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STS-107 NASAステータスレポート #03 |
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ミッションコントロールセンター
スペースシャトル「コロンビア号」のクルー7名は、軌道上での最初の作業日に、コロンビア号のペイロードベイ(貨物室)に搭載されているスペースハブ研究用ダブルモジュール(宇宙実験室:RDM)とRDMに搭載されているすべての科学実験機器の起動を終えました。 赤チーム(コマンダーのリック・ハズバンド、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のカルパナ・チャウラ、ローレル・クラーク、イスラエル人でペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者:PS)のイラン・ラモーン)は、米国中部標準時間1月17日午前4時39分(日本時間1月17日午後7時39分)に起床しました。青チームとの引継ぎ作業に続いて、赤チームのメンバーは青チーム(パイロットのウィリアム・マッコール、MSのデイビッド・ブラウン、マイケル・アンダーソン)と交代しました。青チームのメンバーは午前10時39分(同1月18日午前1時39分)に8時間の睡眠に就きました。 スペースハブの全てのペイロードは正常に動作し、研究は予定通り進んでいます。現在までの実験のハイライトは以下の通りです。 FREESTAR(Fast Reaction Experiments Enabling Science Technology Applications and Research)のペイロードは全て起動され、正常に動作しています。そのなかのひとつ、太陽からのエネルギー量を測定する実験では、かつてのスペースシャトルフライトではないほどの太陽指向精度で初期観測が無事終了しました。地球のオゾン層の観測も予定通り行われています。イスラエルによる地中海上空の砂塵観測実験(Mediterranean Israeli Dust Experiment:MEIDEX)は、初期観測のための準備が行われました。MEIDEXは、サハラ砂漠沿岸の地中海および大西洋上空の大気に含まれるエアロゾルと呼ばれる微粒子を測定します。 バイオテクノロジー実証システム(Bioreactor Demonstration System:BDS)では、最初の実験が行われました。NASAが開発したバイオリアクターは、前立腺のがん組織を培養するために使用され、科学者ががん細胞の骨への拡がり方を解明するのに役立つとともに、将来の治療方法を開発する際に手助けとなります。最初の20時間の実験で、腫瘍組織の大きな集合体が成長しました。 キセノンの臨界粘性実験(Critical Viscosity of Xenon-2:CVX)装置は、予定通り動作しています。装置では、キャリブレーション(校正)を始めるために、キセノンのサンプルが冷却されています。飛行中に得られたデータの予備解析によると、地上で取得したデータと遜色のないデータが得られています。この流体物理実験は、塗料やプラスチック、薬品、食品および化粧品産業にとって重要なものとなるかもしれません。 青チームは1月17日午後6時39分(同1月18日午前9時39分)に起床し、コロンビア号に搭載された80を超える実験を引き続き行う予定です。予定されている作業は、放射計カメラとビデオカメラで構成されるMEIDEXを用いたシドラ湾北部の地中海沿岸のダスト観測です。人体ライフサイエンス実験も開始される予定です。 コロンビア号のシステムは全て正常に機能しています。 国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗している第6次長期滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライトエンジニアのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティット)は、宇宙に滞在して8ヶ月を終えました。本日は、2月1日に予定されているプログレス補給船(9P)の分離の準備として、プログレス補給船(9P)からランデブシステムを回収しました。プログレス補給船(9P)が分離すると、2月4日に予定されているプログレス補給船(10P)の到着のために、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の後部ドッキングポートが空くことになります。 第6次長期滞在クルーはまた、代謝科学実験、運動、静かな週末にむけた準備も行いました。 次回のSTS-107ステータスレポートは1月18日午後(同1月19日午前)、あるいは何かイベントが起きた時点で発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-107/sts-107-03.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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最終更新日:2003年 1月20日 | |||
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