。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-107/sts-107-24.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 2月10日

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