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STS-107 事故調査ステータスレポート #11

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NASAジョンソン宇宙センター(JSC)
2003年 3月 4日(火) 午後 6時00分(米国中部標準時間)
2003年 3月 5日(水) 午前 9時00分(日本時間)

 

「先週はコロンビア事故調査委員会にとって有意義な一週間でした」とゲーマン委員長は述べました。

ヒューストンにおける記者会見で委員長は、スペースシャトル空中分解の原因につき多数の調査が並行しておこなわれており、断片的な情報が得られていると述べましたが、どのくらい調査が進展しているかとの質問に対しては、調査のゴールが見えないとの理由で回答を避けました。

委員会は休み無しに働いており、ゲーマン委員長は「我々はまだ音を上げてはいない。事故の原因をつきとめることが出来ると確信している。」と述べました。

ヒューストンの月惑星研究所(Lunar and Planetary Institute)で開催されたこの会見には委員会の3つのグループの代表者3人も出席しました。材料分析グループ(material analysis group)のロジャー・テトラウト、運用・訓練・飛行準備の認証を監視(looking at operations, training and flight readiness certification)グループのスティーブン・ワレス、保全・材料・管理(maintenance, materials and management)グループのステファン・ターコットが、調査の進展状況を説明しました。

元マクダーモット社会長でCEOのテトラウト氏は、アルミニウムを含む黒い物質が付着したタイルなどの破片について説明しました。「正直なところ解ったことよりも解らないことの方が多いが、理解は急速に深まっています。これまでに22,563個の破片が発見され、そのうち16,063個が識別されています。集まった破片の重量は32,100ポンド(約14.4トン)で、コロンビア号の総重量の約13.7%になります。」と述べました。

本日テキサス州では雲のため捜索機を飛ばすことは出来ませんでしたが、破片の捜索は本日も続けられました。地上の捜索隊はスペースシャトルのものと思われる1,000個以上の破片を発見しました。これには耐熱タイル、テキサス州サンオーガスチン付近で発見された直径26インチ(約66cm)のヘリウムタンク、ヘムフィル付近で発見された右側主脚のアクチュエータなどがあります。

本日はナカドチェス陸軍司令所(Nacogdoches command post)からの39名、ヘムフィルからの35名、パレスティンからの34名、コーシカナからの50名が捜索に参加しました。昨日は豪雨のため一部の捜索隊は半日しか作業できませんでした。

海軍の潜水隊はトレド・ベンド貯水池とナカドチェス湖の捜索を引続きおこないました。

カリフォルニアのボランティアたちは、海上に落下し海岸に漂着したかもしれない破片を捜索していました。コロンビア号の経路の南北30マイル(約48km)に位置するメンドシノ(Mendocino)郡、ソノマ郡、マリン郡の沿岸を捜索していましたがスペースシャトルの破片を発見することはできず、捜索を終了しました。悪天候のためネバダ州とニューメキシコ州での捜索活動は延期されています。

コロンビア事故調査委員会(CAIB)は今週の木曜日(3月6日)に初の一般公聴会をクリアレイクのヒューストン大学で開催する予定です。

CAIBの活動についてのより詳しい情報は、CAIBのウェブサイトwww.caib.usをご覧ください。

NASAについてのより詳しい情報は、www.nasa.govをご覧下さい。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/nmrs/nmrs-11.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 3月 5日

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