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国際宇宙ステーション

STS-134 NASAステータスレポート#05

最終更新日:2011年5月19日
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2011年5月18日(水) 午後4時30分(米国中部夏時間)
2011年5月19日(木) 午前6時30分(日本時間)

スペースシャトル「エンデバー号」は、宇宙の謎を解き明かす、おそらくは暗黒物質や反物質の解明につながるであろう最新科学機器を積んで、米国中部夏時間5月18日午前5時14分(日本時間5月18日午後7時14分)に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしました。

エンデバー号のペイロードベイ(貨物室)には、エクスプレス補給キャリア3(Express Logistics Carrier 3 : ELC-3)というISSの予備品を載せた貨物運搬装置も搭載されていました。またエンデバー号は、その他の機器類や実験装置、ISSの補給物資も運搬してきました。

5月18日午前6時38分(同5月18日午後8時38分)、2機間のハッチが開けられ、コマンダーのマーク・ケリー、パイロットのグレゴリーH.ジョンソン、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のマイケル・フィンク、ロベルト・ビットーリ、アンドリュー・フューステル、およびグレゴリー・シャミトフらエンデバー号のクルーがISSに入室しました。

ISS第27次長期滞在クルーのコマンダーであるドミトリー・コンドラティェフ、フライトエンジニアのパオロ・ネスポリ、キャスリン・コールマン、アンドレイ・ボリシェンコ、アレクサンダー・サマクチャイエフおよびロナルド・ギャレンによる歓迎セレモニーの後、エンデバー号のクルーはISSでの安全に関する説明を受けました。

ドッキング運用は計画通りに進行しました。スペースシャトルとISSが時速17,500マイル(時速約28,000km)で飛行しながら、スペースシャトルがISSにゆっくりと相対接近する中、スペースシャトルはISS下方600フィート(約183m)で相対停止し、5月18日午前4時15分(同5月18日午後6時15分)に、通常実施する機体を後方へ1回転させる運用を開始しました。ネスポリ、コールマン、コンドラティェフは400mmおよび800mm望遠レンズのカメラを使用して、スペースシャトルの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の画像を多数撮影しました。

500枚以上のTPSの画像がミッションコントロールセンター(MCC)に送られてきました。専門家が画像の解析を進めており、詳細検査の実施が必要かどうかを確認しています。

フィンクとビットーリは、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)でELC-3をエンデバー号のペイロードベイ(貨物室)から取り出し、ジョンソンとシャミトフが操作するISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)に受け渡しました。彼らはロボットアームでELC-3をISSのP3トラス上に設置しました。ELC-3設置作業は5月18日午前11時18分(同5月19日午前1時18分)に終了しました。

一方、フィンクとフューステルは、エンデバー号のISSドッキング中に実施する4回の船外活動で使う宇宙服をISSに移送しました。フィンク、フューステルおよびシャミトフは、交代で2名ずつのペアを組んで6時間半の船外活動を実施し、ISSへの機材の設置やメンテナンスなどを行う予定です。ケリーはエンデバー号からISSに酸素を移送し、その後ISSへの補給物資の移送作業を開始しました。

ケリーは、ジョンソンおよびその他のクルーの支援の下、スペースシャトルを操縦してISSの300フィート(約91m)前方の地点へと移動させ、そして、ゆっくりとエンデバー号をISSにドッキングさせました。これはエンデバー号の12回目で最後のISSへのドッキングとなりました。

この間、自動ランデブ/ドッキング用センサ(Sensor Test for Orion Relnav Risk Mitigation: STORRM)と呼ばれる最新システムでデータの収集が行われました。収集したデータは、将来の宇宙船のISSへのドッキングに役立つ可能性があります。ISSからの分離、そしてその後のランデブ試験運用でも、STORRMを使用したデータ収集が実施される予定です。

クルーは5月19日に、開発費20億ドル、重量15,251ポンド(約6,919kg)の素粒子検出器、アルファ磁気スペクトロメータ(Alpha Magnetic Spectrometer: AMS-02)をISSのS3トラス上に設置する予定です。AMS-02はその場所で、ISSの運用を継続する限りずっと、自動的に地上の科学者らに情報を送り続ける予定です。

次回のSTS-134ミッションステータスレポートはクルーの起床後、または新規イベントがあれば発行します。

出典:STS-134 MCC Status Report #05(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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