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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

金井宇宙飛行士(宇宙・ISS)のカテゴリ

質問1

宇宙では、とにかくモノを失くします。ポケットに入れていたはずなのに、どこかに行ってしまったり、マジックテープで貼り付けておいたのになくなっていたり。 頻回に場所を動かすものだと、どこに貼り付けたのか忘れるのも、しょっちゅうです。 モノがフワフワするのは大変なのです。

マジックテープで貼り付けた道具(ペンや付箋など)がどこに貼り付けたかわからなくなった!?なんてことはあったりしますか??



質問2

軌道上に限った話ではないですが、太陽を直接見るのは目に良くないので気をつけてくださいね。 朝・夕にキューポラという窓から差し込む日差しは強烈で、まぶしいのもそうですが、熱量を肌で感じます。 ただ、飛行高度400kmは、地球の大きさと比べると小さな距離なので、月の大きさは地上と一緒です。

以前から気になっていた事です。軌道上で太陽を肉眼で見る事は可能ですか? もし見た場合、どのように見えるのでしょうか?(眩しいか、色は何色に見えるか等) 大きさはどのように見えますか?(我々が地球上で見る月ほどの大きさでしょうか)



質問3

高いところは苦手なんですが、飛行機の中とか、宇宙ステーションの船内だと、周りに壁があるので平気です。 船外活動で宇宙服を着て外に出たときは、自分の周りに何もなく、安全索だけで外壁に取り付いているので、足がそわそわするのを感じました。

飛行機に乗っていると高いなぁと思って足がそわそわしてしまいますが、宇宙ステーションにいると高い所にいるなぁっと思いますか?



質問4

普段からゴロゴロだらけているのが好きなので、宇宙ステーション(ISS)で楽しいのは、ずばり「寝ること」です。 プカプカ浮かびながら寝袋にはいるのは、ハンモックに揺られるみたいで、もう最高の寝心地ですよ。

ISSで1番楽しいことを教えてください



質問5

爪の伸び方に違いは感じませんが、髪の毛は重力がないので四方八方に放射状に伸びていくのには、最初びっくりしました。 おかげで日に日に頭のシルエットが膨らんでいきます。クルーメイトからは、「ライオンのたてがみヘアスタイル」言われてます。

髪や爪ののび方は地球と違いますか?



質問6

もちろんです! ただ、宇宙飛行士として働くためには、色が識別できないといけなかったり、万一メガネがずれたりしても活動できるような最低限の裸眼視力は必要です。

メガネを掛けてる人でも宇宙に行けるんでしょうか?



質問7

宇宙滞在すると弱ってしまう筋肉や骨を維持するために、毎日2時間半の体力トレーニングを行っています。 宇宙ステーションには、特別なウェイトトレーニング・マシンや、トレッドミル、エクササイズバイクが備わっています。

ステーション内での体力維持はどのような事をしていますか?



質問8

いつもフワフワ体が浮いているのは、ダイビングで水の中を泳いでいるのと似ている気がします。 水のような抵抗がないので、同じ場所に静止するのは難しいですが、逆に抵抗がないぶん、ちょっと手や足出押すだけ、ピューとすばやく動けるので、まるで魚になったみたいです。

無重力がずっと続いてるのは、どんな体感でしょうか?



質問9

無重力になった瞬間に、天地が逆転して、自分が逆さまになっているような感覚がしばらく続きました。
宇宙からの光景では、いろいろな形の雲を眺めるのが好きです。朝・夕に太陽の光の加減でピンクや紫に色づくのには、なんとも言えない趣きを感じます。

初めて宇宙に行った時は、どんな気分でしたか?あと、宇宙から見た景色で一番好きなのは何ですか?



質問10

宇宙ステーションの床面についている出窓「キューポラ」から地球を眺めるときには、頭を出窓に突っ込むような姿をとります。宇宙ステーションの中では、足を天井に向けたよう逆立ち体勢ですが、そうしていると、地球が自分の遠く上にあるように感じます。

直感的な感覚の質問ですが、地上では上を見ると空があり、その先に宇宙があると感じます。重力の中で、"空を見上げる"という感覚ですが、無重力の中で、ISSから地球を見る時の感覚は何か変わった感覚になりますか?



質問11

急がずにゆっくり動くこととか、安全索に絡まないように常に気をつけることとか、時間がかかっても作業しやすい体勢をとってから仕事を始めるとか...。
超ベテランのアドバイスというよりは、訓練を始めた最初の頃に、インストラクターに教わった基本事項が、本番のときにも頭に浮かびました。

金井さんの船外活動で、経験者からのアドバイスで1番役立ったのはどんな事ですか?



質問12

そうなんです!不思議な事に、自分の頭が向いている方向を自動的に「上」と認識するのです。
たとえば、ひっくり返って天井に足をつけて立つと、急に、元は床だったところが、天井に思えてきます。
三次元を認知する脳の働き方が、地上とは違ってくるのかもしれませんね。

宇宙は無重力なので上下の感覚は無くなると思いますが、今まで上だった場所が下になっても違和感はありませんか?



質問13

人間に限った話ではなく、動植物が子孫を残し世代を重ねていくのに、重力が必要なのかどうかについては、まだ研究の結果が出ていません。
個人的な直感では、重力が必要なんじゃないかと思いますが、どうなんでしょう?

仮に、人類が宇宙で一生涯生活出来るようになったら、その時に重力って必要ですか。
無重力生活を体験してみて、それでも重力は必要ですか?。



質問14

土日の週末はお休みです。体力トレーニングのほか、宇宙ステーションの掃除をします。あとは自由時間で、電子メールを書いたり、窓から地球を眺めたり、翌週の仕事に向けて勉強したり。
クルー全員で、金曜の夕食を一緒にするのと、土曜の夜に映画を観るのが、今のクルーの「お約束」です。

地球の社会での勤務待遇はほぼほぼ週休二日制ですが、宇宙での勤務待遇はどのようになっているのでしょうか?
またお休みの日がある場合、その日どのように過ごしていらっしゃいますか?



質問15

国際宇宙ステーションは、部屋数も多く、6人のクルーでは逆に広すぎるくらいです。
でも、何ヶ月も一緒に過ごしますので、互いの気分を害さないような注意も必要です。元気に挨拶したり、困っていたら手助けを申し出たり。「ありがとう」と「ごめんなさい」をきちんと言うようにしています。

狭い空間の中 仲間たちと仲良くする秘訣は何ですか たまには イラ としたりすることも ありますか?



質問16

狭いところでも自在に刀を使えてこその武術ですよね。特に宇宙ステーションの中は重要な精密機器が多く、ぶつけたりしたら大変です。
宇宙に来てしばらくは、横一文字のつもりで手刀(刀はないので)を振ると、腕の重さがない分、右斜め上に切り上げる形となっていました。

宇宙ステーションの中で刀をふることはできますか?



質問17

宇宙ステーションの生活にも慣れ、毎日、特別な感じもなく宇宙実験などの作業に追われています。
でも、フワフワと体やモノが浮くのは、やはり宇宙ならでは。まさに足が地につかない感じです。
自分がフワフワしてしまうと作業しづらいので、常に手すりに足を掛けて体を固定しています。

金井さん!宇宙空間にいるなぁと思う瞬間はどんなときで、どんな気持ちですか?



質問18

うーん、大変だったことは...なかったかも知れません。
もちろん、宇宙飛行ミッションまでに色々と勉強しないといけないことありますが、なんといっても、教えてくれるのは各国の選りすぐりの凄腕インストラクターたちですから、教官を信じてついていけば、なんとかなってしまうのです。

宇宙に行くまでに大変だった事はありますか?
あったら教えてください



質問19

かなり鋭い洞察です。
でも、回転に伴う遠心力で頭に血がのぼるので、やっぱり自分の方が回っていると感じます。
せっかくだから無重力を思う存分楽しんでやろうと、他のクルーに見られないときに、よく独りでクルクルしていますが、やり過ぎると無重力でも目が回ります。

宙返りをしたときは、自分が回ってる感覚なのか逆に周囲が回ってる感覚(バラエティ番組でよくある、ヘルメットにつけたカメラの映像を見てるあの感じ?!)なのかとか、興味深いです。



質問20

専門的に「体液シフト」と言いますが、地上では下半身に分布している血液が、無重力で相対的に上半身に多く巡るように、顔がむくみ、鼻声になっています。
面白いのは、筋トレやトイレで、ちょっとイキむと、すぐに顔に血が上がってきて、鼻づまりして、口でしか呼吸できなくなります。

金井さんこんにちは、はじめまして
宇宙ステーション内においてですが、くしゃみや咳、あと消化管活動などは地球上とはきっと違う動きで大変そうだなぁとは想像できるのですが、どういった動作が1番しんどいですか??その理由もつけていただけると嬉しいです



質問21

「モノ」ではありませんが「図書館」があったら良いなぁと思います。
謎の美女と汽車に乗って旅をする少年が「時間を食べるテスト」を受けるという話がありますが、図書館があれば、結構頑張れそうです。
もっとも、宇宙ステーションの生活は忙しくて、そんなテストを受ける機会はなさそうですが...

こんにちは。
「あー、これ持ってきたかったわ」と思うものがありますか?
宇宙船内では食べられないものとか、便利?グッズとか。
お仕事、頑張ってくださいませ



質問22

このプカプカ浮く感覚は、ダイビングやプールに潜ったときに近いように感じます。宇宙に到着した直後は、宇宙酔いをする人がいたり、体調はすぐれませんが、人間の適応力とはすごいもので、一週間もすれば元気いっぱいに生活できるようになります。

遊園地のジェットコースターなどで経験する、自由落下時の下半身がなくなるような、地に足が着かない感覚が苦手です。実際の宇宙で経験する無重力はそれに近いのか、或いはお風呂やプールで水に浮かぶ感覚に近いのでしょうか?(こちらは大丈夫)また無重力には直ぐ慣れますか?



質問23

どうなんでしょうか?
想像ですが、広がり続ける宇宙に、果てなどないのかもしれません。
息子さんには、将来ぜひ答えを究明していただきたいものです。人間の肉体が物理的にたどり着くことはできなくても、人間の知性は宇宙の果てを見極めることができると信じています。

宇宙飛行士になりたい小3の息子からです。 「宇宙の果てはどうなってると思いますか?」 よろしくお願いします( ˘ω˘ )



質問24

いつも応援をありがとうございます。
毎日いろいろ作業があるのですが、地上のエンジニアが時間をかけて入念に準備した複雑な科学実験やメンテナンスを、管制センターと協力してスパッと成功させるのが快感です。
逆に、機器の不具合などで、うまくいかないこともありますが、本当にガックリきます。

金井さん、お忙しい中、ありがとうございます! 今週もお疲れ様でした!
子どもからの質問です。宇宙に行って、これまでで一番楽しかったことは何ですか? 週末楽しんで下さい!



質問25

体重が減ると、筋肉や骨が弱くなりやすいそうで、体重を維持するように、すごい量の食事を摂るように指導されています。
一日あたり、約3000キロカロリーくらい食べます。
まるでスポーツ選手みたいですね。
おかげで、体重は減るどころか、逆に少し増えたくらいです。

体重は宇宙では減少するそうですがどの位お痩せになりましたか?
何キロカロリー摂取でしょう?



質問26

いろいろな国の宇宙飛行士と、仲良く、愉快に暮らしています。
ロシアや、アメリカの区画に出入りするのにパスポートも入国審査も必要ないですし、
言葉は違っても、ひとつの目的に向かって一緒に協力しています。
地上でも同じように、いろいろな国が仲良く協力していくことができると思います。

金井さん、宇宙の居心地はどうですか?
宇宙では国境も無く平和ですか?



質問27

わたしのストレス解消法は、ズバリ「寝て忘れること」です。
試験に落第しても、嫌な気持ちはさっさと忘れて、なぜそうなったのか、どうすれば改善できるかを考えるだけにしています。
宇宙ステーションの作業も、計画通りにいかないことが多いですが、気にせず、管制官を信じて善後策に従います。

宇宙ステーションや訓練の時、その他様々な場面でストレスとなることがあると思いますが、
どのように打開していますか?どのようにつきあっていますか?



質問28

一言でいうと「フロンティア」であることだと思います。
発想と工夫しだいで、誰でもが「世界で最初」、「世界で一番」になる可能性があります。
その分、難しさやリスクもありますが、挑戦しがいのある分野だと思います。

こんにちは。初めまして。
そして!お忙しい中ありがとうございます。
早速ですが、単刀直入に聞きます!

宇宙の魅力を教えてください!

宇宙の魅力はたっくさんあると思いますが、改めて宇宙へ行ったからこそ思った視点が気になりました☺️よろしくお願いいたします。



質問29

「刻の涙を見る」ほどには覚醒していませんが、三次元空間を認知するのに、床に立っている状態からだけでなく、
天井や壁をも基点にして認識する能力は磨かれてきたと思います。
周囲の環境の見え方が変わったというか、見える世界が(比喩としてではなく、認知機能的な意味で)広がった気がします。

金井さん、宇宙(そら)に上がって何か特異な能力が開花したり
考え方が変化したした事はありますか??
(くだらない質問でスミマセン。でもガンダム世代として真面目にお聞きします^_^;)



質問30

宇宙でも寝ているときに夢を見ますが、重力のある夢ばかりです。
無重力で活動する夢をみれるようになるには、もう少し宇宙生活の経験が必要みたいです。
でも案外、ミッションを終えて帰還したら、楽しかった思い出を夢として追体験するようになるのかもしれませんね。

#金井に質問またの質問企画ありがとうございます❗
宇宙でも寝ているときに夢を見られると思うのですが、
その夢はやはり無重力で夢で出てくる物などは浮いているのでしょうか?
それとも地上にいるときのように重力があるのでしょうか?



質問31

普通に生活をする分には、高いところにもフワフワ飛んでいけるので、気がつきません。

でも、宇宙に打ち上がる前にサイズ合わせをした「船外活動用の宇宙服」が窮屈で、
肩が押し付けられて苦しかったので、少しだけ胴の部分を伸ばしてもらいました。

2㎝身長が伸びたと言っていましたが、実際伸びたと自分で体で感じますか?



質問32

アーケードゲームではなく、自分の体を動かすような体感式のゲームだ、いろいろ楽しめそうですね!

フワフワ浮かんだり、ちょっと体を押すだけでピューと飛んでいけたり、無重力環境そのものが、すでにアミューズメントパークみたいなものですが。

宇宙でゲームセンターを造って、遊ぶことってできそうですか?



質問33

髪やツメの伸びるスピードが違うというのはなさそうです。
でも、重力がないので、髪の毛がハリネズミのように放射状に四方八方に伸びてしまい、まとまりがつかなくて困ります。

人間の体にいる常在菌にどんな変化があるのかは、それだけで論文ができそうな、興味深い研究テーマですね!

金井さん お忙しいのにありがとうございます。
素朴な疑問ですが、重力が違うと、髪の毛や爪ののびかたも違いますか?
皮膚や体内の常在菌も変化するのでしょうか?
やはり、宇宙ステーション空間なので、感染症も起こり得ないのでしょうか?
たくさん書いてすみません。



質問34

宇宙空間でも弓を引くことはできるんでしょうが、放った矢が宇宙ステーションの外壁を貫通して大変なことになるのではないかと心配です。

名人は弓矢を用いずして弓を引くそうですが、そこまでの境地にいたらずとも、自分の内面世界で、心ゆくまで弓道の鍛錬はできそうです。

いつも楽しく拝見してます。
弓道有段者のゴルゴ13のデューク東郷は宇宙空間で弓矢を放ちましたが、実際に弓を射ることは可能ですか?
もし宇宙弓道をしたらどんな風になりますか?



質問35

まさにおっしゃる通り!
いつでも窓の外には大きな地球が見えるので、あまり孤独感はなく、常に地上とつながっているような安心感があります。

たとえば月へのミッションで、地球が遠く小さく見えるようだと、また違った宇宙観が出てきそうです。

こんにちは。
いつも素敵な写真ありがとうございます。
宇宙と言ってもまだ地球が大きく見えるから、地球の上空の方が近い表現ですね
(夢のない話で申し訳ない)。
真っ暗闇の宇宙に行くと人間の精神が持たないと聞きました。
それ位碧い地球は尊い。金井さんはどう思われますか?



質問36

たくさんの質問をありがとうございます。

ミッション前から、旅行カバン一つで各国を巡って訓練をしてきましたので、宇宙に来たからといって、特別にホームシックにはなりません。

ただ、日本上空を飛行する際は、応援してくださる皆さんがいるせいでしょうか、特別な感慨があります。

質問企画ありがとうございます!子供達から質問させて頂きます。
①ホームシックになりませんか?

②宇宙に好きな本は持っていってますか?どうやって読みますか?
もし絨毯に乗ったら、沈みますか?それとも絨毯に乗ったまま飛べますか?

③ブラックホールはどうやって出来るのですか?



質問37

確かに、無重力状態であることをまったく気にせずに、それが当たり前のような感じで、ただ目の前の作業に没頭してしまいますね。
宇宙ステーションで生活を始めて1ヶ月くらいには「日常生活」が確立したような気がします。

人には順応性があり、感動するような地球の姿でもいつか当たり前になる日が来ると思いますが、
もう見慣れた風景(そこにあると意識しなくなる)になりましたか?
私は、そうなった時から本当の日常が始まるのでないかと思っていて、
どのくらいの日数でそうなれるものか興味があります。



質問38

本当に、宇宙ステーションの天頂側に窓があったら、どんな風景をみることができるか気になりますよね!
地球側(床面)にしか窓がついていないのが残念ですが、「きぼう」の外に設置されたMAXIという装置などで、たくさんの天文観測が行われています。

高校生です!
地球の写真はいつも拝見させていただいていますが、反対側、つまり宇宙の写真をあまりみたことがない気がします。
見てみたいです!!



質問39

宇宙飛行に危険は伴いますが、その危険に対処するための訓練を十分に積むので大丈夫です。
パイロットの訓練をしたことがない人が飛行機を操縦したり、医師でない人が手術を担当するとした大変な緊張をするでしょうが、
本職の人たちは、緊張の中でもきちんと仕事ができるのと一緒です。

宇宙飛行士さん達は宇宙を怖いと思うことはないのでしょうか?
緊張状態にある時間が長いようなイメージがあります。精神力を高める秘訣は?
これからも宇宙開発は続き、今より安全性も高まるでしょうが、
自分の子供さんが宇宙へ行きたいと言ったら勧めますか?



質問40

飲み込んだ食べ物はきちんと移動してくれますが、よく噛まないと、つっかえやすい気もします。
噛むことに関して自覚はありませんが、重力に抗して下顎を引き上げなくて済む分、
ほんの少しだけ噛むのがラクになっているのではないでしょうか。
味覚は変わっていません。

金井さん、こんにちは。
重力がなくても食べたものはちゃんとおなかを移動して消化されますか?
飲み込み、かむことが楽になったり逆におっくうになったりますか?
金井さんが感じた味覚の変化も教えていただけたら嬉しいです。
お仕事いっぱいお疲れさまです。



質問41

人生観が変わるようなドラスティックな変化はありませんが、
地上の管制センターと協調して作業を行うのは手間がかかるので、気が長くなった気がします。
古川宇宙飛行士が、自分の力では何ともできないことは、あれこれ心配しても仕方がない...
とおっしゃっていたことが腑に落ちるようになりました。

宇宙に行ってから精神的に何か変わった事はありますか?



質問42

宇宙空間では、音が伝わるための媒体である空気がないので、無音です。

でも、宇宙服の中では、常に無線交信を続けているので、静けさを感じる時間はありません。
逆に、一定時間、無線通信が聞こえない場合は、通信機器の故障や、パートナーの異常を考えて、対処行動をとるよう訓練されています。

宇宙の「音」について、宇宙空間はまったくの無音ですか?それとも何か音が聞こえますか?
ドキュメンタリーや映画作品中で、よく惑星の自転音のようなものが表現されていることがあり
、実際、船外活動などの際に何か音が聞こえるのか気になりました...!



質問43

残念ながら、宇宙に行ったからといって、超能力に開花することはありません。
海外旅行をしても、エスパーになれるわけでないのと一緒です。
でも、外国を訪問して、これまで知らなかった文化に触れることで、
自分の考え方に幅が広がるように、宇宙飛行を通して得られる人間的成長はあると思います。

重力から開放されてシャアやアムロのようなニュータイプになれましたか?

つまり予知夢を見たとか、虫の知らせというか感が鋭くなったとか、他人の考えていることが推察しやすくなったとかの変化はありますか?



質問44

それはもう「この運動では、ココの筋肉を鍛える!」と、ストイックにトレーニングしています...と言いたいところですが、
「おなか空いたなぁ、運動の後は何を食べようか?」とか、
「さっきの作業はちょっと失敗したなぁ」とか、余計なことを考えていることが多いです。

『宇宙飛行士と健康に』のタグのおかげで、
金井さんを応援するお仲間たちと運動がんばっています。
質問です。
ISSで、ほぼ毎日の2時間半ものトレーニング、どんなことを考えながら励んでいますか?



質問45

宇宙に到着したとたんに、上下が逆さまになったような感覚を感じたのが最初です。
耳の中の平衡感覚器官が働かなくなるためです。

その後、数時間ほどで「体液シフト」といって、足に溜まっていた血液が頭にのぼってくるのを感じました。
まるで逆立ちしたときのような感覚です。

宇宙空間で生活していて一番始めに感じた体の変化は何かありましたか?



質問46

ロケットのエンジンが止まって、フワッと体が浮くのを感じたときに「宇宙(に)キター!!」と叫びそうになりました(恥ずかしいので叫ばなかったですが)。
宇宙ステーションの仕事は、毎日がエキサイティングです。
いつでも「宇宙~キター!!」と叫びたいところですが、恥ずかしいので叫びはしません。

思わず「宇宙~キターー!!」って叫びたくなることはありますか?
某有名ヒーロー(宇宙がテーマ)の決め台詞です。
いつも、素敵な笑顔と写真に癒されます。お疲れ様です。



質問47

地球の公転速度は、そんなにも速いんですね!
宇宙ステーションは地球を周回しながら、地球と一緒に公転しているので、
どのくらいのスピード感なのか、地上にいるのと同じで、あまりよく分かりません。
ただ時速28000kmで飛行する宇宙ステーションのスピードもなかなかのものですよ。<>

高校生です!
いま課題で宇宙関連について調べています。
地球の1日における公転角度は微小なものですが、地球は時速約10万キロもの爆速で公転していると知りました。
時速10万キロはどんな感じですか?教えてください。



質問48

無重力ではチョロQも浮いてしまうので、タイヤだけでは空回りしてしまいますが、
動力をタイヤとは別にプロペラか何かに伝えれば、空跳ぶチョロQで楽しことができるかもしれませんね。
将来、宇太郎くんと一緒に宇宙で仕事ができるのを楽しみに待っています。

金井さん、こんにちは。
宇宙飛行士を目指している息子の宇太郎(7歳)からの質問です。
「壁などでタイヤを巻いたチョロQを、国際宇宙ステーションで飛ばすとどうなりますか?
いつか実験を見せて下さい。



質問49

自分の体どころか、何でもプカプカするので、作業するのは、けっこう大変です。

遠い地上にいる管制官から指示をもらいながら仕事をするので、内容をきちんと理解したことを伝えるための返事は大切です。
「了解しました」は、英語で「コピー」と返事します。

ぼくは、筑波宇宙センターで、船外活動の模擬訓練をしました。
本当の船外活動をするときも、「了解しました」「完了しました」って言いますか?
また、ISSの壁から足が離れて、ぷかぷか浮いたりしますか? (8歳の息子より)



質問50

「平日の勤務時間にスケジュールできないけれど、やって欲しい作業」というのがリストになっているので、
週末は、そういった作業をしながら過ごしています。

そのほかにも、毎日やらなくてはいけない体力トレーニングや、
宇宙ステーション船内の掃除、生活用品の整理など、休日もわりと忙しいです。

休日はどのように(なにをして)過ごしているのですか?
ISSの中での暇潰し等あれば教えてください。



質問51

若田飛行士や古川飛行士お得意の「独り野球」というのがあります。
自分でボールを投げておいて、ボールより先に飛んでいって、自分で打つというゲーム(?)です。

真面目な話、三次元を駆使したハンドボールや水球のような球技はきっと面白いと思います。

人類が宇宙の無重力環境で暮らすことになったら
新しいスポーツが誕生するのではと想像してます。
どんなスポーツだと思いますか?
ひょっとしたら金井さん達は新しい遊びを考えてるのではないですか?



質問52

宇宙滞在してるときだけではありませんが、ズバリ「寝るとき」です。
毎日クタクタになるまで仕事をして、ちょっとだけノンビリする時間を持って、
泥のように眠るというのは、考えてみれば、本当に幸せな生活を送らせてもらっていると思います。

宇宙滞在期間で、一番好きな時間(瞬間)はズバリなんですか?



質問53

宇宙に到着した直後は、打上げや宇宙船の運航で疲れていたり、
無重力の環境に体が慣れる途中だったりして、まるで海外旅行のための長距離飛行のあとのように食欲もいまいちですが、
一週間もすれば体調も整い、地上にいるときと同じようにモリモリとご飯が進みますよ。

宇宙ではすぐにお腹が満たされると言いますが、地球にいる時の何パーセントくらいで満たされますか?



質問54

先日、交信イベントでリクエストを受け宇宙縄跳びに挑戦しました。
プカプカ浮いているのでいくらでも跳べそうな気がしますが、空中姿勢に気をつけないと、すぐ足がひっかかってしまいます。
足を曲げ続けるというのは良いアイデアですが、重力がない分、縄を大きく回すのが難しく感じられました。

金井さん、我が家の小学生は縄跳び大会に向けて練習中。
そこで子供達からこんな疑問。
宇宙で縄跳びをすると、どうなりますか?ジャンプするとそのまま上にぶつかってしまう?
ジャンプしないで脚を曲げるだけにして縄を回したら?
遠心力は働くのかな?あや飛びはどうなるだろう?



質問55

船内では、何かモノを失くしても、いずれ出てきますが、船外活動中に道具を手放してしまうと、どこかにフワフワ飛んでいってしまいます。
このため「テザー」という紐をつけて扱います。
これは自分自身もそうで、宇宙ステーションの外壁から離れてしまわないように、常に命綱をつけて作業します。

船外活動について質問したいんですが、
ISS内部にいるときと船外にいるときでは、どんな違いがありますか?
答えていただくとたいへん嬉しいです!



質問56

いつもありがとうございます。
とても深い命題ですね。
生命は重力から解き放たれて、どこへいくのか?それとも重力を離れては存在できないものなのか?
地球外生命体がいるならば、そもそも生命の定義どうなるのか?
はるかな遠い未来の生命の姿を、この目で見てみたいものです。

地上での生活をする為に進化して来た人間が無重力で長期滞在した場合、身体の臓器に悪影響は無いのでしょうか?
また、ずっと生活していたら人間はどんな進化を遂げるのでしょう?



質問57

作業に集中しているうちに、明るくなったり暗くなったり、
周囲の明るさが目まぐるしく変わるのに、宇宙ステーションの飛行スピードを感じました。
夜間はヘルメットのライトで手元を照らしながら作業をします、辺りが真っ暗で見にくく、やや作業が難しくなります。

船外活動でハッチから外に出る時、地球に落ちそうな気になりましたか?
ISSが地球をまわる速さを感じましたか?
ISSが90分ほどで地球を一周するのに、船外活動しててもそんなスピードで移動してるとは思えないほど、
作業に集中されてる宇宙飛行士のみなさんがかっこいいです。



質問58

船外活動を終えて船内に戻ってきたあとの宇宙服やツールは独特の匂いが、確かにしますね。
金属が焼けたような匂いです。
別に、本当に金属パーツが焼けているわけではないんですが、どうしてああいう匂いがするんでしょう?

追加でお願い致します。
山崎宇宙飛行士が「宇宙には匂いがある」と言う発言をされていました。
それは、船外活動をした後、宇宙服に特有の匂いが感じられたと言うのです。
その現象はあるのでしょうか。またどのような匂いなのか。その匂いの原因は何から?



質問59

お正月を宇宙で迎えたのも、もう3ヶ月前ですね。時間が経つのは、あっという間です。

宇宙ステーションは、1日に何度も昼の部分と夜の部分を飛行するので、
お正月の日の出を見逃しても、すぐに次のチャンスがやってきます。 何度も朝日を拝めるので、ご利益も大きそうです。

金井さん宇宙で過ごしたお正月と宇宙から見た初日の出はどんな感じですか?



質問60

宇宙飛行士候補者に選ばれる前に、ある程度の社会経験が必要です。
その後、正式に宇宙飛行士として認定を受けるのに2年、ミッションが決まって、打上げまで、さらに2年の準備が必要です。
多くの飛行士は、30代後半~40台で初飛行ですが、もっと若く宇宙飛行ができれば良いと思います。

金井さん、こんにちは。
今、オリンピックで若い選手の活躍がめざましいです。
宇宙飛行士の方々は落ち着いていてとても頼りがいのある方ばかりですね。
今後飛び抜けて若い宇宙飛行士が誕生することはありそうですか。
それともやはりいろいろな経験が必要ですか。



質問61

無重力でも、けっこう大丈夫なもんですよ。
近くのものを見るためのメガネを使っている飛行士は、メガネにバンドをつけている人が多いですが、
ずれないように...というよりは、掛けたり・はずしたりがあるので、失くさないようにするためです。

金井さんは宇宙でメガネをされていますが、無重力空間では何かメガネをおさえるような金具をしているのですか?
それともフィットしていればメガネだけがフワフワ浮いて取れてしまう事はないのでしょうか???



質問62

良くも悪くも、無重力環境は独特ですね。
もう慣れてしまって気にしない時間のほうが多いですが、
やっぱり自由に浮いたり飛んだりする感覚は楽しいですし、
何でもプカプカ浮いてしまうので、作業がしにくかったり、
モノを失くしたり、大変なこともあります。

こんにちは。
いつも楽しく拝見しています。
無重力環境の生活で「楽しい、便利だ」と思った事や「こんな所は不便だ」と思った事や、
「つい出てしまう有重力環境で生活していた時のくせ」などはありますか?



質問63

いろいろな実験が同時に行われていますが、わたしはもともと医者なので、
たくさんの医学実験に参加しています。
血液や尿、唾液や便のサンプルを採ったり、
病院での検査のように、超音波や専門的な装置で、
宇宙にいるときの体の状態を調べたりしています。

6歳の息子からの質問です。
「いま、なにをしらべているんですか?」
今後もますますのご活躍をお祈りしております。



質問64

重力がないせいで、涙が流れ落ちることはなく、
表面張力で目の周りにまとわりついたまま、どんどん水玉が大きくなっていきます。
タオルでふき取ればどうってことはないんですが、
宇宙服のヘルメットをかぶっていたりすると視界がさえぎられて大変なことになる可能性もあります。

宇宙で涙が出たらどうなりますか?



質問65

基準はありますが、あくまで宇宙生活中に健康を保ち、骨や筋肉が弱くならないようすることが目的です。
その日の調子によって食べる量が増えたり減ったりするのは当たり前で、特に問題はありません。
毎日の食事量や活動は細かく記録され、全体としてバランスが取れているかが評価されます。

金井さんに質問です。
宇宙飛行士の食事量は体格に基づいた規定量があると聞きましたが、日によって体調も食欲も異なると思います。

『今日はもうちょっと食べたい!』とか『今日はこんなに要らない』などと感じた事はありますか?
そんな時は量を加減するのですか?



質問66

宇宙船のシステムは訓練と変わりませんが、
本物のロケットエンジンの加速度を体で感じるのは初めての体験でした。
エンジン噴射に伴って、だんだん体が重くなり、噴射が終わった途端、
ガクンと前方に投げ出されるような感覚は、どんな乗り物よりもエキサイティングで楽しい経験でした。

機会をありがとうございます!

ソユーズロケット乗り心地を教えていただけたら嬉しいです。訓練どうり、想像どうりでしたか?
よろしくお願いしますー\( ˆoˆ )/



質問67

はい、メガネをつけていました。
通信用のマイクブームや、耳抜きをするためのバルサルバ・デバイスと呼ばれる小さなクッション、水を飲むためのストローなど、
ヘルメットの内部はごちゃごちゃしていて、周囲を見渡すために首を動かしているうちに、メガネがズレやすいと感じました。

前日の船外活動の時に、船外活動用の宇宙服の中でも眼鏡でしたか?
眼鏡ずれませんでしたか?




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