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STS-107 NASAステータスレポート #14

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ミッションコントロールセンター
2003年 1月28日(火) 午後 5時00分(米国中部標準時間)
2003年 1月29日(水) 午前 8時00分(日本時間)

 

スペースシャトル「コロンビア号」に搭乗している赤チームの宇宙飛行士達は、本日午後、STS-107ミッションにおいて3番目で最後に使われる燃焼実験装置の修理を終えました。地上で実験を支援する科学者は、青チームにより最初の実験が行われることを心待ちにしていました。

ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のカルパナ・チャウラは、作業を5時間行った後、米国中部標準時間1月28日午後4時(日本時間1月29日午前7時)頃に、燃焼実験モジュール2の空気漏れ点検の結果は良好であったと報告しました。彼女とコマンダーのリック・ハズバンドは、午後2時(同1月29日午後5時)頃、水噴霧の消火効果実験(Water Mist Fire Suppression Experiment:MIST)装置の復旧手順を映したビデオ映像を地上へ送りました。この映像を見ることにより、地上の技術者は視覚的に装置の点検を行うことができます。燃焼関連の実験機器の制御・収容・診断・通信を行う燃焼実験モジュールは、これまでの2つの燃焼実験では正常に機能していましたが、1月27日にMISTを取り付けた際の最初の空気漏れ点検で不具合が出てしまいました。

青チームでペイロードコマンダーのマイケル・アンダーソンは、夜中にMIST実験を始め、一晩中行う予定です。この実験は、コロラド州ゴールデンのコロラド鉱工業大学にあるCCACS(Center for Commercial Applications of Combustion in Space)が設計し、霧状の水が炎の広がりをどのように抑えるのか研究することを目的としています。科学者は、この実験の結果から得たことを、ハロンのようなオゾンを破壊する化学物質を必要としない宇宙機のための消火システムはもちろんのこと、地上における改良されたより軽い消火システムの設計にも生かすことを期待しています。

ハズバンドとチャウラ、そして同じ赤チームのメンバーのローレル・クラーク、イラン・ラモーンは、作業時間のうち最初の半分の時間を、休息を取って過ごしました。その後、スペースハブ研究用ダブルモジュール(宇宙実験室:RDM)の他の実験を進めました。クラークは、バイオテクノロジー実証システム(Bioreactor Demonstration System:BDS)に関連したサンプルを取り出しました。BDSのプロジェクト科学者のトム・グッドウィンは、骨と前立腺がんの腫瘍組織のサンプルがゴルフボールと同じくらいの大きさに成長し、今までのところ宇宙で最も大きく成長したと報告しました。彼女はまた、生理学及び生化学実験(Physiology and Biochemistry:PhAB4)のため、彼女と同じチームのクルーから血液と尿のサンプルを集めました。ラモーンもまた、イスラエルによる地中海上空の砂塵観測実験(Mediterranean Israeli Dust Experiment:MEIDEX)を行い、アフリカ海岸沖のダストの観測を行いました。

午後2時39分(同1月29日午前5時39分)過ぎに、ビーチボーイズの" I Get Around"で起床した青チーム(アンダーソン、パイロットのウィリアム・マッコール、MSのデイビッド・ブラウン)は、呼吸器系モニタ装置(Advanced Respiratory Monitoring System:ARMS)に関連した呼吸・心臓・筋肉のテストを再び開始しました。アンダーソンは、コロンビア号に搭乗している動物の状態を点検し、引き続き良好な状態でした。

次回のSTS-107ステータスレポートは1月29日、あるいは何かイベントが起きた時点で発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-107/sts-107-14.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 1月29日

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