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STS-107 NASAステータスレポート #04

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ミッションコントロールセンター
2003年 1月18日(土) 午後 5時00分(米国中部標準時間)
2003年 1月19日(日) 午前 8時00分(日本時間)

 

スペースシャトル「コロンビア号」の宇宙飛行士は、STS-107の飛行3日目となる本日、2台のイスラエルのカメラを大西洋と地中海に向け、天候に影響を及ぼす可能性のある細かい塵の粒子を探しました。また、人体ライフサイエンスに関する研究を開始しました。

赤チーム(コマンダーのリック・ハズバンド、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のカルパナ・チャウラ、ローレル・クラーク、イスラエル人のペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者:PS)のイラン・ラモーン)は、米国中部標準時間1月18日午前4時39分(日本時間1月18日午後7時39分)に起床しました。青チーム(パイロットのウィリアム・マッコール、MSのデイビッド・ブラウン、ペイロードコマンダーのマイケル・アンダーソン)は引き継ぎの後、午前9時39分(同1月19日午前0時39分)に8時間の睡眠に就きました。

本日の科学実験のハイライトは以下の通りです。

・地中海イスラエル塵埃実験(Mediterranean Israeli Dust Experiment:MEIDEX)の一環として、放射計カメラとビデオカメラが大西洋と地中海に向けられました。しかし、厚い雲に覆われたため、塵の検出はできませんでした。初期的な解析の結果、2台のカメラは正常に動作し、高品質な画像を撮影できることが確認されました。このカメラによって撮影された雲のパターンは、非常に詳細なものでした。この実験は、研究者達に大気中の粒子がいかに気象に影響を与えるかについての理解を深めるものです。

・体内でのカルシウムの動きを探り、宇宙での骨の喪失に関する理解を深める実験も開始されました。宇宙飛行士達は、ミッション期間中、口の中のカルシウムを追跡してモニタする予定です。これにより、宇宙飛行を行う宇宙飛行士の体内でのカルシウム代謝の変化を調べます。

・物質科学の領域分野では、2回目の粒状物質のメカニズム研究(Mechanics of Granular Materials:MGM)実験が終わりました。この実験の目的は、地震工学や土の動きを含む多くの分野の科学技術を改善したり強化したりするものです。この実験の結果は、地震によって生じる土壌や基礎の損傷などの問題を解決する糸口になるかも知れません。

午後2時(同1月19日午前5時)過ぎに、赤チームのメンバは、実験スケジュールの合間をぬってCNN、CBSニュース、Foxニュースチャンネルのレポーターとの交信を行いました。イスラエル人のラモーンにこのフライトの重要性を尋ねたところ、ラモーンは、このミッションは「我々の国の科学に大きな扉を開くものである」と応えました。

青チームは、午後5時39分(同1月19日午前8時39分)に起床し、コロンビア号に搭載された80個以上の実験装置に関する作業を続ける予定です。予定されている作業の中には、燃焼モジュールの起動作業が含まれています。この実験は、すすの形成、希薄燃焼、消火に関する3つの実験を行うものです。

コロンビア号のシステムは全て正常に機能しています。

国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗している第6次長期滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライトエンジニアのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティット)は、本日、「デスティニー」(米国実験棟)内でのゼオライト結晶成長炉(ZCG)の最後の加熱を終え、この実験の区切りをつけました。この実験で得られた技術は、ガソリンや化学産業、商業フィルムの製造に貢献できる可能性があります。

長期滞在クルーは、毎週行われているヒューストンのフライトコントローラとの作業計画に関する会議に参加しました。そして、先週行われた保全作業のビデオをダウンリンクしました。クルー達は、この週末は軽い作業だけを行いましたが、1月20日からはフルスケジュールでの作業に戻る予定です。

次回のSTS-107ステータスレポートは1月19日午後(同1月20日午前)、あるいは何かイベントが起きた時点で発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-107/sts-107-04.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 1月20日

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