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2011年5月29日(日) 午前6時30分(米国中部夏時間)
2011年5月29日(日) 午後8時30分(日本時間)
お別れセレモニーが行われ、スペースシャトル「エンデバー号」と国際宇宙ステーション(ISS)間のハッチが閉じられ、両機のクルーによる11日間の共同作業が終了しました。
1日のほとんどは、エンデバー号のISSからの分離に向けた準備作業に当てられました。分離の前には、集合写真の撮影とお別れのセレモニーも行われました。そして米国中部夏時間5月29日午前6時23分(日本時間5月29日午後8時23分)に両機のハッチが閉じられました。
エンデバー号のコマンダーであるマーク・ケリーは、本ミッションは大成功であったと語りました。ISSのフライトエンジニアであるロナルド・ギャレンは、エンデバー号が精巧に整備・準備されていたことに“畏敬の念”を感じたと語りました。彼はエンデバー号のクルーに対して、「ISS利用継続に向けた態勢を整えてくれた」ことを感謝しました。
エンデバー号とそのクルーは、ISS訪問中に、重量15,000ポンド(約6,800kg)、開発費20億ドルのアルファ磁気スペクトロメータ(Alpha Magnetic Spectrometer: AMS-02)と、ISSの予備品を搭載した運搬台をISSに届けました。エンデバー号のクルーは4回の船外活動を実施し、数々の整備作業と設置作業を行いました。
宇宙での本日の主な作業は、スペースシャトルとISS間の機材/物品の最終物資移送作業、船外活動で使用した道具類の収納、そしてメンテナンス作業1つを完了させることでした。
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のマイケル・フィンクは、MSのグレゴリー・シャミトフと前日から取り組み始めた、二酸化炭素除去装置(Carbon Dioxide Removal Assembly: CDRA)の除湿/吸着部の交換という難しい作業を終了させました。フィンクは、午前中のうちに、「トランクウィリティー」(第3結合部)内のCDRAの設置場所にCDRAを取り付ける作業を終えました。
シャミトフとMSのアンドリュー・フューステルは、船外活動で使用した道具類の収納を終わらせました。フューステルおよびその他のクルーは、機器類、実験装置、物資等の最終移送を行いました。物資の移送は、今ではそのほとんどがISSからエンデバー号への移送作業です。
1日の前半には、パイロットのグレゴリーH.ジョンソンとフューステルが、ミシガン州フリントのWJRTテレビ、デトロイトのWJBKテレビ、クリーブランドのWKYCテレビ、ミシガン州グランドラピッズのWXMIテレビのインタビューに応じました。
5月29日早朝、エンデバー号は、小さなスラスタ(バーニアエンジン)を噴射してISSのリブーストを実施し、ISSの高度を3,150フィート(約960m)上昇させました。
ハッチを閉鎖した後、クルーはISSからの分離に向けた準備を行う予定です。MSのロベルト・ビットーリとシャミトフは、ランデブ用の機材を点検しました。フューステルは、自動ランデブ/ドッキング用センサの試験(Sensor Test for Orion RelNav Risk Mitigation: STORRM)の準備を行いました。STORRMの試験は、エンデバー号のランデブ運用中に実施されました。ISSからの分離、フライアラウンド後の再ランデブ運用でも実施される予定です。
エンデバー号のISSからの分離は、5月29日午後10時55分(同5月30日午後0時55分)に予定されています。最初の着陸機会は6月1日午前1時35分(同6月1日午後3時35分)で、NASAケネディ宇宙センター(KSC)に着陸する予定です。
次回のSTS-134ミッションステータスレポートはクルーの起床後、または新規イベントがあれば発行します。
出典:STS-134 MCC Status Report #27(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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