ヒトのリンパ球の細胞を凍らせた状態で打ち上げます。
一つ一つの細胞は、その中のある一対の染色体上の遺伝子の片方に変異を入れてあり、「ヘテロ」の状態になっています。
宇宙で凍結細胞を解凍し、微小重力区と約1Gの重力区で37℃で1週間程度培養した後、再び凍結して地上に持ち帰ります(図3)。
持ち帰った細胞を特殊な薬剤を加えて培養すると、一方にだけ変異の残っている「ヘテロ」細胞は死んでしまい、両方に変異の入った「LOH」状態の細胞は生き残り、培養液が赤から黄色に変わることで判別できます(図2)。
この方法によって、宇宙で傷がついたことによってどちらの染色体にも変異のある「LOH」状態の細胞を検出できます。
さらに、変異を起こしうる傷がどのようなものか、また、その傷を修復するためにどんな方法がとられたかも調べることができます。
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図3 宇宙実験の流れ
細胞を凍らせたまま、国際宇宙ステーションに打ち上げる。
宇宙で37℃に温度を上げて1週間程度培養した後、再び凍結させて地上に持ち帰って解析する。
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