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国際宇宙ステーション

STS-132 NASAステータスレポート#07

最終更新日:2010年5月18日
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2010年5月17日(月) 午後3時30分(米国中部夏時間)
2010年5月18日(火) 午前5時00分(日本時間)

スペースシャトル「アトランティス号」の宇宙飛行士は、5月17日、7時間25分にわたって船外活動を実施しました。船外活動では、Kuバンド回線を使った高速通信のための2台目のアンテナを設置しました。また、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)の延長アームとして使用する、2本のアームを持つ「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)に作業台を取り付けました。

船外活動中、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のギャレット・リーズマンとスティーブ・ボーエンは、交換用のバッテリ6台の固定ボルトをゆるめる作業も行いました。これら1台375ポンド(約170.1 kg)のバッテリの取付け作業は、5月19日および5月21日に実施する第2回および第3回船外活動で行なわれる予定です。このKuバンドアンテナとバッテリは、アトランティス号に搭載された曝露機器輸送用キャリア(Integrated Cargo Carrier-Vertical Light Deployable: ICC-VLD)でISSまで運ばれ、ICC-VLDは5月16日にISSのトラス上に仮設置されました。

米国中部夏時間5月17日午前6時54分(日本時間5月17日午後8時54分)、リーズマンとボーエンは、宇宙服の電源をバッテリに切り替え、船外活動を開始しました。船外活動の設定をすませると、まず彼らは、Kuバンドアンテナの約9フィート(約2.7 m)の支柱をICC-VLDから取り外しました。リーズマンは、SSRMSの先端に乗った状態でその支柱を持ち、ISSの上方を高く旋回してZ1トラスまで運びました。

アトランティス号のパイロットであるドミニク・アントネリは、ISS船内から船外活動クルーの作業を指揮しました。ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のピアース・セラーズ、およびISSのフライトエンジニアであるトレーシー・カードウェルは、ロボットアームの操作を行いました。

船外活動クルー2名はKuバンドアンテナの支柱を設置し、配線を接続しました。その後、リーズマンはSSRMSの先端に乗った状態で、ウィンドワイパーのようにISSの上方を大きく旋回してICC-VLDへ戻りました。リーズマンは、直径6フィート(約1.82 m)のパラボラアンテナをICC-VLDから取り外し、それを手で抱えて、SSRMSに乗った状態でZ1トラスに戻りました。Z1トラスで、リーズマンとボーエンは、パラボラアンテナを取付け、ボルトで固定し、そしてコネクタ接続部に多少困難があったものの配線を接続しました。

パラボラアンテナとアンテナ支柱の間に隙間が認められたため、船外活動クルーは、パラボラアンテナの回転機構の固定具を解除する作業は行いませんでした。また彼らは、テザーでパラボラアンテナとアンテナ支柱をつないで固定しました。

ボーエンが宇宙服に酸素を補給している間、リーズマンはICC-VLDからデクスターの作業台を取り外し、「デスティニー」(米国実験棟)上部のデクスターまで運んで取り付けました。

船外活動開始から6時間以上が経過したところで、リーズマンとボーエンは、予定された6時間半の活動時間を越えて作業する意思があることを伝えました。ボーエンは、ICC-VLDまで移動し、1台375ポンド(約170.1 kg)のバッテリ6台の固定ボルトをゆるめる作業を行いました。一方、リーズマンは、SSRMSからのフットリストレイント(足場)の取外しやエンドエフェクタ(把持手)からのアダプタの取外しなど、ISSのロボットアーム上に設置した作業道具の片付けを行いました。

船外活動クルーが作業を終えようとしていた頃、ミッションコントロールセンターから、アトランティス号のペイロードベイ(貨物室)内にあるロシアの小型研究モジュール1(Mini-Research Module: MRM1)を無事スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)で把持したという報告がありました。ラスビェット(Rassvet)という愛称が付けられているこの全長19.7フィート(約6 m)のモジュールは、5月18日に「ザーリャ」(基本機能モジュール)に設置される予定です。

本日の船外活動は、リーズマンにとっては2回目、ボーエンにとっては4回目の船外活動でした。ISS組立て/メンテナンスに関わる船外活動としては144回目であり、船外活動の合計時間は900時間と58分となりました。

次回のSTS-132ステータスレポートは、クルーの起床後、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:STS-132 MCC Status Report #07(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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