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STS-107 事故調査ステータスレポート #10 | |||
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NASAジョンソン宇宙センター(JSC)
2月1日にスペースシャトル「コロンビア号」の着陸準備中に、クルーによって撮影された約13分間のビデオがNASA TVで公開されました。フライトデッキ内で撮影された映像は、最初にパイロットのウィリアム・マッコールの右側に取り付けられ、その後、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のローレル・クラークに手渡された小型のカメラで撮影されたものでした。 ビデオには、フライトデッキに座っていたコマンダーのリック・ハズバンド、MSのカルパナ・チャウラ、他2名の宇宙飛行士が映っています。このビデオは、コロンビア号が、大西洋の上空、高度約500,000フィート(約152,400m)にいた米国中部標準時間2月1日午前7時35分(日本時間2月1日午後10時35分)から撮影が開始され、オービタがヒューストンのミッションコントロールセンター(MCC-H)との通信を断った約11分前のサンフランシスコ沿岸上空の位置にある時で終わっていました。それ以降のテープは、完全に破損していました。 スコット・オルトマン宇宙飛行士は、このビデオテープについて、宇宙飛行士たちが通常の着陸準備を行なっていると語りました。テープは、いつものスペースシャトルの大気圏突入を映しているようで、典型的な夜の大気圏突入時の窓の外の閃光とプラズマであり、何ら変わった様子はないと伝えました。 このテープは、2月6日テキサス州のパレスティン近郊で、ケースがなく、テープがリールからむき出しになっている状態で発見されました。通常、スペースシャトルのミッションでは、着陸の様子は音声とビデオ映像で記録されています。 テキサス州ラフキンのルイス・ブルーノ市長は、本日、ラフキンのオペレーションセンターを訪問し、市を代表して、コロンビア号の回収作業に当たった連邦の調整担当官であるFEMAのスコット・ウェルズ、およびNASAで調査・分析を取りまとめたアレン・フリントとデビット・ウィットルから感謝状を受け取りました。この感謝状は、破片回収を支援したラフキン市に対する感謝の意を示すものでした。破片回収作業は、今週、複数の作業センターからラフキンへ1本化されました。 ここ2日間の間に、左の翼の内方エレボンの外側の角に相当する大きな残骸や、胴体底部の17インチ取り外し機構部を含め、コロンビア号の様々な材料を回収するための捜索が続けられています。この17インチ取り外し機構部には、研究者が外部燃料タンク分離時の状態を記録するためのカメラが取り付けられており、調査上重要となる部分です。 本日は、いくつかの捜索現場では晴れましたが、他の現場では依然、作業は天候に妨げられています。 コーシカナの48の地上チームは、解氷時を待って捜索を再開しました。本日の捜索者の数は、コーシカナで940人、ナコドチエスで600人、パレスティンで700人、ヘムフィルで740人にものぼり、合計で、150人のクルーを含む3,000人の捜索者がこの地域で活動していることになります。 海軍のダイバーチームは、トレド・ベンド貯水池とナコドチエス湖で捜索を続けています。12台のヘリコプターが、2月26日にパレスティンから捜索を再開しましたが、雲が低いため航空機は地上に待機したままでした。 コロンビア号のペイロードベイ(貨物室)のスペースハブ研究用ダブルモジュール(RDM)内に搭載されていた燃焼実験モジュール2(CM-2)と見られる部分が初期段階の捜索で回収されていました。STS-107ミッションでは、3種類の燃焼に関する実験がこのモジュールで行なわれました。科学者は、これらの実験で得られたデータの50%以上は、ミッション期間中に地上へ送信し得ることができたと推測しています。 最も西で発見されたスペースシャトルの破片は、テキサス州のラボック(Lubbock)の約40マイル(約64km)北西で見つかった1つのタイルです。細々とした捜索作業が、カリフォルニアの海岸に沿って展開されています。海上に落下し、海岸にうちあげられている可能性のある破片で、原因究明につながるものを探すためです。コロンビア号の大気圏再突入の軌跡をたどるように、Mendocino、Sonoma、Marin郡の海岸線の捜索を行なうため、ボランティアの保安官の配置が期待されています。 コロンビア号事故調査委員会(Columbia Accident Investigation Board:CAIB)は、ヒューストン大学にて3月6日に最初の公聴会を開きます。CAIBの活動についてのより詳しい情報は、CAIBの新しいウェブサイトwww.caib.usをご覧ください。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/nmrs/nmrs-10.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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最終更新日:2003年 3月 4日 | |||
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