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2011年7月21日(木) 午前9時30分(米国中部夏時間)
2011年7月21日(木) 午後11時30分(日本時間)
スペースシャトル「アトランティス号」は、米国中部夏時間7月21日午前4時57分(日本時間7月21日午後6時57分)に着陸し、13日間に渡るミッションを成功裏に終え、その33回のフライトキャリアを終えるとともに、30年間で135回の打上げを行ったスペースシャトルプログラムの幕を閉じました。
NASAケネディ宇宙センター(KSC)の天候は、風は微風、空は晴天で、ほぼ完璧な状態でした。アトランティス号は消えかかった半月の下、スムーズに夜明け前の着陸を行いました。
「ヒューストンの飛行管制室、ミッションが完了しました。」車輪が停止すると、まもなくコマンダーのクリストファー・ファーガソンが言いました。「30年にわたる世界への貢献でスペースシャトルは歴史にその名を残し、とうとう最後の着陸を行いました。」
大気圏再突入時のCAPCOMを担当したバリー・ウィルモアが答えました。「アトランティス号と、この素晴らしい宇宙探査国の何千もの情熱的な人々が、この途方もなく素晴らしいスペースシャトルに力を与えてくれました。そしてスペースシャトルは、世界中の何百万人もの人々を勇気付けました。」
ファーガソン、パイロットのダグラス・ハーリー、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のサンドラ・マグナス、レックス・ウォルハイムら、アトランティス号のクルーは、国際宇宙ステーション(ISS)へのミッションを成功させ、完了しました。ISSには約9,400ポンド(4,265kg)もの装置や供給品が「ラファエロ」(多目的補給モジュール2)に積み込まれ、2,300ポンド(約1,045kg)近くの実験材料や装置、供給品がミッドデッキのロッカーに搭載されて運ばれました。
アトランティス号は5,700 ポンド(約2,585kg)近くの不要になった装置や廃棄物をラファエロに積んで持ち帰りました。また、スペースシャトルも実験成果物を含む物資をミッドデッキのロッカーに搭載し、1,400ポンド(約635kg)のポンプモジュール(Pump Module: PM)も持ち帰りました。PMはISSの冷却システムの一部で、昨年故障していたものですが、故障原因を特定するための調査が行われる予定です。
アトランティス号の8日と15時間におよぶ軌道上の研究所での滞在では、フライトエンジニアのマイケル・フォッサムとロナルド・ギャレンが6時間半の船外活動を行い、PMをスペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)に設置し、ロボットによる燃料補給ミッション(Robotic Refueling Mission: RRM)実験装置をISSに設置しました。
アトランティス号の帰還中には、各種の太陽電池の性能評価を行うため、太陽電池試験用超小型衛星(Pico-Satellite Solar Cell Experiment 2: PSSC-2)がペイロードベイ(貨物室)から放出されました。
STS-135ミッション中、アトランティス号は地球の周りを200周し、5,284,862マイル(約8,503,343km)を旅しました。これまでの33回のミッションで、アトランティス号は軌道上に307日間滞在し、その間、軌道を4,848周、125,935,769マイル(約202,630,652km)を旅しました。STS-135ミッションは、スペースシャトルのISSへの37回目の飛行でした。
スペースシャトルは、全135回のミッションで軌道上を5億4千2百万マイル(約8億7千2百万km)旅しました。
今回の着陸はKSCへの78回目の着陸でした。これまでスペースシャトルはカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地への着陸が54回、1982年3月のコロンビア号によるSTS-3ミッションにおいてニューメキシコ州ホワイトサンズ地上局への着陸が1回ありました。
アトランティス号のクルーの帰還を祝う式典がヒューストンで7月22日午後4時00分(同7月23日午前6時00分)から行われます。式典はエリントン・フィールド(空港)のハンガー(格納庫)990で行われ、一般人も参加可能です。エリントンのゲートは7月22日午後3時30分(同7月23日午前5時30分)に開場予定です。
出典:STS-135 MCC Status Report #27(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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