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STS-107 NASAステータスレポート #13

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ミッションコントロールセンター
2003年 1月27日(月) 午後 5時30分(米国中部標準時間)
2003年 1月28日(火) 午前 8時30分(日本時間)

 

スペースシャトル「コロンビア号」ではいくつかの実験が行われてきていますが、これから開始されるものもあります。STS-107ミッションの科学実験は、スペースハブ研究用ダブルモジュール(宇宙実験室:RDM)において24時間体制で続けられています。

エンジンの燃焼効率の向上の方法を調べる、SOFBALL (Structures of Flame Balls)と呼ばれる実験は終了しました。合計で15種類の燃料を混合させ、39回のテストを行いました。全部で55個の火球が発生し、今までに確認された中で、一番希薄で燃焼効率の良いものもできました。最も燃焼時間の長かったものは、宇宙で81分間燃焼し、それも含めた全体の燃焼時間は6時間25分でした。振動する(収縮したり、大きくなったりする)火球が理論的に予測されていたのですが、今回初めて実際に観測されました。

地震に関連した土壌の振る舞いについて理解を深め対処の方法を探る、粒状物質メカニズム研究(Mechanics of Granular Materials:MGM)は、最後となる10回目の試験を完了しました。微生物による生理学実験(Microbial Physiology Flight Experiment)は、微小重力下でのイースト菌とバクテリアの繁殖を調べる試料のうち、最後となる8組目の試料を使い切りました。カナダが開発した軌道上での骨粗鬆(しょう)症実験(Osteoporosis Experiment in Orbit:OSTEO)も完了しました。

昼シフトの赤チーム(コマンダーのリック・ハズバンド、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のカルパナ・チャウラ、ローレル・クラーク、イスラエル人でペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者:PS)のイラン・ラモーン)は、米国中部標準時間1月27日午前11時30分(日本時間1月28日午前2時30分)に微小重力実験を中断し、国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗している第6次長期滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティットとフライト・エンジニアのニコライ・ブダーリン)と会話を交わしました。この時、ISSは、南ロシア上空約240マイル(約380km)にあり、コロンビア号はブラジル北部上空を飛行中でした。

ISS上の第6次長期滞在クルーは、エクスプレス(EXPRESS)実験ラックに新たなソフトウエアを取り込む作業、およびロシアと米国の実験の実施、今週行われる古いプログレス補給船(9P)の分離の準備に専念しました。この分離により、2月2日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地より打ち上げられ、2月4日にISSにドッキングする予定の新たなプログレス補給船(10P)のドッキング場所が確保されます。

Earl Klugh の"Slow Boat to Rio"という音楽で1月27日午後2時39分(同1月28日午前5時39分)に起床した後、青チームの宇宙飛行士(ペイロードコマンダーのマイケル・アンダーソン、MSのデイビッド・ブラウン、パイロットのウィリアム・マッコール)は、半日の休日を取り、その後イスラエルによる地中海上空の砂塵観測実験(Mediterranean Israeli Dust Experiment:MEIDEX)を中心に研究活動を開始する予定です。昨日、この装置を使用して大西洋上の砂塵の初観測が行われましたが、イスラエル宇宙局の科学者の報告によれば、初期的なデータを見た段階では良好だということです。

.次回のSTS-107ステータスレポートは1月28日午後(同1月29日午前)、あるいは何かイベントが起きた時点で発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-107/sts-107-13.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 1月28日

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