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ミール宇宙ステーション

「宇宙船内の微生物相計測実験」(1997年2月10日〜2月28日)と「宇宙放射線による生物影響実験」(1997年7月5日〜8月13日)の2つの実験を行いました。

 ミール利用宇宙実験は、今年の秋から組立が始まる国際宇宙ステーション(ISS)での共同宇宙活動に備えるために、宇宙ステーションの構成要素の一部である「きぼう」日本実験棟で宇宙実験するための技術蓄積を目的として、ロシアのミール宇宙船を利用してNASDAが行う宇宙実験です。

 この実験では、ミールを利用する際の特徴である、

 (1)国際宇宙ステーションと同一の軌道であること
 (2)2〜3ヶ月に渡る長期間の宇宙実験が可能なこと
 (3)ロシアの無人貨物船プログレスM等により軌道に投入され、有人宇宙船ソユーズTMにより回収されるため、搭載装置の大きさと重量に制約があること

等を考慮して、「宇宙船内の微生物相計測実験」(1997年2月10日〜2月28日)と「宇宙放射線による生物影響実験」(1997年7月5日〜8月13日)の2つの実験を行いました。



船内微生物相計測実験
・打上げ日時/場所:1997年2月10日17時09分(日本時間2月10日23時09分)/バイコヌール宇宙基地
・打上げ宇宙船:有人宇宙船ソユーズTM25
・軌道高度/傾斜角:約450km/約51.6度
・搭乗員:船長ツベリエフ、技師ラズキン、乗員エワルド(独)
・回収日時/場所:1997年3月2日15時44分/ジェズカズカン
・回収宇宙船:有人宇宙船ソユーズTM24
・NASDAの実験装置:船内微生物相実験装置
発表文
 
宇宙放射線生物影響実験
・打上げ日時/場所:1997年7月5日8時12分(日本時間7月5日13時12分)/バイコヌール宇宙基地
・打上げ宇宙船:無人貨物船プログレスM35
・軌道高度/傾斜角:約450km/約51.6度
・回収予定日/場所:1997年8月14日/ジェズカズカン
・回収宇宙船:有人宇宙船ソユーズTM25
・搭乗員:船長ツベリエフ、技師ラズキン
・NASDAの実験装置:宇宙放射線生物影響実験置
発表文



 ミールへの人員及び物資の輸送には、有人宇宙船ソユーズTM及び無人貨物船プログレスMが使用されます。ソユーズは年間2〜3回打ち上げられ、ミールに約半年間ドッキングした後、人員及び物資の地上への回収に使用されます。プログレスは、1〜2ヶ月に1回打ち上げられ、物資を輸送した後はミールから切り離され、大気圏への再突入により廃棄されます。ミールの軌道上では、モスクワ郊外のツープ飛行管制センターからの指令により、各種実験等が行われます。

無人貨物船
プログレスM
ミール基幹
モジュール
有人宇宙船
ソユーズTM

最終更新日:1998年 12月 9日


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