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STS-107 NASAステータスレポート #21

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ミッションコントロールセンター
2003年 2月 3日(月) 午後 7時00分(米国中部標準時間)
2003年 2月 4日(火) 午前10時00分(日本時間)

 

NASAの技術者は、本日も引き続きデータの再確認とスペースシャトル「コロンビア号」からの破片の回収作業を行いました。2月1日の帰還中に空中分解した原因の解析も引き続き行われました。

スペースシャトル・プログラムマネージャのロン・ディトモアは午後の会見で、技術者の数チームでコロンビア号の打上げと再突入時のデータと映像の解析を進めていることを発表しました。しかし、着陸16分前にテキサス州北部中央上空で通信が途絶えた原因となるイベントをつなぎ合わせるという作業は、24時間体制の作業を必要とする"膨大な仕事"であることにも注意を喚起させました。

さらにディトモアは、米国東部標準時間2月4日午後1時(日本時間2月5日午前3時)からNASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて予定されている、コロンビア号の宇宙飛行士、リック・ハズバンド、ウィリアム・マッコール、デイビッド・ブラウン、カルパナ・チャウラ、マイケル・アンダーソン、ローレル・クラーク、イラン・ラモーンの生涯を称え記憶を偲ぶ追悼式のため、2月4日は作業を一時中断することを発表しました。ブッシュ大統領夫妻もNASAのショーン・オキーフ長官とともにJSCでの追悼式に参加する予定です。この追悼式は、一般の方々は参加できませんが、NASA TVにて放映される予定です。

ディトモアは、追悼式とは、宇宙飛行士達の犠牲を記憶にとどめ、彼らを追悼し、そして"我らが友を思い出す"ためのものであると言いました。

ディトモアは、2月1日のコロンビア号の空中分解までのイベントの時系列について、さらに正確な追加情報を提示しました。

米国中部標準時間
2月1日
日本時間
2月1日
イベント

午前7時52
午後10時52分
左の車輪格納部の左主脚のブレーキ配管の3つの温度センサが、異常な温度上昇を示す。

午前7時53分
午後10時53分
4番目の左ブレーキ配管の支柱アクチュエータ部の温度センサが5分間で30~40度の温度上昇を示す。これは昨日報告した値よりも若干高い値。
午前7時55
午後10時55分
5番目の左ブレーキ配管の主車輪の温度センサが急激な温度上昇を示す。
午前7時57
午後10時57分
左翼の温度センサが測定不能(off-scale low)となる。これ以降、このセンサのデータは地上では受信できず。
午前7時59
午後10時59分
コロンビア号との通信が途切れる直前、左翼の操舵面に空気抵抗(drag)がかかった兆候がある。この増加した抵抗を打ち消そうとして、コロンビア号の4つのヨー軸操舵ジェットのうちふたつが1.5秒間作動。

 

ディトモアは、コロンビア号との通信が途切れた後、地上のコンピュータに保存された、調査に有用なデータが残されているかも知れない32秒の追加データを取り出すには、さらに時間が必要だろう、と発表しました。彼は、コロンビア号の生データを収集し解析するため、ニューメキシコ州ホワイト・サンズにあるデータ中継衛星(Tracking and Data Relay Satellite:TDRS)の地上局へ、技術者が直接行く予定である、と言いました。

調査チームはコロンビア号の左主翼の車輪格納部に非常に注目しているが、この部分での温度上昇は、機体分解の原因となる構造的な問題が起きたことを示しているわけではない、とディトモアは警告しました。事実、データはその時他の何かの現象が起きたことを示しており、構造的な破損があったことは示していない、と発表しました。

打上げ80秒後に外部燃料タンクから剥がれ落ち、コロンビア号の左翼に当たった発泡断熱材の一部に関する質問に対して、ディテモアは、この発泡体の大きさは約20インチ×16インチ×6インチ(約51cm×41cm×15cm)で、重さは約2.67ポンド(約1.2kg)ということが画像解析から示されたと応えました。飛行中に行われた技術解析により、NASAのマネージャ達は、発泡体は翼に何らかのダメージを与えたかもしれないが、大惨事を引き起こすほどのものではないと判断した、と彼は繰り返して言いました。

「この事故を引き起こした、まだ未解明の他の要因がある」とディトモアは言いました。「私たちは、空中分解した地点の手前で落下した可能性のある破片を調査することに非常に関心を持っています。」と、テキサス州西部地域で回収される可能性のある破片について触れました。

本日早くに、ジョージ・H.W.・ブッシュ前米国大統領とバーバラ・ブッシュ夫人は、テキサス州ヒューストンのJSCにある国際宇宙ステーション(ISS)フライトコントロールを訪れ、フライトコントローラとISSに搭乗している第6次長期滞在クルーに対し敬意を表しました。

前大統領は、第6次長期滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライトエンジニアのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティット)と会話し、ブッシュ大統領はブッシュ前大統領との会話の中で彼の"宇宙プログラムでの絶大な信頼"を引き継いだと話しました。前大統領は、NASAのメンバーは事故の後すばらしい勇気を示している、とクルーに話しました。

バウアーソックス、ブダーリン、ペティットは、2月4日午前9時50分(同2月4日午後11時50分)に予定されているロシアのプログレス補給船(10P)のISSへのドッキングに備えた準備作業を行いました。クルーのための1トンもの食糧、燃料、補給品を搭載した新しいプログレス補給船(10P)は、2月2日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙機地から無事打ち上げられました。NASA TVでは、プログレス補給船(10P)のISSへのドッキングの模様を2月4日午前9時(同2月4日午後11時)から放映する予定です。

次回のSTS-107事故対応に関する発表は、ワシントンNASA本部にて2月4日午後4時30分(同2月5日午前6時30分)に行われる予定です。ステータスレポートは何か進展のあった時点で発行する予定です。

NASA TVは、AMC-2衛星、中継器9C、西経85度、垂直偏波3880MHz、音声6.8MHzで見ることができます。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-107/sts-107-21.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 2月 5日

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