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2010年5月26日(水) 午前9時00分(米国中部夏時間)
2010年5月26日(水) 午後11時00分(日本時間)
スペースシャトル「アトランティス号」は、5月26日の朝、フロリダ州のNASAケネディ宇宙センター(KSC)に着陸し、国際宇宙ステーション(ISS)に新しいロシアのモジュールと、バッテリ、機器類、補給物資を輸送したミッションを終了しました。これはアトランティス号に計画されている最後の着陸となりました。
アトランティス号の車輪は、米国中部夏時間5月26日午前7時48分(日本時間5月26日午後9時48分)にKSCの長さ3マイル(約4.8 km)のコンクリートの滑走路に接地し、これをもって11日と18時間28分間にわたる飛行が終了しました。アトランティス号は、地球の軌道を186周回する間に、約490万マイル(約7,886,000 km)飛行しました。これまでにアトランティス号は32回のミッションで飛行し、合計1億2000万マイル(約193,100,000 km)以上飛行しました。
アトランティス号の車輪が停止すると、CAPCOM(Capsule Communicator)のチャールズ・ホーバーは、「君達が無事に戻ってうれしい」「君達はミッションを楽しんで実施し、そして完璧にやり遂げた。」とクルーに呼びかけました。
コマンダーのケネス・ハム、パイロットのドミニク・アントネリ、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のギャレット・リーズマン、マイケル・グッド、スティーブ・ボーエンおよびピアース・セラーズは、ISSに7日間以上滞在しました。その間、リーズマン、ボーエンおよびグッドは、ミッションの3回の船外活動のうちの2回をそれぞれ実施しました。
第1回船外活動では、冗長系用のKuバンドアンテナ(Space-to-Ground Antenna: SGANT)の設置と、「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)への作業台の取付けが行われました。第2回船外活動および第3回船外活動は、1台375ポンド(約170 kg)のバッテリ6台をISSのP6トラスに設置する作業にあてられました。交換された古いバッテリは、新しいバッテリをISSに運んだ曝露機器輸送用キャリア(Integrated Cargo Carrier-Vertical Light Deployable: ICC-VLD)に取り付けられ、アトランティス号のペイロードベイ(貨物室)に搭載されて、地上に回収されました。
ラスビェット(夜明け)という愛称の、全長19.7フィート(約6 m)のロシアの小型研究モジュール1(Mini-Research Module-1: MRM1)は、ISSの「ザーリャ」(基本機能モジュール)の地球側のドッキングポートに設置されました。この繊細で複雑な設置の操作は、リーズマンとセラーズが、全長58フィート(約17.7 m)のISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)とロシア語環境のコンピュータを使用して実施しました。
またアトランティス号は、機器類、補給物資および実験装置類を、地上からISSへ、ISSから地上へと運びました。さらに、ISSで使用する水、酸素、窒素の貯蔵量を増強させました。
クルーは、エリントン空港のハンガー276で5月27日午後4時頃から開催される歓迎式典に出席するため、ヒューストンに戻る予定です。このセレモニーは一般人も参加可能です。
出典:STS-132 MCC Status Report #25(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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