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STS-107 事故調査ステータスレポート #06

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NASAジョンソン宇宙センター(JSC)
2003年 2月18日(火) 午後 6時00分(米国中部標準時間)
2003年 2月19日(水) 午前 9時00分(日本時間)

 

1月16日にスペースシャトル「コロンビア号」の打上げで使われたものと実質的に同じ外部燃料タンクがニューオリンズのミシュー工場に保管されていた、と退役海軍大将ハロルド・ゲーマン、コロンビア号事故調査委員会(CAIB)議長が本日語りました。

ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センター(JSC)での記者会見で、ゲーマン氏はコロンビア号で使われた物のすぐ後に製造された外部燃料タンクは、注意深く調査される予定であると語りました。更に、先週のニューオリンズへの訪問の間、作業員や、工場そのものについて、「我々は、ミシューで見たものに非常に感銘を受けた。」と付け加えました。

ゲーマン氏は、3人の委員(ジョン・バリー空軍少将、連邦航空局(FAA)の事故調査部長であるスティーブン・ワレス、(米国運輸省)輸送安全研究所の航空安全部の部長であるジェームス・ハロック博士)による話し合いに参加しました。

バリー氏は、委員会の、保守(メインテナンス)、材料、管理を考察するグループを率いています。ワレス氏は運用、クルー訓練と生命科学に焦点を当てるグループを率いています。ハロック博士は、エンジニアリングと技術評価に焦点をあてるグループを率いています。

「私の仕事は、それぞれ独立した調査の間を調整することだ。」とゲーマン氏は語り、調査の進捗は急速に進展している。と付け加えました。ゲーマン氏は、委員会の最終報告を、コロンビア号の事故を国家の宇宙計画から見たものとして提出するだろうと約束しました。事故に関する一連の公聴会の最初のひとつを次週に開催する予定だと付け加えました。

説明の席で、ゲーマン氏は、調査委員会をさらに拡大する事に関してはオープンにしていると語りました。一番最近では、マサチューセッツ工科大学の教授であり、元空軍書記官であるシェイラ・ウィドナール博士が、今週の後半に委員会に加わる予定です。

ゲーマン氏は、委員会のワシントンD.C.事務所の開設及びトーマス・カーター氏を委員会の政府関連の補佐担当として任命することを発表しました。カーター氏は委員会のワシントンにおける独立した代表者となる予定です。カーター氏は議会及び行政機関とコンタクトを取っていく予定です。

カーター氏は、主に商用パイロットとして1万時間以上の飛行時間を持つ、米空軍予備役海軍将官です。カーター氏はサウスカロライナ州のチャールストン在住です。郵便で委員会に情報を送りたい人は、以下の住所に送ることができます。

Columbia Accident Investigation Board, 16850 Saturn Lane, Houston, Texas 77058

ゲーマン氏はまた、一般の人が直接委員会にアクセスできるようにするため、委員会独自のホームページとフリーダイアルの電話を設置すると語りました。

コロンビア号の破片の捜索作業は引き続き行われています。ゲーマン氏は、ボランティアに捜索への努力に謝意を示し、「我々はまだ破片を必要としている。」と語り、委員会にとって破片回収はとても重要であると加えました。約4,000個の破片がケネディ宇宙センター(KSC)に運ばれ、その内の2,600個は識別を終えて、カタログ化され、復元用の格納庫の床におかれています。更に10,000個の破片がルイジアナ州のシュリーブポートにある、バークスデール空軍基地(BAFB)またはKSCに向けて移動しています。

アメリカ連邦危機管理庁(FEMA)は、コロンビア号の破片が落ちたと報告されたテキサス州の77%の地域、及びルイジアナ州の99%の地域は、回収を終えたと語りました。

ハロック委員は、破片はコロンビア号がカリフォルニア州上空を通り過ぎている時にはがれ落ち始めたようだと語りました。そうした破片が何であったかを理解することは重要なことであるが、まだ何も発見されていないと語りました。2月18日の早い段階では、破片落下地域の西の境界はテキサス州のフォートワースの少し西に留まっています。

森林業務者が率いる、南部エリア事故コマンド「ブルーチーム("Blue Team")」は、テキサス州のナカドチェスにベースキャンプを置いています。破片捜索チームは約350人で、何日かの間には650人に増えると期待されています。NASAからの約700人を含むふたつの別のチームと、12以上の他の機関がテキサス州のパレスティンとヘムフィルに配置されています。捜索者の数は、週の終わりまでに2,000人以上に増えると期待されています。

NASAについてのより詳しい情報は、www.nasa.govをご覧下さい。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/nmrs/nmrs-06.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 2月19日

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