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(1)初期状態 拡散前の状態を右図上に示します。 この状態での濃度分布を右図下に示します。 |
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(2)一定時間経過後 少し拡散が進んだ状態を右図に示します。 この状態での濃度分布を右図下に示します。 |
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(3)さらに時間が経過した後 いっそう拡散が進み、濃度は初期界面 からさらに遠い位置までなだらかに変化 しています。このまま無限時間放置する と、均一に混じり合い、濃度はあらゆる位 置で一定になります。 |
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拡散実験の原理図 |
実験はロングキャピラリー法を用いて行われます。図のようなリチウムの安定同位体を組み合わせ、試料(拡散対)とします。この試料を微小重力環境下で融解し、リチウムの同位体が他の同位体や天然リチウムに拡散する様子を試料回収後取得する濃度プロファイルから調べます。この解析から、拡散の速さが元素の質量にどのように関係しているかを調べることができます。 | ![]() 試料の組み合わせ |
拡散による移動の時間的度合い(拡散係数)は温度により変化しますが、その温度依存性を調べるため、試料保持温度300℃、370℃、430℃の3条件で実験を行います。 実験を行った試料は回収後、2次イオン質量分析計で安定同位体の分布の計測を行い、拡散係数を算出します。 |
![]() 実験温度プロファイル |
多目的均熱炉 高い均熱性を要する様々な実験に対応できるように、各炉体が独立に温度制御できる6式の電気炉を有する実験装置で、本実験に対応して低温実験用電気炉を新たに開発しました。本実験では4炉体を使用します。 |
![]() 多目的均熱炉 |
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