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国際宇宙ステーション

STS-129 NASAステータスレポート#15

最終更新日:2009年11月24日
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2009年11月23日(月) 午後3時00分(米国中部標準時間)
2009年11月24日(火) 午前6時00分(日本時間)

宇宙飛行士のランドルフ・ブレスニクとロバート・サッチャーは、開始時間が遅れたにもかかわらず、予定されていた船外活動のすべての作業を終了しました。

スペースシャトル「アトランティス号」が国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング中に予定されていた3回目であり最後となる船外活動は、5時間42分にわたって行われ、米国中部標準時間11月23日午後1時06分(日本時間11月24日午前4時06分)に終了しました。

ISS船内から船外活動クルーを指導する船内活動担当(intravehicular officer)は、11月19日と21日に船外活動を行ったミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のマイケル・フォアマンでした。リランド・メルヴィンとパイロットのバリー・ウィルモアがISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を操作しました。

船外活動クルーが最初に行った主要な作業は、1番時間がかかる長さ6.2フィート(約1.9m)で1240ポンド(約562kg)の高圧ガスタンク(High Pressure Gas Tank: HPGT)の取付けでした。エクスプレス補給キャリア2(Express Logistics Carrier: ELC-2)からSSRMSでHPGTを持ち上げ、取付け場所である「クエスト」(エアロック)に移動させ、取り付けました。このクエストに新たに付けられたHPGTは、犬小屋のような形状の4つのタンク(ふたつは酸素タンクで、あとのふたつは窒素タンク)に加わり、5つ目のタンクになりました。

サッチャーがHPGTを移設する初期段階の作業を行っている間に、ブレスニクはアトランティス号のペイロードベイ(貨物室)から材料曝露実験装置7(Materials ISS Experiment 7: MISSE-7)を取り出しELC-2に設置しました。MISSE-7は、スーツケースが開いたような形をしている2台のコンテナの中の様々な実験試料を、数ヶ月の間宇宙の過酷な環境に曝します。これらの実験試料の中には、将来の宇宙機や地上で応用できるものもあります。

ふたりはまた、クエスト外側のデブリ防御シールドを取り外し、船外保管プラットフォーム(External Stowage Platform: ESP)にストラップで固定しました。ブレスニクはポータブル・フット・レストレイント(Portable Foot Restraint: PFR)を移設しました。

サッチャーは、来年のSTS-131ミッションの船外活動でアンモニアタンク(Ammonia Tank Assembly: ATA)を交換する準備としてATAのボルト1本を緩めました。ATAはISSの冷却システムの一部です。サッチャーはこの作業に使う工具に延長用のcheater barを装着することで、てこの原理を応用しようとしました。それは必要ありませんでした。サッチャーは、将来の使用に備えてバーをISS船外に収納しました。

サッチャーは移動式ロボットアームシステム(Mobile Servicing System: MSS)のカメラとSSRMSのエンドエフェクタ (把持手)のカメラにカバーを付けました。

一方、ブレスニクはトラス構造体であるP1トラスとP3トラスの接続部に流体ジャンパを設置し、同様の作業をS1トラスとS3トラスで行いました。

船外活動は当初は予備時間の45分間を含め6時間30分の予定でした。サッチャーの宇宙服の飲料水バッグのバルブが緩んでいたため、予定よりも1時間以上遅れて開始されました。船外活動の準備手順を中断して、ヘルメットを開けてバルブを再取付けしなくてはなりませんでした。

次回のSTS-129ステータスレポートは、11月24日のクルー起床後、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:STS-129 MCC Status Report #15(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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