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STS-107 NASAステータスレポート #05 |
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ミッションコントロールセンター
スペースシャトル「コロンビア号」のクルーは、長期間の国際科学研究ミッションの4分の1を過ぎた時点で、燃焼の性質や無重量環境下における自分たち自身の体の反応について、また、宇宙でのすすの振る舞いについて研究しました。 赤チーム(コマンダーのリック・ハズバンド、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のカルパナ・チャウラ、ローレル・クラーク、ペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者:PS)のイラン・ラモーン)は、コロンビア号のペイロードベイ(貨物室)に搭載されているスペースハブ研究用ダブルモジュール(宇宙実験室:RDM)にある燃焼実験モジュールで1回目のデータ収集を終了しました。燃焼実験モジュールには3つの実験装置が搭載されており、そのうちのひとつ、層流火炎による煤生成実験(Laminar Soot Processes:LSP)は、炎の中でのすすの形成、酸化、放射特性についてより理解を深めることを目的として設計されています。 RDM内では、粒状物質のメカニズム研究(Mechanics of Granular Materials:MGM)実験のデータがさらに取得されました。MGMは、飽和状態の砂が微小重力環境下で圧力をかけて閉じこめられた状態で、どのように振る舞うのか実験します。この実験では、技術者達にとって、ビルの耐震性強化に対する有効なデータが得られました。 無重量環境に対する人体の反応について研究する一連の生物医学実験も行われました。特に、重力のない状態でのたんぱく質の生成、また骨やカルシウムの生成、化学物質と関係した腎臓結石の形成、ウイルスに曝された状態で唾液や尿が宇宙でどのように変化するのか詳細に実験されました。 ペイロードベイに搭載されたイスラエルによる地中海上空の砂塵観測実験(Mediterranean Israeli Dust Experiment:MEIDEX)装置のカメラによる観測と、スペースシャトルによるオゾン観測実験(Shuttle Ozone Limb Sounding Experiment:SOLSE)も引き続き行われています。MEIDEXは地中海地方のダストストームを観測する実験です。SOLSEは、予定された軌道周回中に、ペイロードベイに搭載された特別な2次元分光計を用いて地球のリム(へり)を観測し、地球大気中のオゾン量について調べる実験です。 コロンビア号の青チーム(パイロットのウィリアム・マッコール、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のデイビッド・ブラウン、ペイロードコマンダーのマイケル・アンダーソン)は、本日午後のウェイクアップコールの後、コロンビア号に搭載された80を超える実験を引き続き行う予定です。赤チームは、米国中部標準時間1月19日午後9時(日本時間1月20日午後0時)少し前から8時間の睡眠をとる予定です。 本日早くに、RDM内のテレビカメラは、燃焼実験モジュールで作業するラモーンの姿を捉えました。彼は、コロンビア号の他の全ての実験装置と同様に、材料科学実験装置も完璧に運用されていると報告しました。 国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗している第6次長期滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライトエンジニアのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティット)は、休日を楽しみ、宇宙に滞在して2ヶ月を終えました。クルーは1月20日(月曜日)から多数の科学実験作業、運動、日常のISSの保守作業を再開する予定です。ISSのクルーは、午前0時(同午後3時)に起床し、午後3時30分(午前6時30分)から8時間30分の睡眠をとるというスケジュールで作業しています。 ISSのクルーは、微小重力研究グローブボックス(Microgravity Science Glovebox:MSG)の交換部品が、2月2日に次のプログレス補給船(10P)でISSに打ち上がるだろうと伝えられました。プログレス補給船(10P)のISSへのドッキングは2月4日の予定で、これで第6次長期滞在クルーが実施を予定していた全ての科学実験を当初の予定通りに行うことができる予定です。 コロンビア号とISSのシステムは全て正常に機能しています。 次回のSTS-107ステータスレポートは1月20日午後(同1月21日午前)、あるいは何かイベントが起きた時点で発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-107/sts-107-05.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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最終更新日:2003年 1月20日 | |||
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