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2009年7月16日(木) 午後7時00分(米国中部夏時間)
2009年7月17日(金) 午前9時00分(日本時間)
ISSへ向かう途中のスペースシャトル「エンデバー号」のクルーは、宇宙で丸1日を過ごす最初の日を、米国中部夏時間7月17日午後0時55分(日本時間7月18日午前2時55分)に予定されている国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに先立ち、スペースシャトルの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の通常の点検作業に費やしました。
エンデバー号の翼前縁(Wing Leading Edge: WLE)のパネルとノーズキャップが良好な状態であるか確認する点検作業が実施される一方、画像解析の専門家が、スペースシャトルのTPSの状態を詳細に分析する予定です。初期的な解析では、外部燃料タンク(External Tank: ET)から小さな断熱材の欠片が落下したため、数枚のタイルで数カ所のわずかな剥離があることがビデオ映像で判明しています。
米国時間7月16日、ISSとスペースシャトルが、オーストラリア南部とニュージーランドの間のタスマン海上空を飛行中に、7人のクルーはISSとのドッキング準備を進め5時間にわたる点検作業を実施しました。
一方、NASAケネディ宇宙センター(KSC)では、8月中旬に予定されている次のミッションであるスペースシャトル「ディスカバリー号」の準備が進められています。このISSへ向けた打上げでは、ISSで生活し、仕事をする6人のクルーを支えるための補給品と支援物資が運ばれる予定です。
ディスカバリー号は、米国時間7月20日にスペースシャトル組立棟(Vehicle Assembly Building: VAB)に移動する予定で、1週間後の射点への移動前に、ETおよび固体ロケットブースタ(Solid Rocket Booster: SRB)と結合する予定です。
軌道上では、エンデバー号のクルーが、本ミッションでISSとのドッキング中に予定されている5回の船外活動中に使用する宇宙服の点検を行いました。クルーは、ドッキングに備えてランデブ機材の点検、オービタ・ドッキング・システム(Orbiter Docking System: ODS)にセンターライン・カメラを取り付け、ODS先端のドッキングリングを伸展し、その後7月16日午後10時(同午後0時)頃に8時間の就寝にはいる予定です。
スペースシャトルのクルーの中には、ドッキングおよびハッチオープンの後にISSの新たなクルーとなるティモシー・コプラがいます。コプラは、日本の宇宙飛行士である若田光一と交代し、若田は4ヶ月以上のISS滞在を終えて地上に帰還する予定です。
ISSでエンデバー号の到着を待つのは、コマンダーのゲナディ・パダルカとフライトエンジニアのマイケル・バラット、若田、ロマン・ロマネンコ、カナダ宇宙庁(CSA)のロバート・サースク、欧州宇宙機関(ESA)のフランク・デヴィンです。ISSのクルーは、7人のエンデバー号のクルーを迎える準備として、望遠カメラでエンデバー号の機体を撮影する手順を確認し、1日を過ごしました。エンデバー号はISSに接近した後、機体底面の耐熱タイルをISSに向けるために、機体を縦方向に360度回転させます。
エンデバー号のクルーは、コマンダーのマーク・ポランスキーとパイロットのダグラス・ハーリー、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のクリストファー・キャシディ、トーマス・マーシュバーン、デイヴィッド・ウルフ、コプラとCSAのジュリー・パイエットで構成されます。彼らは、7月17日午前6時03分(同午後8時03分)に起床し、ドッキングに先立ちランデブ作業を始める予定です。
次回のSTS-127ステータスレポートは、クルーの起床後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-127 MCC Status Report #03(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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